紙の本
イグジット
2023/12/27 17:44
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
月刊言論構想記者の池内は銀行に勤める元彼女が叔母にマンション経営を勧めていたことを知る。彼女は仙台にある第二地銀に勤めていたのだが、なぜが東京に営業を掛けているのか疑問に思い、彼女に真意を問い質す。しかし、その直後に飛び降り自殺をしてしまう。池内は彼女が死ななければならなかった理由を探り始めるのだが・・・・・。
不発弾で登場した古賀が再び登場しましたね。古賀のようなフィクサーが登場すると内容も締まって面白味が増しますね。ただ、報道も難しいですね、握りつぶされないようにしないと国民に事実が伝わらないですからね。国のやり方も相当エグイですが。
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金融界のフィクサーとして裏の仕事をする古賀遼。
『不発弾』の古賀遼、と、気づく。
仙台あけぼの銀行の行員である元恋人の死をきっかけに、苦境に喘ぐ地銀の取材を開始する月刊誌『言論構想』記者・池内貴弘。
金融コンサルタントとして取材した古賀が伝説のフィクサーと知り、池内は取材を進める。
その最中、日銀副総裁の不倫スキャンダルが発覚。
事態は政界をも巻き込んだ金融危機へ…
度重なる金融緩和政策や国債発行で日本は、もはや『ノーイグジット』とされる危機、瀕死の状態であると気付く。
池内や堀田が日銀のクーデターを記事にしようとするが…
結局、池内の元恋人の自殺の原因もよくわからず。
ただの銀行員がひとりで金融コンサルタント・古賀に会いに行き、相談をもちかけるのも??
池内の営業部からの異動理由も??
古賀は最後には姿を消し…
何か疑問が残りすぎる…
何か詰め込みすぎなのか、モヤモヤ感が残る…
古賀が主人公でよかったんじゃないか。
経済の詳細な話をするために、記者になりたての池内を登場させたんだろうが…
古賀の裏社会での暗躍をもっと見たかった。
古賀はまた帰ってくるんだろうが…
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フィクションでありつつも実在の人物をモデルにキャラクターを描いているためイメージしやすかった。ただ、小説としては少し盛り上がりが欠けている気がした。
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出版社の営業・池内貴弘は急な異動で月刊誌の経済担当に。彼女は自殺してしまう。一体なぜ?周辺取材から見えてきたのは苦境の地銀と、過酷なノルマだった。政界の重鎮の命を受け、日銀総裁人事にも関与していたようだ。池内は、古賀の暗躍を白日のもとに晒そうと奔走するが―。(e-honより)
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日経ビジネスで連載された際には途中まで読んだ『イクジット』。仙台の地方銀行に勤務していた同級生が追い詰められ自死したことを受け、その裏に潜む社会課題の取材を開始した雑誌記者の主人公。ネタバレで詳細は控えるが、アベノミクスを推し進める中で、リフレ派、反リフレ派の日銀内での内部対立がリアルに展開される。暗躍するフィクサーと対峙する主人公の行く末が興味をそそったが、やはり政治の力は絶大であると痛感せざるを得ない。我が国のイクジット(出口)はどうなるのか?今後の植田日銀に期待である。