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三浦しをんさん、「舟を編む」しか読んだことない。
「BAILA」というファッション誌で連載されたエッセイをまとめた単行本を文庫化したのがこの本。
辞書編纂に関する小説を書かれただけあって、言葉に関する造詣の深い方。
「のっけから失礼します」の「のっけ」は「のけ」が転じたものらしい。その「のけ」は「仰向く」とか「除く」とかの意味があるが、それが「のっけから」になるとどうして「最初から」とか「いきなり」という意味になるのか分からないという前書きから始まる。
そんな言葉の語源が気になるところを見ると気むづかしい人なのかと思う。が、心配することはない。人と会う用事がないと何日間もお風呂に入らなかったり、間違い電話をかけてしまった20代の男性と付き合う妄想をしてしまったり( ̄▽ ̄)と、この人なら腹を割って話せそうと思うくらい親しみやすい同世代(ごめんなさい私のほうがちょっと上)の女性です。
とくに秀逸なのはやはり言葉のセンス。造語やあだ名の付け方が面白過ぎ。
例えば、熱帯夜に暑さに悶えながら眠るといい夢が見られることが判明した(おディーン様とデートする夢を見られたらしい)ので、「もんだ眠」と名付けたとか。
それから、お母様のことを「マミーポコ」と呼んでらっしゃるとか。
私は仕事の昼休みに、デスクについたまま、読んでいたので、「Buwa!
ppppp」と笑い声が出そうで必死で悶えていた。
あとがきにもう一度、「のっけから」の語源について言及。やはり「のっけ」の意味は「のぞく」「のけ」でいいのではないかと。人を「押しのけ」「掻き除いて」先頭に踊り出るイメージ。そんなふうに「踊り出た」瞬間に「恥かいた」みたいなエッセイばかりを集めているなあとご自分で言っておられる。
本当にポジティブシンキングですね。しをんさんが「のっけ」から思い切って失敗談を話し下さるので、後に続きます!
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著者のエッセイは初。
爆笑エッセイとか、抱腹絶倒とか書かれているものが苦手。
昔はさくらももこや群ようこのエッセイを好んで読んだものだけれど。
年を取って意地悪になり、こんなふうに笑わそうとしてる…と穿った見方をしてしまう。単純に面白がればいいのに。
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続けて三浦しをんさんの作品₍ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ₎
雑誌のようにどこから読んでもよい気軽さ
お仕事に関してはあまり触れていない
私生活のリア充振りを語られるとこちらも身構えるが、なかなかのズボラ振りに安心感を与えられる
人と会う必要がなければ何日もお風呂に入らないとか…
いいんじゃなあ〜い?笑
ですが、さすが作家さん!
一つのものに関する感性や表現力、想像(妄想?)力には恐れ入りました
私は旅行が好きなので、白浜のアドベンチャーワールドや宮崎県に訪れた話が興味深かった
特にチャールド(著者が勝手に略した)の永明という70歳のパンダ₍ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ₎のスーパーモテ男の話には、思わずクスッとなった
チャールドには永明の子孫が沢山いるという
『たれぱんだ』ならぬ『たらしぱんだ』なのだ(本文抜粋)
私の負い目の一つのパンダ₍ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ₎ネタ
それは、子供達が子供だった頃にパンダを見せに連れて行かなかったこと
私が子供の頃、何時間も並んだのに見たのは一瞬、しかも動かないパンダ
そのことを思い出すと足が遠のいてしまっていた
最寄りの駅から上野駅まで電車で1時間程だったので、そう遠くなかったのがいけない(?)
周りの御家庭では上野動物園に行っていた様で、娘が高校生の頃パンダを見た事ないとお友達に自白すると驚ろかれたそう
大丈夫、世の中パンダ見たことない人は沢山いるでしょ…そうよ、そうよ
よそ様はよそ様、うちはうち
そのうちね〜
そうこうしているうちに、子供達はすっかり子供ではなくなってしまっていた笑
もう大人なんだから、見たかったら自分達で見て来てね〜
さっき娘に聞いたら「生きているうちに一回は見てみたい」だ、そう
そうだ、チャールド行こう♪
(何かのCMみたい)
行った事のない白浜も楽しめるし、ほんの少しの負い目も解消される
晴れて半世紀振りに見るパンダはさぞかし輝いてみえるであろう₍ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ₎
よし、動いているパンダを娘に見せよう¸¸♬·¯·♩¸
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久しぶりにこれぞエッセイって感じのエッセイを読んだ。作家ではない私たちもこんな視点で日常を眺めたら楽しいかも。
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面白いですー!とご本人に直接伝えたい(ぐらい好き)「子供の夢は茶葉のように迅速に摘みまくる派」のしをんさんが内角ギリギリに攻めた内容です。これじゃあ、伝わらないか!!笑続編も購入しましたので楽しみは続く。