電子書籍
重厚感
2024/05/30 21:34
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投稿者:はぐらうり - この投稿者のレビュー一覧を見る
吉川英治文学賞。
なかなかに重厚で、割とハードボイルドな警察小説だった。
推理ものより、最初から犯人がわかっているのが良かった。自分の好みなんだろうと思う。
はじめて読む作家さんだったが、とても面白かった。過去作を読み漁りたいと思いつつ、警察小説はひとつ読むと疲れるので、時間をかけて読んでいこうと考えている。
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投稿者:いずみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
2日で読了(最後の方はちょっと飛ばし読みしてしまった)。犯人が、つかまってほしくないような気分で読んでいた。
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相変わらずテンポよく、そこに軽妙な会話が加わって楽しめる作品になっている。さらに登場人物がなぜか昭和感満載なのはなぜだろう?
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今回の作品は、詐欺師や悪質宗教の幹部たちを手際良く殺し大金を奪いスマートに逃げ切る犯人。
そして犯人を追い詰める優秀な二人の刑事。
いつもよりコテコテ度が薄かったが、これもまた良し。
こんな終わり方もあるのか!というラストの締めくくりもヨカッタ。約580ページのブ厚い本でしたが最後までずっと楽しめました。
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単発の刑事VS犯罪者物語。おなじみのタイプのベテラン刑事が出てこないなぁ、と思ったらご安心ください、ちゃんと魅力的な部屋長が用意されています。
本作は刑事側と犯人側の二つの視点で物語が進むのが新鮮でした。いつもながらのグイグイ読ませるストーリーと魅力的キャラクター。捜査が進んで犯人が明らかになる箇所では、読んでるこちらもゾクっとしたよ。
また二人に会いたいな。
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起こった犯罪は凶悪だが、犯人に迫る刑事コンビのやりとりがいつもながらおもしろい。今回は犯罪を企てる側と犯人を追う側双方が描けれていて秀逸。
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あくどくお金を稼ぐクソなヤツらを闇に紛れて抹殺するダークヒーローが活躍!かと思えば、そんな単純なストーリーではなく、ダークヒーローの過去はそういうことだったのか・・・という複雑な展開を見せる、黒川作品らしい読み応えのある作品でした。
最近何かと社会問題になっている事件を起こすヤツらがターゲットになっていて、ソイツらが抹殺されるのは気分が良いですが、殺るヤツも殺られるヤツらもいつまでもいい生活はできないですね。
また、そういう世の中であってほしいと思いました。
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いつもより軽口の応酬は控えめで、その分捜査小説として抜群のおもしろさをみせてくれました。松嶋智左さんとの対談でこうすれば面白く書けると指南されていただけあってさすがです。
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まさにクライム・サスペンス。
悪逆な犯行を重ねる男と追う刑事。
交互に書かれる物語にページを捲る手が止まらない。
眠くて仕方なくても眠れない。寝落ちして起きたらまた読み始める。食事してても物語が気になって仕方がない。ラストまでどうなるかわからなかった。
作品紹介・あらすじ
過払い金マフィア、マルチの親玉、カルトの宗務総長――社会に巣食う悪党が次々と殺害される。警察捜査の内情を知悉する男vs.大阪府警捜査一課の刑事と所轄のベテラン部屋長凶悪な知能犯による強盗殺人を追う王道の警察小説(内容紹介)周到な準備と計画によって強盗殺人を遂行していく男――。大阪府警捜査一課の舘野と箕面北署のベテラン刑事・玉川が、広告代理店の元経営者殺害事件を追うなか、さらに被害者と面識のある男が殺される。二人はそれぞれ士業詐欺とマルチ商法によって莫大な金を荒稼ぎした悪党で、情報屋の標的になっていた。警察は犯行手口の違いから同一犯による可能性はないと判断するが、いずれも初動捜査で手詰まりとなる。犯人像を?むことができないまま、さらには戦時中に麻薬密売組織に関わり、政治家とも昵懇だった新興宗教の宗務総長が殺害される。警察の動きを攪乱しながら凶行を続ける男の目的はどこにあるのか? 舘野と玉川は、凶悪な知能犯による完全犯罪を突き崩すことができるのか? 警察捜査の内幕を活写しながら、裏社会を跋扈する男たちを圧倒的な存在感で描き切る、ラスト5ページまで結末が読めない、本年度最注目のクライム・サスペンス!
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いつも通りのクオリティの高さで、面白かった。舘野・玉川両刑事の会話の妙と、元デカ箱崎の犯罪の手口の鮮やかさと操作過程がよく描かれていて、どこで小休止するか悩むほど迷うほど物語に没入できる。
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最近10年に読んだ小説でベスト級。
金をたんまり持ってる大物詐欺師や新興宗教関係者を襲う事件。完璧に準備する犯罪者。絶対に警察に捕まらないよう用意周到。警察は逮捕できるのか?
大藪春彦の作品を思い出す。描写のディテールが素晴らしいのと、逮捕されて欲しいよりも逮捕されて欲しくない、この感じ。すげー
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連続強盗殺人事件を解決する玉川・舘野コンビの活躍。
詐欺で巨万の富を得た詐欺師たちが、次々に惨殺され、隠し資産を強奪される。
捜査に当たる捜査一課の若きエース・舘野と、箕面北署のベテラン刑事・玉川は、軽快かつ慎重に、事件の端緒をつかんで邁進する。
過払い金詐欺や宗教家など、胡散臭い被害者、ヤクザに道具屋、情報屋と、怪しい人物てんこ盛りで、黒川カラー満載。
後半、怒涛の追い込みが読みごたえあり。
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手口の違う殺人事件がいくつも起こり、警察は糸口をつかめない。大阪府警捜査一課の舘野と所轄署のベテラン玉川がコンビで捜査にあたるのだけれど、このコンビの会話の面白さと、捜査に集中する時の切り替えとかそういうのがまず読み応えがある。犯人の動きも描かれていて、どう計画を立て犯行に及ぶのかは読者には明かされているけれど、それでも警察と犯人との間にある緊張感や展開のスピード感は存分に感じることができて最後まで楽しめる。
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2023/12/6読了。
警察側と犯人側の話が交互に出てきて、臨場感がある。
長く地道な操作の末に、ようやく犯人の尻尾にたどり着いた時は、読んでいるこちらも「やったー」とつい声を出してしまった(笑)
長さがある割にとても読みやすいけれど、犯人はなぜ目立つ外車にずっと乗っているんだろう、とか、犯行に使用した車、売るのではなく、こっそり廃車にして仕舞えばよいのに、とか、いろいろ素人考えから脱却できなかったのが、我ながら残念。
犯人の動機にしても、持って生まれた性質によるところが大きいというところも、ちょっとなぁ、と。
玉さんとたーやんのコンビはでも良かった。
会話もおもしろい。
こういう真面目で優秀で人間味のある刑事さんたちばかりであることを祈る。
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すっかり引き込まれて夜中までがっつり読んでしまった。
犯人と捜査側が交代に書かれていて、臨場感もあってハラハラした。
玉さんとたーやんのコンビにほっこりしたのもなんだかよかった。