途上国の貧困と日本の貧困の違いや比較
2024/01/06 08:35
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投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
途上国のいわゆる絶対的な貧困と、日本の相対的貧困の違いや比較を様々なテーマでとりあげている。同じ貧困という言葉だけど、あらためて、その意味や違いを意識した。ただ、だからどうなのか、どうしたらいいのかというところについてはほとんど語られていなくて、やや物足りない感じがした。
いつになったら社会的弱者への適切な対応が取れるようになるのだろうか。
2023/09/24 12:14
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投稿者:パトリシアちゃま - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者のノンフィクション作品のファンです。これまでのノンフィクションに比較してちょっと読みごたえが無かったかなと感じた。通常は読者に迫ってくるような書き方、内容です。貧困リアルというタイトルだから冷静で具体的な数字の対比が数多く引用されていたためにそう感じたのかもしれない。この国は本当に助けを必要としている人を見つけ出して必要なサポートを提供することが上手にできないと考える。本当に助けを必要としている人々は声を上げることさえしない、あるいは声を上げられない現状を細かく分析してそれに対応できる体制をさっさと作り上げることが重要だと思った。現状を変えられない制度はいくら分厚いファイルに残しても無駄としか思えない。
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日本人の6人に1人は貧困、はよく耳にするが、個人的にはモヤモヤする言葉。どうやら相対的貧困だからそうなるらしい。相対的貧困とはなんぞや?、理解するために読みたい
#日本の貧困のリアル
#石井光太
23/8/2出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
https://amzn.to/3Kpe1Ei
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石井光太『世界と比べてわかる日本の貧困のリアル』PHP文庫。
途上国の貧困の実態と比較しながら、日本の貧困について明らかにするノンフィクション。
途上国の絶対的貧困に対して、日本の貧困は相対的貧困であり、貧困の形態が異なる。世界第3位のGDPを誇る日本は先進国の中でワースト4位の貧困国であり、日本人の6人に1人が貧困層なのだ。
途上国の貧困層は社会的なルールの甘さやコミュニティ内での相互扶助により、ある程度暮らしていけるのに対して、日本の貧困層は社会的なルールの縛りやコミュニティの欠如により、公的補助は受けられるが、基本は自助努力で暮らさねばならない。
日本の生活保護で支払われる金額が非正規労働で得られる対価を上回るという矛盾。さらに税金と物価高という負担が貧困層に負担を掛ける。
20年前、中国の労賃は日本の労賃の10分の1だった。その当時、通信機器の生産工場に勤務していた自分は中国にものづくりの現場を流出させないために品質、コスト、デリバリーの全方面での改革を行っていた。今や労賃の差は殆ど無いか中国の方が高い。その上、中国には日本の技術者が流出していると言うのだから最早始末に負えない。
日本の労賃が下落した切っ掛けは労働者派遣法という悪法により、非正規労働者が容認され、企業が人件費を固定費から変動費に変えたことだ。さらには安価な労働力を求め、ものづくりの現場を途上国に流出させ、それでいて企業の内部留保を容認させたことが、日本の労賃を下落させる結果となった。
そして、日本の労賃低下に消費税の増税、健康保険や介護保険料の負担、物価高が相対的貧困を加速させる結果になったのだ。
近い将来、日本はアジアの最貧国に成り下がるかも知れない。
本体価格840円
★★★★
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日本文学と世界文学。喚起される趣は違えど、それぞれが味わい深い。人口減少に悩まされる日本。人口爆発が起きている世界。問題ということでは変わらない。…国が救えず、近しい仲間でコミュニティーを作り助け合いながら生きる絶対的貧困。多くのセーフティネットがありながら精神的に病みその利用方法に行きつけず、片隅のアパートで孤独死を迎える相対的貧困。身近にも起き得る日本の貧困。渡航しなければ直接触れることのない海外の貧困。絶対軸で比較できない日本と世界。照らし合わせることで見えてくる何かがある。今この時代に生きている。
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★★★
今月5冊目
他国と比較して日本の現状を。7人に1人は貧困とは。
文化が違うし日本には福祉が充実しているが色々と考える。
石井さんみたいな人が政治家になったら世の中変わっていくんだろな
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世界との違いは、世界では富裕層と貧困層が分かれて生活する分断型であるのに対して、日本では混在型であること。
分断型社会では、貧困層が宗教等に基づいた共同体を作成して相互扶助で生活しているのに対して、混在型の日本では貧困層は孤立する傾向がある。
日本では、生活保護などのセーフティネットが他国と比較して手厚く存在するものの、家族に知られたくない、自尊心の欠如により申請をしない人も数多い。
混在型であるが故に、他者と比較して貧困であることを自覚し自尊心を失っていく構造がある。
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『東京貧困女子』を読んでから貧困というテーマに興味を持ったので読了。
「日本の貧困なんて世界と比べたら大したことない」と言われることが多々あるが、日本の貧困は水面下で広がりつつあるんだなと実感した。
特に仕事を転々としていたりいわゆる低所得者は精神的・肉体的・社会的に貧困になりやすいということがわかったので、自分もこうはならないようにと日々研鑽したいと思った。
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成程ね~。
助け合わないと生きていけない+必要悪
助け合わなくても生きていける+治安良い+でも制度頼み
もちろん安心して暮らせることが最低限だけど (SDGs)、その先にも複雑な問題がでてくるわけだ。
幸福とは…