サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

新規会員70%OFFクーポン

hontoレビュー

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー22件

みんなの評価3.6

評価内訳

22 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

本書を読了して、何をどう受け取るか?

2023/11/26 11:54

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『能力はどのように遺伝するのか』という書題から、結論、能力は遺伝するものだと肯定せざるを得なくなります。事実、遺伝する、が正解です。但し本書で著者が言いたい事は、それではありませんでした。
 能力は遺伝する、確かに言葉で表記すれば、その通りです。ですが、それは正しく言い得ていません。能力は何を指しており、遺伝は遺伝子の事か、将又、どこ迄を指した遺伝の内容(外的・内的)を意味しているのか、です。
 外的要因の影響、これも遺伝が絡んでおり、内的な影響、これも例外や特例がある、といった状況です。つまり遺伝が全てではなく、且つ遺伝の要素も多分にあるという事です。本書では沢山のデータと実験が紹介され、それらに基づいた内容が著述されています。正直データは難解なもので中々読み取る事迄には至りませんでしたが、相関性については或る程度解りました。
 本書にあった通り「親ガチャ」は、あります。そして、大谷翔平や藤井聡太と私たち一般人との「遺伝」の差異は1%程度あります。だから劣っていて駄目だというのか?だから人生諦めなければならないのか?だから自分は無価値な存在なのか?・・ではないという事、です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

遺伝か環境か、天性か努力かという議論を整理できるだろうか

2023/08/09 19:55

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、世の中の「遺伝か環境か」という一刀両断的で上滑りな議論に対し、より冷静な認識を求めて、行動遺伝学という分野からの視点を提示してくれている。かつての優生学で(今も亡霊のごとく存在するが)、優れた遺伝的素質を残して劣等な遺伝子の持ち主を断種したり、殺害したりした歴史が厳然と存在しているから、その隣り合わせの分野であるからこそ、行動遺伝学は重要と説く。遺伝は決定論的、宿命論的にとらえられるが、決してそうでないと展開される。しかし、遺伝という現実に存在することを明確にする。どう理解すればいいのだろうか。目次を見ると、
 はじめに
 第1章 遺伝子が描く人間像
  1-1 遺伝子のマジック
  1-2 遺伝子は多様でランダム
  1-3 遺伝子発現のダイナミズム
  1-4 遺伝子たちがつくりだす「人」
 第2章 才能は生まれつきか、努力か
  2-1 心はすべて遺伝的である
  2-2 「才能は生まれつきか、努力か」という問い
  2-3 「遺伝か、環境か」という問い
  2-4 能力が現れる「確率」
  2-5 ゴールドスタンダードとしての「知能」
 第3章 才能の行動遺伝学
  3-1 「行動が遺伝的である」とはどういうことか
  3-2 古典的な行動遺伝学
  3-3 行動遺伝学の10大発見
  3-4 遺伝と環境の「交互作用」
  3-5 MRIが明かした脳の遺伝と環境
 第4章 遺伝子が暴かれる時代
  4-1 ポリジェニック・スコアの進化
  4-2 教育年数PGSが描く世界
 第5章 遺伝子と社会
  5-1 遺伝的に正しい社会とは
  5-2 遺伝子と人格
 おわりに   さくいん      となっている。
 以上のように展開される。人間のDNAの塩基配列の99.9%は一致するという。DNAでは人種の差が見当たらないと聞いた人は多いと思う。だったら、いろいろな面で違いや差が出るのはと思うのは当然だろう。優秀と思われる人がいても、その子どもは必ず優秀かと言えばそうでもない。遺伝と環境の相互作用、交互作用という視点が出てくる。一般的に言われる「生まれつき」「天性」「素因」といった概念は、ここで扱う「遺伝」ではなく、これらはすべて「表現型」であり、「遺伝型」が環境の影響を受けて、外部から見えるようになったものとする。遺伝率という単語も出てくる。理解するだけで大変だ。それでも示唆されるところは多い。遺伝として発現するところも、特定の遺伝子ではなく、多くの遺伝子の複雑な組み合わせででてくるのだから、親からというより偶然というしかない。本書では、哲学的な面が顔を出す。ここも学ばないと思ってしまう。一読してほしい本である。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

電子書籍

遺伝の差異を語ることは差別ではない、事実である

2023/07/09 08:50

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:魚大好き - この投稿者のレビュー一覧を見る

安藤寿康氏の遺伝の本は以前にも読んだことがあるけどこの本の方が難しく感じた。だけど遺伝についてまた深く知ることができた。

人は自分が特別だとか他人より優れていると感じたい生き物。だけど自分の遺伝子には逆らうことはできない。努力してもできないことを悲観するのではなくもう仕方がないと諦める、そして受け入れる。そしてもし努力が足らないからなんて言われても完全無視でいい。

意味付けされていないだけで必ず誰しもが何らかの遺伝的才能をもっているのでそれが何かを知ろうとすれば、他人と比べることがいかにナンセンスなことだと理解できる。

知能に関して、大人になるにつれて遺伝の影響が大きく出てくるらしい。自分はこれまで受けてきた教育のおかげでポンコツ遺伝子を何とか誤魔化して生きているけれど、(誤魔化しがきかないときもあるけど)もし貧困家庭で生まれ最低限の教育も受けられない人生だったらどうなっていただろうと考える。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2023/07/13 09:35

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/07/11 22:20

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/07/17 11:44

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/10/31 20:09

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/07/31 23:17

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/08/02 08:57

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/10/18 23:37

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/08/14 14:47

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/08/22 21:59

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/09/03 20:44

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/09/30 22:44

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2023/10/04 10:11

投稿元:ブクログ

レビューを見る

22 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。