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浜松にある賃貸の一軒家は長く人が住むことがない、それはなぜか…。中2の茜里の妹が拾った人形は捨てても捨てても戻ってきたり、テレビやエアコンが付いたり、おかしな現象に悩む…。第二章はその物件の謎を解こうとする。第三章……。「そうだったか!」と思う展開。ドラマにしてほしい。茜里の話は、読み返してみたら又違うかな、と思ってるが、どうか。
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記憶屋が好きで読み始めた織守きょうや作品。
率直な感想は??
家系のホラーかと読み始めて、もうひとつホラーに
寄りきらず、2章では結果が見えてきて…………
最終章では、やはりそのまま……??
幽霊より人間が怖いということか……
自分の読解力、文章からの汲み取りが足らないのか
何だかもうひとつでした。残念。
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早々に退去してしまう一軒家の賃貸物件、関わった人々の群像劇&ホラーミステリー #彼女はそこにいる
■きっと読みたくなるレビュー
これはチャレンジングな作品ですね。この物語の組み方はあまり見たことがない。序盤、思った以上に進行が早くて、どんな結末を迎えるのか不思議だったんですが、読み進めていくとナルホドな仕掛けが待っていました。
本作は全三章から構成されていますが、面白い工夫がされています。詳しくは言いませんので是非読んでみてほしい。でも全体としてはエンタメ小説として形を成しているところが素晴らしく、技あり一本でしたね。
また本作は、キャラクターにセンスを感じますね~
どこかで見たような身近なキャラばかりで、人間関係も会話もスタンダードなんです。でも実は…みたいなところの匙加減が絶妙ですね。
日常と非日常の狭間にあるリアルさと薄暗さがヒタヒタと伝わってくるのよ。怖い…
〇あの子はついていない
家族が賃貸物件に引っ越してきてからの物語。家族に不可解なことが起こり始めて…
ストーリーやギミックとしては想定範囲内ではあるものの、なにより家族の関係性に胸を打たれる。
〇その家には何もない
不動産屋とその友人が、賃貸物件の謎めいた現象を調べていくと…
二人の人間性や価値観のズレ、掛け合いが面白く、するすると読んでしまいまいました。高田のキャラはいいですね~、ぜひ別の作品でも登場してほしい。
〇そこにはいない
終章、この家にまつわる出来事が描かれてゆく…
その人がそうなりますよね、という予想できた展開ではありますが、これが思った以上に熱かった。この家や関わっていた人間たちの真の闇が見えてくる。
特にメイン登場人物二人の距離感が深く描かれ、不安定な怖さを煽ってきますね。
■きっと共感できる書評
亡くなった母が、私に良く言っていたことがあります。
我が家は祖母から引き継いだ大事な土地で、なによりも大切にしたいのだと。
私も家族を持ち、自宅を購入したのですが、住宅ローン完済のために働き続ける毎日です。年齢を重ねてくると少しずつ人生の終わりを意識し始めてしまう。できれば家族にはずっとこの家で暮らしてほしい。
なんとなく母の気持ちが理解でき、実家の暮らした幼かった日々を思い出したのでした。
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1話目は、捨てても戻ってくる人形というホラーだったのに、2話目、3話目になるとその種明かし的な展開になる。
不気味なあいつが絡んでるんだろうな、っていうのはみんなわかると思うんですが、もっと不気味なのいたー!……と最後になった。
最後まで読み終えたら、最初の本物の心霊現象がカワゆく思えた。
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怪奇現象、怖い。
霊的な怖いやつかと思い読み進めたら、
なんとなんと人為的なものだった。
安心した。
いやしかし怖いが。
後から種明かしがあり、色々と納得。
こういうのは、初めてかも。
マイノリティを主張する幽霊。
性別は男性だけど、魂は女性だったということね。
すごい!
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家系ホラーだ…!!
となった第1話から、
第2、3話はちょっと読み味の違った展開になっていく。
1話は霊的なものが怖くて、3話は人が怖い…
2話は転換、という感じかな。
話の構成的には上手くできている、という感じではありました。
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Amazonの紹介より
人が居つかない家、というものは存在する」恐怖が3度襲うホラーミステリー
第1話「あの子はついてない」
母と共に庭付きの一軒家へ引っ越してきた中学生の茜里。妹の面倒を見ながら、新しい学校に馴染んでゆく茜里だが、家の中で奇妙なことが起こり始める。知らない髪の毛が落ちている。TVが勝手に消える。花壇に顔の形の染みが出来る。ささやかだが気になる出来事の連続に戸惑う茜里。ある夜カーテンを開けると、庭に見知らぬ男性の姿が――。
第2話「その家には何もない」
不動産仲介会社に勤める朝見は、大学の先輩でフリーライターの高田に「曰わく付きの物件」を紹介して欲しいと頼まれる。次々に貸借人が入れ替わる家の話をしたところ、「内覧したい」という高田に押し切られて現地へ向かうことに。そこは最近まで中学生の娘と母親が暮らしていた庭付きの一軒家だった。
第3話「そこにはいない」
その家にはなぜ人が居つかないのか? 新たな住人をきっかけに、過去の「ある事件」が浮かび上がる。
てっきり独立した短編集かと思ったのですが、一つの家を中心に話が変わるごとに主人公を変えていく連作短編集になっています。
ある家で起こる奇妙で不可解な出来事の数々。一見するとホラーで謎が解明できないのではと思っていたのですが、一つずつ紐解いていくと、なるほどそういうことかと思わせるようなものであって、ある意味安心感がありました。
ただ、全てが解けてしまう分、織守作品では、ちょっと物足りなさがあるかなと思ってしまいました。
第1話では、ある親子が「家」に住むようになります。そこで巻き起こる様々な怪奇現象には、ホラー要素満載で、読む人の心を掻き立ててくれるので、どんな背景があるんだろうとワクワクしていました。
読み進むにつれて、怪奇現象のトリックが明らかになるのですが、それよりも親子の秘密に驚きました。
そこから娘が抱える哀しみ、そして周囲における優しさがあって、まぁ切なかったです。
第2話では、第1話のその後のストーリーで、曰くつきの「家」を。あるフリーターが調べる話になっています。
親子だけでなく、その前の住人を調べていくことにより、「家」の秘密をもっと深堀りしていきます。調べれば調べるほど、謎が深まるばかりで、どんな真相があるんだろうと思いました。
その集大成が第3話です。ある住人によって、全てが明らかになります。
蓋を開けてみると、「なーんだ」と思ってしまいますが、やっぱり一番の恐怖は生身の人間だと感じました。執着心が招く悲劇に何とも勝手すぎる一方で、人間の愚かさや狂っていく描写に、人間の闇の部分を垣間見たように感じました。
特に大家さんの笑顔にはゾクっとさせられました。笑顔の裏に隠された狂気さが、この作品の登場人物の中ではNo1と思えるくらい、滲み出ていました。
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事故物件ホラーミステリー。今度引っ越しを予定している身としてはタイミングの良くない選書であった。「織守はん...あんたなんちゅうもん読ましてくれたんや」と美味しんぼの京極さん状態になってしまったが、普通に頭冷やして読めばさほど怖い部類のホラーではないだろう。古めだが条件は悪くない一軒家の賃貸。しかし4年間で3回引っ越しがあり住民が居つかない。これ如何に。ホラー色は1章が強く出ていてなかなか面白かったが、3章のミステリー部分は意外性が薄く、動機もあまりしっくりこない。だが全体的にはよくまとまっている印象。
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最初の人形の下りだけがちゃんとホラーでした笑
あとは9割人災みたいな笑
死んだ女装趣味銀行員、結局幽霊なのか枯れ尾花なのかわからないまま終わった笑
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人が居つかない家というものは存在する。というのに興味を感じて手に取った本。
ホラー満載かと思ったが、そうでもない。
短編3話あり、これがひとつの家に関連した物語だった。
第1話 あの子はついてない〜中学生の茜里は母と中古の一軒家に引っ越してくる。この家で、知らない髪の毛が落ちていたり、突然テレビが消えたり、ついたり、夜中にトイレの水が流れたり、庭の花壇に顔のしみが…茜里だけが気になっているのか?
第2話 その家には何もない〜不動産仲介業者の朝見はフリーライターの高田に「曰くつきの物件」を紹介してほしいと頼まれる。
最近まで中学生の娘と母親が暮らしていた一軒家は、短い期間に次々と賃借人が入れ替わるのだと話をする。
その家を内覧し、過去に住んでいた賃借人のことを調べていくうちに…。
第3話 そこにはいない〜新たな住人が引っ越してきた。彼はやっと、というかついに住むことができたと、今までのことをひとり語りする。
2話からこれは誰の仕業なのかというのが、見えてくる。そしてとうとう正体を現すのは3話で、やっぱりそうなのか…と。
だがこういう結果とは想定できなかった。
そして、どうするのか?と思っていたら大家さん登場なのである。
いゃ〜、大家さんが妙に明るいのが怖いのである。
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まず1話、なんだ普通のホラーね〜とちよっとがっかりしたのだが、、まさかそれだけで終わらず2話、3話と同じ心霊現象の家の話、、、、、からの謎解き。
うわ〜そうか!
単なるホラーでもなく、ミステリーとの調合、面白い〜
早くからオチが読めたというレビューもあるが、私には全く謎解きできず。純粋に怖くて、早く真相が知りたい一心でした。
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古い一軒家をめぐるホラーミステリー。
あまり怖くはないんだけど、切ない部分もあったりして若干爽やかなホラー。
事故物件に住んで怪奇現象に悩まされるのを想像すると、ぞわっとする。
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「あの子はついてない」
無意識のうちにしていたこと。
突然大切な人が居なくなってしまったら、それを受け入れることが出来ない限り周囲から見れば異常な言動をしてしまうのかもしれないな。
「その家には何もいない」
心霊現象だと思っていたこと。
理由まで説明できる状況だったとしたら、逆に生きている人間が関わっていると知ってしまった時の恐怖の方が大きいのではないだろうか。
「そこにはいない」
面影を探し続けてしてたこと。
あまりにも準備が良すぎる状況での行動だったが、もしかすると何かが無かったとしても近いうちに全てを終わらせるつもりだったのでは。
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とある一軒家にまつわる話。
1話はその一軒家に引っ越してきた家族、2話は不動産仲介業の社員、3話はご近所さんという群像劇。
姉妹で不可思議な現象を体験し、母に相談した所で思ってもみなかった事実にそっちか!?とまんまと騙された。
しかしまだ謎が…。
そして2話に進むとまた違う方向性にワクワク。
3話で過去が分かる。
【他人が腹の中で何を考えているかなんてわからない】 幽霊も怖いけど、あの人もこの人も怖い! 会いたいが故の執着心は人を変える。
この作品は何度もええ?というのがあり、飽きさせないのでするする読めた。
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幽霊の現象はだいたい説明できる現象だと思っている。だから仕事柄、幽霊談や霊感のある人談をよく聞くけど笑って聞いている。それもだいたい爆笑してる。不謹慎でごめんなさい。でも、全部が全部説明できるやつじゃなくて、中にはホンマのやつがあるかもしれないとも思っている。ただ、幸いなことに私は何も見えないし、何も感じないので、確信はできない。鈍感でよかった。そんなの感じちゃったら、こわいから。でも一番こわいのは人間だ。この本はそんな私の気持ちに寄り添った一冊である。