続編はもう食傷気味
2024/02/01 11:54
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネットフリックスの作品配信が好調な中、ハリウッドの影響力は年々低下しているという、企画力も低下しているのか続編ばかり製作しているような気がする(個人的にはトイストーリー4は最悪)、続編はもう食傷気味
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・面白かった。なるほど〜と、あ、そう言えば、に溢れる本だった。
・映画好きだったら、(好き嫌いは別として)無視出来ない現代の作品を20数本を軸に、その評論と背景を通して現在の映画業界とその未来を読んで行く、みたいな内容。作品の評論はあるけれど、それを含むより大きな物、「映画」の現在地とその未来、みたいな事がメインになっている。
・正直に言うと今の映画の現状自体に良いとも悪いとも自分は思ってはいない。というか、把握しきれていなくて判断がついていないだけなのか?と思った。良い補助線。
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書籍を出す。ということはこれだけ豊かな知識と見解を持っている人にこそ出来ることなのだと感嘆した
この本で取りあげられている映画を改めて見直したい
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章立ては個々の映画毎になっているが、それぞれの解説というよりは、それぞれの取り巻く状況を取り上げつつ、今現在映画が置かれている大きな流れの解説、になっている。それぞれの監督の作品にいたるまでの歩みや、売り上げや評価などは、映画しか見てない一般人(わたし)には、総じてよくは知らないことなので、いろいろ参考になって面白かった。
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映画評論家による、まあ、タイトル通りの内容。
コロナによる外出自粛もあって、映画館のダイスクリーンで見るのでなく、ネット配信が台頭している。
視聴者ではなく、投資家と配給会社が最大のステークホルダーになってしまった状況では、シリーズものとかしか制作もできなくて、かつてのような映画監督が生まれてくる土壌が失われている。
更に、ポリコレによる、過剰な表現の制限。
視聴者の、コンテンツ消費傾向。
まあそうかなと思うな。
それを、最近のいろんな映画を取り上げて説明しているのだが、なんせ、殆ど見たことがないので、むしろよく分からなかった。
ただ、DUNE。砂の惑星。
こないだAmazon Primeで見たばかりで、なんつか、設定の説明とか全くなくて原作ファン以外は何やってんのかもわかんねーだろうな、という感想だったのだが、これが、大スクリーンでどれだけの映像になるかという話で、そうか、映画ってそう言う見方があったっけ、と改めて思った次第。
この歳になるとトイレが心配でなかなか映画館に足を運べないのである。
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取り上げた映画についての評価、とりわけハリウッドにおいてどういう位置づけになるのかを解説している。裏話というほどの驚きはなく、ネタバレも多少はなくはないが、たいしたことはない。
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宇野維正は人格は嫌いだけど評論は嫌いになれない。
SNSや対談で滲み出るエゴや傲慢さが、今作のようなジャーナリズム的文章では出てこないからかな。
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映画業界の激変がよくわかる本。「映画を早送りで観る人たち」と合わせて、この方面の現状を知る上でマストかもしれない。
配信プラットフォームの普及、新型コロナウイルスの影響、「#Me Too」運動によって、もはや後戻りできないところまできている感がある。人気シリーズへの依存度を高め、オリジナル脚本や監督主導の作品は足場を失いつつある。
「気がつけば、ブロックバスター作品とアートハウス系作品の中間にあるハリウッドメジャーの作品が、集客面だけでなく劇場公開された本数においてもすっかりスカスカになっているのだ」(p76)
かたや配信サービスはシリーズ一挙公開の供給過多=早送り消費のコンテンツ。現代は、どこまで動物化・両極化するんだろう。
本書で言及される作品はおさえておきたい。「プロミシング・ヤング・ウーマン」「フェイブルマンズ」など。
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9月27日にこの夏ずっと続いた全米脚本家協会のストライキが終了しました。配信とAIという映画が今、直面している問題について脚本家たちは納得のいく譲歩を勝ち取ったと思われます。ただ全米俳優組合のストは年末まで続くと言われているようです。ただ脚本家と俳優の同時のストが行われたのは63年振りらしく、いまいかにハリウッド映画が大きな変局点を迎えているか、ということだと思います。今年久しぶりに読んだ「マスターズ・オブ・ライト」でインタビューされている撮影監督の巨匠たちが1970年代以降、台頭してきたのはユニオンのストライキで属していない若手にチャンスが巡ってきたから、という理由があると思われます。彼らがアメリカンニューシネマという脱ハリウッドな表現をメジャーにし、またハリウッドはその才能をまた取り込む事によって生き返ることができました。きっと今回のストライキも映画のビジネス的側面も芸術的側面も変えていくような気がします。でも、そんな時流の話から本書を手に取った訳ではなく「ファーストスラムダンク」「ブルージャイアント」の日本アニメ映画、「シン仮面ライダー」の日本生まれのヒーロー映画観て、もう今年は映画館行かなくてもいいや、と思っていたのが人に勧められるまま「ミッションインポシブル デッドレコニング」観て衝撃を受け、「Barbie」観て感動して、今更ながらにハリウッド映画すげぇモードに入ったからでした。これが今回のストのテーマみたいなビジネスやテクノロジーの観点だけではなく、#MeTooとキャンセルカルチャーのもたらす意味、MCUなどのスーパーヒーローものの乱造がつくる状況、そして巨匠たちの人生の総決算的映画のシンクロニシティ…みたいな時代と社会とビジネスと人生が,コンテンツをどう変えていくか、という深い話でした。本書を読んで、ずっと録画したままにしておいたNHKバタフライエフェクト「ハリウッド 夢と狂気の映画の都」を視聴、この新書に至る前のハリウッド史のプロローグとしてこれまた面白く、かつ今に至る問題が相当根深く埋め込まれている事も知りました。ハリウッドがどうなるか?ということはアメリカがどうなるか?さらには人間の欲望はどこに向かうのか?と同義ではないか!と思っちゃったりしました。
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シャープな視点と映画を宇野さん独特なエモーショナルな筆致が滲み出してて、とても良かった。どうしても最近の映画の状況に対してノスタルジックになりがちな映画人に比して、ジャーナリスティックな視点を提示してくれる筆者はとても貴重。
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第一章 #MeTooとキャンセルカルチャーの余波
Ⅲ 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
p41
「ネットフリックスは現代のメディチ家のような存在です。人は潤沢な資金があって初めて、美しさの重要性に気づくのです」
第三章 「最後の映画」を撮る監督たち
Ⅳ 『トップガン・マーヴェリック』
p158
しかし、2023年に同じ61歳になるクルーズにはバトンを渡す相手がいない。
つい最近、ストの影響でM: I最新作のレッドカーペットがなくなってチケットをキャンセルしたのも記憶に新しく、世界の情勢、映画の置かれた現在の立ち位置など、俯瞰した場所からの批評。かと言って読みづらくもなく、章立て、取り上げた映画の本数、構成含めて「本」としてのデザインにはかなり気を配っていたのかなと想像。
アンチがそこそこの数いるのも生温かい目で見れる分には信頼のおける評論家。キネ旬の星取評価とかわりと忖度せずに1とかつけてしまう数少ない評者(最近辞めたらしいですが)。
思うに好きな評論家が勧めるものをすべて観ていたら身がもたないので(たくさん観れば幸せかというとそうでもない)、最近はセーブ気味。自分のそういう乗り切れないモードと映画の立ち位置が不思議とリンクする部分も。最近クラシックな映画を観るとめちゃくちゃ面白いので。
註には海外のインタビュー記事を引用されているので、知らない話もいくつか。ロードショー世代でもあるので楽しく読了。
ここ数年、それに今年に関しても、話題作や注目作がたくさんな印象。まるでもうすぐ映画終わりますよ、と言われているみたい。でも厳密にはハリウッドは終わりを迎えるかもしれないが、映画は終わらない。ストの影響で国内とインド映画で染まる来年に何をしようかなと思う次第。そういった映画と我々の暮らす世界との接続点が可視化、言語化され、クリアになっていく読書体験でもありました。
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どう足掻いても最早手遅れな「ハリウッド映画」の状況とタイトル通りの行く末を避けられない事実をこれでもかと噛み締めさせられますが、読後感は意外と悪くない。この状況を把握できているからこそ翻弄されずに済むし、立ち向かえる。正に「武器のような本」。
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コロナ禍の影響で(ただし本書を読めば加速装置ではあれど起爆装置ではないと分かる)凄まじい勢いで変容が進んだ映画産業。2020年以降の16作品をガイドに何が起きているかを紐解いていく一冊。作家のキャリアという縦軸と同時代の作品との比較という横軸を通して映画の中身以上に外側の産業的側面が浮かび上がってくるのが面白い。もちろん「ポリコレ」とだけ言って分析した気になっている凡庸な論調とは一線を画している。逆に言えば映画は好きでもそういった外側の話題に馴染みのない人が読むと面食らうかも。自分は今でも毎週末映画館(生活圏内にある某シネコン)に通っているが、やっぱりIMAXフォーマットみたいな映像体験として金が取れる作品が増えていくのかなと思う一方で本書を締めくくる1本が『TAR/ター』というのにほんの少しだけ夢を見たくもなる。各作品の批評内容に首肯したり、個人的に2021年ベスト級に好きだった『ラストナイト・イン・ソーホー』にはなるほどそういう構造上の難点もあるのか、といった新たな見方を知れるのも面白かった。あとフェーズ4を観るのに要する時間を可視化されると半脱落組の自分がMCUを再度追うのはもう無理に思えるw
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私個人の問題かとは思うけれど、玄人向けというか、映画にそれほど詳しくない人が読んでも、よくわからないと思う。社会現象としてのハリウッドの終焉とはなんだろう、と思って手に取ったためかもしれない。
映画の紹介にもなるように配慮したような記載もあったけれど、ストーリー概要もないので、あまり見てみたいというとっかかりにはならない。前提として読書が詳しいことが前提が故の構成なのかもしれないが、あまり親切ではないし、後書きにあるような汎用性も獲得していないように思える。
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まさかハリウッド映画に終焉の危機が来るなんて。
確かにトムの後を継ぐハリウッド・スターが思いつかない。『トップガン マーヴェリック』、『MIDRP1』を経た今、特に…。