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久々の一気読み。国籍で壊れていく友人関係。そもそも国籍って何?区別しなければならないもの?一緒に生きていてはいけないの?自分の力ではどうにも出来ない社会情勢に翻弄された才能ある若者達。今世界中のみんなで読みたい一冊でした。
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激動の時代をあえて「何もなさなかった」人物の足跡を辿る形式で描くことで、かえってそのダイナミックさが鮮やかに演出される構造は気持ちが良い。
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ソ連時代のバルト三国・エストニアに生まれたラウリという少年の伝記的創造小説。
激動の歴史の中で表舞台に立ち、歴史に名を刻むのは一握りの人々だが、その時代を生きた人は数えきれないほどおり、そのひとりひとりに歴史がある。
時代の波にされるがままに流され、時には立ち向かうように逆行していく。停滞の日々もあるだろう。
史実ではないのに、リアルな血と肉を感じるラウリの生きた痕跡。その足跡をたどる旅にはまだ先に道が見えるようだった。
デジタルネイティブと呼ばれる世代が誕生するほど、現代の私たちの生活は電子機器やそれに準ずるものであふれている。日本でもデジタル庁やマイナンバーカードなど触れることのできない空間に私たちの半身にあたるであろう物は漂うように保管されている。
幼少期のラウリにはどこか発達障害的な傾向が見られたが、横並びの教育から大学、社会人ともなればその特殊性こそが強みになるということも感じた。
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バルトの“おとぎの国”エストニアが舞台。意表を突いた設定に引き込まれる。日本でのほほんと暮らしていては、理解できない恐怖、独立の精神。「占領された、この国で光のある道を生きろとは言えない。だからせめて、まっすぐ、したたかに生きてくれよ」「国と国民のデータさえあれば、いつでも、どこからでも国は再興できるーわたし達は、情報空間に不死を作る」「国とは領土ではなくデータである」理解出来ないのは、あんなに広い領土を有するロシアは、さらなる領土求めてウクライナへ。もはやサガとしか…。やりきれない。
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エストニアがソ連から独立してIT立国になるまでの時代を生きた1人の天才エンジニアであるラウリの伝記みたいな小説。TRS-80とかMSXパソコンとかブロックチェーンといった専門用語もバンバン出てきて、宮内さんはなかなかのオタクと見た(いったいどんな人なんだろう?) 彼の作品は「あとは野となれ~」を読んだだけなのだが、他のも読んでみたくなります。
それにしても、ウクライナ禍が続く今、エストニアなどバルト3国の人たちはどう感じているのだろうか。
途中、これはBL小説なのか!と思った場面もありました。
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文体と人称で持っていくのがなかなか。今らしいお話としてここに落とすのかと。こういう時の役割の割り当て方とか。
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読んで良かった。素晴らしかった。
実在するんじゃないかと思える位、ラウリ・クースクの半生に思いを馳せながら読んだ。
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共産圏の生活の話はこれまでいっぱい読んできたので、想像の範囲内。やっぱりこういう感じだよねぇと。これならノンフィクションを読みたかった。フィクションである必然性を感じなかった。
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孤独な天才が心のよすがを探しながら生きていく物語。舞台がエストニアなので、時代にも翻弄されながら生きていかざるを得ないラウリ・クースク。
市井に埋もれた人々に対する温かな眼差しがこの小説に通底していて、若い子たちが読むといいなと思う。
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結構前に読んだのに登録し忘れていた…
ただの回想話かと思いきや二度三度と思わぬびっくりな展開があったり、パソコンと言う人情とは最もかけ離れてるデジタルな物が繋ぐ大人の青春ストーリー。
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エンストニアに住むラウリは父親がもらってきたコンピューターに魅せられていく。ロシアからの独立運動がラウリそして二人の友達との関係性を変えていくことになる。民族の違い、民族が同じでも考え方の違いもある。今も続く紛争。ラウリを探し出す事ができるのか。
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エストニアがソ連から独立する頃、プログラミングの好きな少年ラウリとイヴァンの友情が政治情勢に巻き込まれ、その後の思い描いていた人生が変わってしまう。ラウリの伝記を書くため取材に来た記者視点で進む物語が、後半記者の正体が分かり一気に気持ちが持ち上がって邂逅を応援しながら読了。幸せの象徴のような表紙の絵が素敵です。
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西洋の児童文学の様な雰囲気の表紙。
謎めいたタイトル。
だが、内容はソ連邦崩壊時代を舞台とした少年少女の友情物語…と思いきやIT国家エストニアの歴史に関わる名も無き天才の波乱に満ちた人生を追う架空のドキュメンタリーでもあった。
デジタルネイティブ世代の子ども達にこそ、コンピューターの黎明期にプログラミングと出会いゼロから世界を創り出したラウリと物語の中で出会って欲しい。
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https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00551535
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ダヴィンチ・プラチナ本から。勝手に”SFの人”でくくっていた著者の手になる現代小説。ホント、SF要素全くなし。とはいえ、一冊読んだだけで著者の何が分かるでなし、ただの自分の思い込みだった訳で、それが晴れたのは良かった。クライマックスで得られるカタルシスはなかなかのものだけど、物語自体はかなり淡々と進行するから、しつこいようだけど勝手にSF的なものを思い描いていた身としては、少々肩透かしの感あり。目に見えた国土はなくなっても、ネット空間に生き延びるという国家戦略とか、興味深い話題もかなり盛り込まれているし、読書の醍醐味は味わえるけど。