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いつかは読んでみたいと思っていたのですが、娘に先を越されて薦められ、近々読むつもりですが、難しい漢字を飛ばして読んで意味がわかるでしょうか???心配
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項羽と劉邦のキャラクターもさることながら、2人を取り巻く群臣たちの人物に引き込まれます。あーまた読みたくなってきた。
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時代小説は日本において、組織論という側面からビジネス本としての価値が高いというコラムを読み、そこで紹介されていた司馬遼太郎著『項羽と劉邦』を読んでみることにした。時は紀元前三世紀末。秦の始皇帝が中国を統一したところから物語は始まる。紀元前という時点で中国の偉大さを痛感した。始皇帝の圧政とその未熟さ、そして従うも地獄という圧政ならばいっそ戦ってしまえということで各地で同時に巻き起こる反乱。そして世は戦国の時代に逆戻りという中での、猛将項羽と人望の劉邦の対比。名将でありながら一瞬の迷いで死んでいく武将や、策謀を張り巡らしつつも来るべき死をどうにもできない参謀など、大乱の世ならではの栄枯盛衰を描きつつ物語は進む。まだ上中下の上しか読んでいないけれども、しんしんと心に積もるように面白い。『項羽と劉邦』というくらいだから、最初から天下分け目のヒーロー対決かと思った自分が浅はかだった。なにしろまだ項羽と劉邦は同じ陣営に属して戦っているのである。しかしその後二つの勢力は相まみえ、劉邦が天下を取るのであるけれど、まだ項羽が猛将であり、秦を滅亡させるかもしれないというあたりまでしか描かれておらず、劉邦はその人となりを紹介されたくらいで、未だその神髄を発揮していない。そもそもきっかけとなったコラムには劉邦の人を吸い込むような人望の高さということが書いてあったのだ。地方ではそうなっているけれど、天下を揺るがすようなことにはなっていないので、まだ読みたい部分にはほとんど触れていないことになる。それでいてこれだけ面白いのだから恐ろしい。とにかく中巻を読まねば。
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劉邦は嫌い。項羽と虞美人が好きな私は典型的に少女漫画好きだと思う。この方の書かれる不器用な項羽と儚くも強い虞美人は、嘘でも良いから幸せになってほしかった。
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司馬遼太郎氏は自身のエッセイの中で、膠着語に属する日本語の特質に触れ、機能的な構造を持つ為に理論性に優れた印欧語族よりも感情表現に適していると大約述べている(その説に異論はあろうけど)。その上で、氏の目指す文章は「いかにしてその感情性を抑えるか」に力を注いでいるとのことである。
確かに本書の巻頭から息を呑むような精緻・静謐な文章に圧倒された。しかし、「氏の目指す文章」の裏を返せば「努力せねばどうしてもその情緒性が溢れ出てしまう」のであろう。氏はエッセイ中触れてはいないが、氏の小説の持つ魅力とは静謐・緊迫の文章に垣間見えるその情緒性ではないだろうか。
上中下巻を通じて実に堪能したが、読後特に心に残ったのは夏侯嬰とその妻との挿話であった。
物語は劉邦が関中制覇を成遂げた最初の成功譚に引続く崩落の過程に副えられる。敗戦・逃亡の緊迫の中に織り成される夏侯夫妻の生き様が実に瑞々しい。
高潔な文章というのはこのことを言うのだと思う。
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◆項羽と劉邦、ともに秦を滅ぼしつつも、やがて道を違える二人の英雄。二人の運命を決めたのはいったいなんだったのか…
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こんな時代のことは、全く無知なわけですが、でも、司馬さんの文体で書かれると、ぐぐっとひきつけられます。
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高1のとき読んで、中国歴史に興味をもつきっかけになった本です。 全3巻なのにぱぱっと読めちゃいました
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楚漢抗争期を描いたいわずと知れた名作。この作品の項羽、劉邦像は、そのまま日本人が抱くイメージとして定着しちゃってるんじゃかなろうか。主人公の2人をはじめ、登場人物はみな人間味があふれていて、氏の人物造形の上手さがうかがえる。
また、氏の特徴として、ところどころに薀蓄が振りまかれており、これを楽しめるか冗長だと思うかで、評価が変わるかもしれない。
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司馬氏の作品はどれも秀逸ですが、好きな時代のこれをあげてみました。
ほかに「花神」「空海の風景」「燃えよ剣」など、どれも大好きです。
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イマイチ。
話が前後したりで、理解するのも苦労したし、
何か主人公2人ともあまりかっこ良くない。
まぁ実在した人間をありのままに描いたら
完全な人間なんてそうそうはないと分かってても、
やっぱ英雄でいてほしいよね。
3つの中では下が一番面白かった。
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なんか家にありました。多分父方の祖父の持ち物だったはず。多分私の司馬遼太郎ファーストコンタクト作品。
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前200年頃。漢帝国の創始者となった高祖劉邦と楚の武将項羽との話。
劉邦は沛県で三男として誕生し任侠の徒として暮らしていたいわゆるヤクザ者で,逆に項羽は楚の将軍項燕の孫といういわゆる良い家柄に生まれ,劉邦を配下に従えていたが,部下を恐怖で縛るようなところも多く,人心も得ることが出来ず,結局は劉邦に敗れてしまいます。項羽は非常な人間に言われることも多いですが,近親の人間には非常に優しかったとも言われているそうです。
功があれば必ず賞す。これが劉邦軍の原則であったようです。項羽軍はどうかといえば,すべての手柄は項羽のものだから,功が賞されることはありませんでした(それほど項羽自身が強かった)。項羽の下についた者も決して心服したわけではなかったそうです。このため,劉邦のもとではいろいろな才能を持った人間が,それぞれ得意とするジャンルで,じゅうぶんに腕をふるうことができたようです。
また,劉邦は犠牲者の遺族を厚く遇することを忘れていません。それがわかっているので,自分の身を捧げようとする者が現れます。逆に項羽のような自信過剰の人物は,全てを自分の功績と考えるので,他の者がどんな犠牲を払っても,それに感謝する気持ちは薄かったということです。
仁にして人を愛し,施しをこのむ,と史記に書かれた劉邦は,人を愛したゆえに,人からも愛されたのでしょう。
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司馬氏の書くものってホント引力がありすぎるなーと思います。
特に劉邦の絶妙なダメさ加減とほっとけなさが素晴らしい(笑)。
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項梁が死んだ時に泣くかと思った。今のところ項羽が好きです。てゆうか司馬さんが項羽大好き視点な気がするので仕方ないと思う。2008/5/12