紫式部の同時代の人たち
2024/02/22 14:50
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『源氏物語』はフィクションだが、執筆にあたって紫式部がヒントやモデルにしたと考えられる事件や人たちがあった。読み物として面白い。
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<目次>
はじめに
第1章 色好みの貴公子たちのリアル
第2章 淑やかなる貴婦人たちのリアル
第3章 恐るべき妃たちのリアル
第4章 偉大なる帝王たちのリアル
第5章 男君を待ち続ける女君たちのリアル
<内容>
『源氏物語』の登場人物のモデルや紫式部の想像上の人物の造形と似ている実在の人物を列挙したもの。いろいろと知らない話がたくさん出てきて、平安時代を語るのがまた楽しくなる。
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来年の大河ドラマの主人公が紫式部ということで、勉強の意味も込めて。
平安時代は詳しくないですが、今では考えられないくらい男が女に積極的であり、女性もまた決して弱い存在ではなかった。皇后ともなると男の出世を左右したり、光源氏の立場にも影響を与えたり。
結婚後は、男が女の家族と生活するというのは発見でした。
光源氏のモデルにもなったという藤原道長のことを知りたいと当時に、貴族文化が華やかな平安時代を知るきっかけになればと思う。
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他の研究者の本よりも読みやすいので、スラスラ読める。
源氏物語の筋を知っていて、平安時代に興味のある人向け。
源氏物語の読者目線で登場人物と実在の人物のつながりを解説する形で面白い。
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源氏物語と実際の朝廷の人間関係を比較しつつ、当時の文化と物語のモデルらしき人々の実際を解説。女性のもとに通う形の婚姻で、一夫一婦制でもなく、結婚の届けを出して「正妻」を決めるわけでもない時代に、身分や出身地、政治的な陰謀などに翻弄されながら、それぞれの性格がよく分かる、緩くてある意味狭い人間関係を生きた貴族階級の様子が分かりやすく説明されている。
火事や疫病、強盗などがあまり描かれない源氏物語は、当時のリアルとはちょっとかけ離れているとしつつも、当時の読者なら想像できるモデルがいて、読み物として非常に面白かったというのはよく分かる。
古典はやはり、現代語訳で物語そのものを読むのはもちろん、周囲の解説をしてくれるこの手の本を何冊か読んでようやくなんとなく全体像がつかめる、というのが古典素人の正直な感想。なにせ読みながら、フィクションの源氏物語の登場人物と、著者が解説してくれている実際の史実の区別が時々つかなくなって(本のせいではなく、読み手の私がどっちの解説を読んでいるのか時々迷子になってしまうほどの素人だという意味で)、掲載されている家系図を何度も見直してしまった。
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札幌で「あさきゆめみし(源氏物語)」大和和紀先生の講演・原画をみて再読を目論んでいますが、NHKでも原典を説明するものまで読んで、大河ドラマもあるのでひたすら源氏物語の世界を勉強中
本書は源氏物語の登場人物を当時の実際貴族と照らし合わせ、似通う部分を人間関係やエピソードを比べる嗜好
また本書で兼家の例を挙げて当時の妻問婚を『待つ女』として時姫や道綱母の関係を解説・・・ヒドイ奴だな
嫡妻問題も説明欲しかった
リアルと違い源氏物語では火災・強盗・疫病・陰陽師が描かれていない
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大河ドラマ『光る君へ』のお供に購入。ドラマキャストの顔を思い浮かべながら読みました。村上天皇の妻安子、宇多天皇の母宮地列子、藤原兼家と道綱母、藤原道兼と繁子など源氏物語の参考になったであろうエピソードが面白かったです。
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日本史上で最も面白みがなく、イメージがわきづらい平安時代の王朝文化の雰囲気を感じたいと思い読み始めたが、本書は光源氏をはじめとした源氏物語の登場人物の人物像を中心に記述されており、その背景として貴族の生活様式や恋愛事情の説明がなされている程度で、主観的な感想ではあるが自分が読み始めた目的に沿った本ではなかった。
本書は、源氏物語を読んでから読むと面白みが増すのだろうが、未読の状態で読んだため内容に入り込めなかった。しかし源氏物語のさわりに分かりやすく触れられる本であった。