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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
まあまあ個性的な展開というか、
状況は受け入れる必要はあるのかな、という作品。
借金取りが元サーカス団員の少女、という状況。
ここを華族の気まぐれとして乗り越えれば、
ほどよい暗号解読、
時代背景とミステリーの定石を
しっかり利用した事件。
中盤、展開としては少し地味なところがあるけれど、
どれも納得の絵解きと裏切りがあって
完成された作品。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
大正時代に、明治終わりの事件の謎を解いていく、というお話です。今のようにDNA判定もなければ、スマートフォンもない…だから、事件が複雑化するんですけど。借金して返済のできず樺谷家は三女の鞠子を担保に差し出す、というのは……
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大正時代を舞台にした物語。
主人公の華族の子女、鞠子ちゃんと、奇抜な服装をした元サーカス団員のユリ子ちゃん。
対照的な2人が、ある途絶えた華族家の隠された財宝を探す謎解きミステリー。
めちゃくちゃ派手な物語では無いけれど、キャラクターが躍動していてワクワクします!
2人が可愛らしくて読んでいて楽しかったです!!
鞠子ちゃんには2人のお姉さんがいて、そのお姉さん達と鞠子ちゃんの関係性が、なんだか少し胸にきました…
鞠子ちゃんとユリ子ちゃんの物語が終わってしまうのが寂しくて最後めっちゃゆっくり読んでしまいました笑
また2人(+かつよさん)のお話が読める日が来ると嬉しいな…!
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華族のお嬢様が借金取りとしてやってきたサーカスの少女と組んで、悪辣な伯爵以下のライバルたちと宝探し競争をする羽目になるという痛快冒険活劇!、の形を借りたミステリ。この手のお話ではミステリ要素は欠かせないものの、通り一遍というか、形ばかりのものになるのが通例である。ところが本作ではその部分が異様に力が入って、クライマックスでが活劇としては異形の「名探偵」による謎解きが、ちゃんと関係者一同を集めて始まったりする。大ネタがつるべ打ちされるこの謎解きは圧巻。実に楽しい。それはそれとして、一応活劇の形を借りたのだから、もう少し手に汗握らせてくれてもよかったかなという気はしないでもない。
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方舟の作家さんだからという理由で購入。
内容どうこうという以前に、どうしてもこの時代背景の小説が私には合わなくて、あまり楽しめなかった、、途中から速読で読んでしまった。
出てくる暗号は正直めちゃくちゃ難しいなという印象。こんなん解けないわ。
展開は面白いと思ったけど、再読はないかな。
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Amazonの紹介より
密室から忽然と消失した財宝の謎。14年前の真実が明かされる怒涛の30ページに目が離せない。
『方舟』で注目される作家・夕木春央の本質がここにある!
「あたし、まえはサーカスにいたの」
大正14年。莫大な借金をつくった樺谷子爵家に、晴海商事からの使いとしてサーカス出身の少女・ユリ子が取り立てにやって来た。
返済のできない樺谷家は三女の鞠子を担保に差し出す。ユリ子と鞠子は、莫大な借金返済のため「財宝探し」をすることにした。調べていくうちに近づく、明治44年、ある名家で起こった未解決事件の真相とはーー。
「方舟」「十戒」で衝撃を受けた夕木さんの作品。2021年に発売されたものを文庫化した作品になっています。
ミステリーでしたが、少女達の冒険活劇を読んでいるようで、ワクワク感があって清々しい余韻でした。
すごい衝撃を受けたというわけではありませんが、どんでん返しといった驚きがあって面白かったです。
現代の雰囲気とは違った大正時代ならではの「明智小五郎」が登場するかのような佇まいや空気感がありました。
この作品の読みどころは、消えた財宝の在処とある殺人の未解決事件の真相が中心となっています。その他にも、新たな事件が発生するのですが、それらがうまく絡み合っていて、展開がどうなっていくんだろうといった好奇心があって、世界観に引き込まれました。
そのアクセントとなるのが、主人公の鞠子とサーカス少女のユリ子の存在です。特にユリ子の天真爛漫な雰囲気が良かったです。最初、この少女が取り立てに来た⁉︎と驚きはしましたが、次第にユリ子の活発さに翻弄される鞠子が、段々と積極的になっていく描写は、成長したなと思ってしまいました。
個人的には、もう少し心理描写を楽しみたかったなと思いました。少年探偵団を読んでいるかのような冒険活劇でしたので、「面白かった」「ワクワクした」といった一言の感想から、なかなか話が拡がりづらいなと思いました。
ただ、今までの夕木作品の中では、一番楽しませる作品の印象なので、比較的読みやすいかなと思いました。
後半の推理披露や意外な犯人・真相もあって、面白かったです。
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ユリ子ちゃん、凄い!鞠子ちゃんもただのお嬢様じゃない感じで良かった。
解説読んで、ユリ子ちゃんの知り合いの元泥棒が誰か分かった。またかつよさんも一緒に事件を解決してほしい
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明治から大正にかけての華族の宝を華族の娘(鞠子)と曲芸師(ユリ子)が見つけていく。
時代だったりは好きなところだし、文体も比較的読みやすかったが、ミステリーとしては今一つ。
鞠子の推理はかなり難解だし、ユリ子にいたっては推理?の根拠が全く提示されず、なにかモヤモヤ。
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大正14年。借金に苦しむ樺谷子爵家に意外な取り立て人がやってきた。丹念に綾なされたミステリーと冒険の世界を、二人の少女が駆ける。(e-honより)
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メルカリでは、世界に5冊しかない本ですと言って六百四十万で売ってました 調べたら、アマゾンで普通に文庫が売ってました
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12月-03。3.0点。
大正時代。父の借金のため、あるサーカス出身の女の子と行動を共にする。借金返済のため、他の子爵の財宝を探索することに。。。
無理難解な暗号の解読が、意外とあっさり解かれる。
ラストは良かった。
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いやぁ〜〜〜夕木春央先生の作品、
ワクワクとドキドキとハラハラとで
これが…ミステリ……ッッと何度も胸弾む気持ち!
大正時代や人物のリアルな姿を
つい想像するほどの繊細で大胆な描写に、
謎がいい具合に絡んでとても美味!!!
キャラクターの生き生きとした心理描写にも、
ページを捲る手が止まらなくなる…ッッ
まさかの人物やまさかの事象など
様々に掛け合わさったミラクルで摩訶不思議な
目眩く展開に、物語が終わりに近づいた際には
「もっとマリ子のことを見ていたい…!!」
と思わずにはいられないほど、
愛着の湧く存在となっていたのであった。
よりミステリが読みたくなる!
より夕木春央先生の他作品も読みたくなる!
そんな気持ちにさせてくれる
サーカスの様なひとときでした…!!!
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華族に生まれながらも卑屈さや鬱憤を抱え、人知れず小説家を志す鞠子と、
文字は読めないが頭脳明晰で豪胆な元サーカス団員ユリ子。
ふたりの少女が凸凹名バディで、事件解決までの道程を冒険物語としても楽しんだ。
それぞれに狡い大人たちも、悲哀があってなんだか憎みきれない。
謎解きも複雑に入り組んでいて、何度も惑わされ、読み応えがあった。
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全然タイプの違う2人の少女の仲睦まじさが良かった。財宝探しという1つのことだけを探してると見せかけて、話が進む内に複数の謎解きが待ってたのもドキドキして良かった。この作者の本、他にも読みたい
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大正時代を舞台にした、どこか江戸川乱歩を感じさせる様なノスタルジックな雰囲気。
サーカスから来た女の子とお嬢様の財宝探し。
ぜひ、シリーズ化、映画化して欲しい!
続編を読みたい!