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紙の本
上げたり下げたり
2023/07/30 17:11
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投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、辛口評論家の佐高信とノンフィクション作家の森功の対談であり、「統一教会と創価学会」、「闇社会の帝王、許永中」、「国家を支配するフィクサー葛西敬之」などの5章構成で、30以上の団体・人物が登場する。この対談における上げたり下げたりの人物評(下げが圧倒的に多い)には異論も当然あるだろうが、対談者が取材のなかで知り得たエピソードは、興味深いものがある。その一部を紹介する。◆統一教会の信者にとって、宗教活動(?)の募金活動などに比べると、選挙運動はずっと楽。断られることに慣れているから、断られても、全然、めげない。◆バブル期を象徴する住友銀行の磯田一郎と住友不動産のカリスマと言われた安藤太郎を雑誌で批判した際、佐高は安藤に呼ばれ「よくやった」と言われた。自分も批判されているにもかかわらず、磯田のことがよほど憎かったんでしょう。◆バブル期の住友銀行に嫌気がさして、高野山に出家したエリート住銀マン。◆石原慎太郎がそれまでさんざん批判してきた田中角栄を書いた『天才』についての中曽根康弘のコメント。「これで慎太郎は作家としても終わった。政治家としてはもともと終わっている。政治家は右顧左眄してもいい。わたしも風見鶏だ。しかし芸術家が自分の信条にそむいたら終わりだ」。この対談で、中曽根を上げたり下げたりしているが、たしかに中曽根に何かしらの凄みがあるのも事実。◆国鉄民営化の際、作家の内橋克人と佐高は雑誌で、国労の山崎委員長と鼎談を行った。<もうケツに火が付いているのに、どこか呑気なんだ。まだ大丈夫だみたいな話をする。終わった後、内橋さんと帰りにあいつら何やってるんだと、ガックリした。だから山崎と葛西(敬之)と比べると、覚悟だけですでに勝負あったという感じがする。そういう意味では、葛西は大したもんと言えば大したもんですね。凄まじい覚悟と緊張感をもって民営化を推進していたことは確かです。>
紙の本
闇を垣間見る
2023/07/16 15:39
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投稿者:かずさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
政権や大物政治家と言われる人物に取り入り正論や改革と言っていて実は裏で自分の考えや利権に絡みつく人物。それらの人を政商・国商・フィクサーと言うのだろう。昭和から今までに起こった事件の闇や裏側で動いていた人物を総括している評論家とジャーナリスト。読んでいるうちに闇の世界の深さや渦巻くものに気持ち悪さをも覚えた。改革と称する事が起きるとき、ただ流れに身を任せるのではなく立ち止まって疑問を持つ姿勢の大切さを感じた。
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