電子書籍
首尾一貫感覚を身に付ける実践版
2023/11/20 19:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:FIRSTMAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
首尾一貫感覚に興味があり、いろんな本を読んだが、前2冊も含めて、舟木氏の著作が一番分かりやすい。今回は理論的な説明よりも実践に重きを置いた内容となっている。
著者は、企業でクライアントの相談に乗って来た産業分野の公認心理師だが、実際にあったケースをもとに、首尾一貫感覚を高める方法を説いている。
理論的に首尾一貫感覚を理解できるだけでなく、簡単なワークで訓練する方法論が充実していると思う。
仕事が苦しくてなんとかなると思えない人、すでに切羽詰まっている人、将来が不安でいっぱいの人などが読んでみると、何かのヒントが見つかるかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
◆首尾一貫感覚
①把握可能感 : 自分の身に起きていることはだいたいわかった
②処理可能感 : 自分に降りかかるストレスや障害もなんとかなる
→メンタルが弱い人はここが足りない
→成功体験によって育まれる
③有意味感 : どんなことにも意味がある
→好ましい結果に自分も参加したという人生経験からくる
◆把握可能感
ex. 急に怒鳴られた
→「なんで?」落ち込む、不安
→「世の中には変わった人もいる」「まあこんなこともある」あまり落ち込まない
=把握しやすく、予測可能な環境で一貫性のある経験を繰り返すことで育まれる
◆把握可能感を高める
・ルールや価値観などが明確な世界での経験を重ねる
・広い視野を持つ
・不安を感じたら、「自分が把握できていないことは何か」を考える
→「だいたいわかった」と思えるくらい準備をする
◆失敗経験を成長の糧に変換する
①失敗、落ち込んだ時、思い浮かんだ言葉は?
②それを意味のある言葉、自分を奮い立たせる言葉に変換すると?
③どんな感情や考えが湧いてきますか?
Ex.
①失敗ばかりでこの仕事に向いていないのでは
②カウンセラーの仕事は、自分のつらい体験をそのまま仕事に生かすことができる
③ひとつひとつのカウンセリングを丁寧にやっていこうという前向きな気持ち
◆有意味感
→「あらゆることに意味を見出して乗り越えよう」ということではない
→「乗り越える意味がある」と思えるものとそうでないものに区別することも必要
◆向き合うべきか、逃げるべきか
①ストレスを感じた出来事
②この出来事による影響 (仕事、人間関係)
③望む解決方法は?
④それは現実的か?
投稿元:
レビューを見る
本を読んでいると、自分は「何とかなる(処理可能感)」と思えることがなくて、様々なことに対して不安や焦りを感じていることがわかった。本の中ではワークシートがいくつか出てくる。普段から思ったこと感じたことを口に出せないし、書き出すこともできていないから、不安や焦りを感じているんだろうな。まずはワークシートを書いて吐き出すことから始めたい。
投稿元:
レビューを見る
記念すべき初レビュー1冊目
「なんとかなる」と思えるレッスン
*きっかけ
新しい環境、新しい職場、新しい事業
経験をしたことがないものにぶつかると
不安が増してどんどんしんどくなる自分がいる。
やってしまえばどうってことないけども。
大変な思いをしてまで新しいことにチャレンジするのが怖くなっている。
そんな時に、この本に出会いました。
何かヒントがあるのではないかと思って読みました。
*実際に読んでみて
「なんとかなる」って思えるための考え方を伝授
ワークシート付きで、自己分析や考えを整理できる
(まだやってない)
とりあえず、出来そうなことから始めてみようと思う。
これからの日常では、「まあ、なんとかなるっしょ!」を口癖になれるよう努めたい。怖い。頑張る。
*印象的な部分
首尾一貫感覚
・把握可能感(大まかに把握)
→経験、周りに聞く、過去の事例参考
・処理可能感(なんとかなると思える)
→1人じゃない、人を頼っていい、助けを呼ぶ
なんとかなった経験大事
・有意味感(意味のあるものだと考える)
→これを乗り越えた自分は成長する
*「なんとかなる」力を高めるためのトレーニング
・悲観的になってしまう
→自分が持っている思考のクセを見つける
・うまく行ったこと日記をつける
→小さな成功体験を可視化