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竜と茨の王子【イラスト入り】 みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.0

評価内訳

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3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本

薔薇の王子と竜の呪い

2023/10/21 05:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

センチネルバースものです。
とはいえ、後書きに書いてあるとおりシンプルに描いているので
難しい設定な物語ではありません。
特殊能力を持つセンチネルとセンチネルを助けることができるガイドがいる世界
そこに「薔薇の番」と作者さんらしい竜を絡ませてきています。
特に「竜の呪い」が絡んできていて独特な色合いを物語に添えています。

両親を叔父に殺され追われるセンチネルの王子ノイシュ
竜の呪いにかかっているガイドの雨月
お互いに「薔薇の番」だとわかってもすぐには番にならない(なれない)ところとか
王宮から出たことがほとんどなくて周囲に頼ることも知らなかったノイシュの成長の様とか
見所(読みどころ?)は満載です。
で、作者さんのお話ですから、溺愛の色はちらちらとあふれていてにまにま読むこともできます。
宿敵の行為がえげつなかったですねぇ
従者のリンツの忠心とか竜の仲間たちとか適度に絡んでいて
ラストのシーンは映像的にもきれいで二人のこれからに幸あれと思ってしまいます。

個人的にツボは子竜の名前が「九助」ってところでした。
二人の幸せに寄り添って立派な竜になって欲しいものです。

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電子書籍

戦う受けと支える攻め

2023/09/07 13:44

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:名無し - この投稿者のレビュー一覧を見る

センチネルが治める王国の王子が主人公。両親を殺され追われるところから始まります。
攻めに救われ身を隠し、敵討ちの機会を窺う訳ですが、その間に国の政治の実態やら差別、特権階級の横暴などの現実を知り、色々な人達に触れることで、為政者としての考えを深め成長していく話。攻めはそんな受けと共に戦い支えてくれます。

センチネルバースの作品を読むのは二作目なのですが、二作読んで漸く設定を理解できた気がします。世界観と絡めて説明がありますので事前知識なくても困りはしないです。本作は櫛野先生独自設定もありそう。

これまでセンチネルは超能力者くらいの雑な認識でしたが、五感が鋭いことによる弊害なども書かれてました。センチネルの能力がストーリーにもちゃんといかされてて新味があり面白かったです。
ただ、色々な要素を盛り込みすぎて話が駆け足だった気がします。登場人物も多い。エピソードはどれも意味のあるものだし、多くの人に触れて主人公が見識を広げ成長していくという点でも重要ですが、どれもさらりと進むので思いきって絞るか巻を分けるかしてもっと一つ一つをじっくり書き込んで欲しかったです。BLで分冊は難しいかな。

受けは力の強いセンチネルで、五感が鋭すぎる余りに城からあまり出ることのなかった世間知らずな王子。しかし経験がないだけで、ちゃんと考える頭は持っているし、高い志も決断力もある。ノブレス・オブリージュを絵に描いたような青年です。
攻めはツンデレでした。仲間思いでその他への警戒が強いですが、一度認めて懐に入れたら溺愛ルートというのは櫛野先生お得意ですね。日本の武士イメージなのか、先生の溺愛攻めにしては表には出さず二人きりの時に愛でるムッツリでした。

些細ですが気になったのが攻めの髪型。初対面の描写では『短い黒髪』と記載されてるのに、表紙も挿絵も一つ結びの長髪。括ってる描写は無かった気がするんだけど読み流してしまったのか。髪の毛で顔を隠してる描写もあるので長いのが正解なのかもですが、個人的には短髪で見たかったです。

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2023/07/01 12:07

投稿元:ブクログ

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