紙の本
恐怖とはなにか
2024/02/01 21:09
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
恐怖というテーマで、その定義からそれがもたらす精神的な反応まで、様々なアプローチで語られる。人は、いろいろなものに対して、それぞれに恐怖を感じる。しかし、その理由はよくわからない。得体のしれない何かが、恐怖をもたらすが、その恐怖は人それぞれらしい。著者がなぜ恐怖に関心を持つかは理解できたが、恐怖そのものにかんしては、よくわからないままだ。
紙の本
怖いものはたくさんある
2023/10/29 16:21
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投稿者:ツクヨミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
春日先生にとっては、甲殻類ですか。自分はアレルギーなので、甲殻類は(もしかしたら)死の予感で、いやですね。
恐怖の3要素、勉強になりました。言えてると思います。
世の中、怖いものだらけです。怖いものを怖いと感じられなくなるのも、また怖いことですね。怖いものは怖いままにしておくのがよいか、と。
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屍体、蟲、人形、ピエロ――なぜ人は「それ」を怖いと感じるのか。精神科医・作家として精神病理に切り込んできた著者が迫る。
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著者目線の恐怖を感じるポイントの羅列やエッセイ的な面も多くあるが、そこから恐怖の原因を掘り下げている。なぜ死に対して恐怖を感じるのか。永遠、未知、不可逆性と分析しているが、これは納得できる考え方だと思った。輪廻転生が存在しても今現在まで慣れ親しんだ人生には二度と戻ってこれない。そんな非日常的な世界へはその気になれさえすればものの5分で行ける手段はいくらでもある。そういう矛盾がまた恐怖を生むのかもしれない。
死や、寄生虫、カニバリズムなど自分の日常とはあまりにかけ離れてはいるが、自分も極限状態に陥ればそのような闇に放り込まれる可能性がある部分が、たまらなく矛盾を感じ、エンターテイメントとしての怖いもの見たさに繋がるのではないかと思った。
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ふとした瞬間に感じる、鳥肌が立つ程の恐怖や目を背けてしまう程の恐怖。
その正体を探るべくあらゆる切り口で考察する本書はなかなか興味深い。
私自身、想像できるからこそ怖い時と理解できないから怖いと感じる時がある。
でもまさか恐怖症やグロテスク、死について考える日が来ようとは。
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中公新書にしては珍しく肩の力を抜いて難しいことを考えずに読めました。
(まるで著者のエッセイを読んでいるような一冊でした。)
色んな恐怖がてんこ盛り。冒頭の火葬夫がみた遺体から胎児が出てくる恐怖、衝撃的でした。
それから、著者の甲殻類恐怖症には同情しつつも面白かったです。
小説や映画の娯楽としての恐怖を「恐怖におけるカニカマ」と評しているのはツボに入りました。なるほどな、と。
最後の死に対する恐怖について。私もたまに怖くなることがありますが、宗教者の回答とは違い、著者の回答は現実的でよい。
この本、面白いのでお勧めしたいです。
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フィクションの引用が良かった。けどグロテスク〜死のあたりで力尽きてしまい、今度は後ろから読み返したいなあと思います。
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共感もたくさんあったけど、そんなもの怖いと思ったことなかったっていう発見があった。
トラウマになりそうだから、紹介されてた本とか映画とかは観たくないな…笑
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面白かった
引き込まれる文章で想像力が掻き立てられる〜今まで意識してなかったのに私まで甲殻類恐怖症になりそうです!笑
タイムリーな話題もあって楽しかった
あとがきで泣いてしまいました
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狂気に陥ったりはせずに、脳内物質の分泌や精神が解離することによって現実を一時的にシ
ヤットアウトするだろうと述べた。それが現実の人間なのであり、死の恐怖も根源的なもの
であると同時に、度が過ぎたならば案外と精神科的アプロ— チ( しかもカウンセリングよりは・
薬物や、
思考法そのものにアプローチする散文的なプログラムなど) で乗り切れる弑類のもので
もあると思うのだ。そして猫を飼い始めたり、生活リズムを蜷えたり、思ってもみなかった
人から親切を受けたりしただけで、最重要案件であった筈の死の恐怖がいつの間にかどうで
もよくなっていたりするところに、人間の面白さと「したたかさ」が見えてくる。
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思ってた感じと違った。
恐怖について学術的に説明している本かと思ったが、作者本人の感想や意見、そして引用がただただ書いてあるだけであった。
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自分がホラーやグロテスクなものに惹かれる原因が分かった1冊。
怖がりなので必死で予行練習をしてるんだ。
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内容は120%面白いのだが、各恐怖症の例として上がっている内容が嫌すぎて今まで気になってなかったものまで気になっちゃいそう。なのでごめんなさい、これ以上読みません!
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「恐怖」を多角的に探求するエッセイ。恐怖は個人の感性によって異なり、一般論で語れない部分が多い。著者の甲殻類恐怖症など、独自の恐怖体験を紹介しつつ、恐怖は美的感覚や性欲と同じく、極めて個人的なものであると感じさせる。読みながら、自らの恐怖についても考えさせられた一冊だった。
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著者が「恐怖」と感じるものを、ただひたすらに列挙した本。さまざまな例、さまざまな種類を、豊富な語彙によってわかりやすく示している。ピンとこない話が多かったので、私にとっては、「で?」ばかりが浮かび、読むのが辛くなった。