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紙の本
超能力者の孤独、苦悩、同胞意識が、スリリングに描き出されている。
2010/01/08 12:42
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
他人の心を読むことのできる精神感応能力者(テレパス)、火田七瀬(ひだ ななせ)を主人公にした三部作、『家族八景』『七瀬ふたたび』『エディプスの恋人』。その第二部にあたるのが本書『七瀬ふたたび』。七瀬のような超能力者の孤独感と苦悩、同胞意識が、スリリングに描き出されていて読ませます。
七瀬サイドに立つ超能力者として、同じ精神感応能力を持つ男の子、未来を予知できる青年、物体を遠隔操作できる念動力(サイコキネシス)を持つ黒人青年、時間旅行者(タイム・トラベラー)の娘の、総勢五名。特異な能力を持つが故の彼らの孤独感と葛藤、互いに心を許し合える同胞にめぐり会った喜びがリアルに描き出されていて、読みごたえがありましたね。わけても、時間旅行者という超能力者を登場させたことが、話に変化と深みを生み出す上でバツグンの効果を発揮しているなあと思いました。
<とてもいい書き出しだ。夜汽車で火田七瀬の見た予知場面なのだな、と気づいたとたん――それは最初のページで気づくのであるが――スイと作品の流れに乗っていける。>にはじまる平岡正明の文庫解説文も、作品のツボを押さえたナイスな語り口。読みごたえ、あります。
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あとがき注意
2015/06/05 10:47
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:一匹狼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
七瀬三部作はどれも面白かったのですが初めて読むという人にだけ知って置いてもらいたいことがあります。
この七瀬ふたたびの解説、平岡正明という人が書いているのですが、続編のエディプスの恋人のネタバレががっつり書いていました。話の大筋は大丈夫だったのですが、最後の最後、一番衝撃的だったであろう展開をさらっと明かされました。私はそのお陰でそのシーンを一切の動揺無しで読むこととなりました。残念でした。びっくりしたかったです。
初めて三部作を順番に読まれる方は注意してください。解説は後回しにすることを勧めます。
私は平岡正明を許しません。
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仲間とは
2002/06/26 12:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:suzu - この投稿者のレビュー一覧を見る
七瀬シリーズの第2作目である。七瀬は子供、外国人といった世代も人種も違う、同じ異質な力
を持った仲間と出会い、悩みを共有するようになる。しかしこの作品に引き込まれたのは、
「特別な力を持っていていいなぁー」だけで終わらない所である。特別な力を持ったものに対抗
する組織が現れ、七瀬達を追いつめていく。仲間達と能力を駆使して逃げ切れるのか、対抗組織
に滅ぼされてしまうのか。最後まで気が抜けない、そして更に続きが読みたくなる1冊である。
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七瀬が美人になって帰ってきた
2019/01/31 12:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「家族八景」に続く、人の心がよめる七瀬が活躍する小説の第2弾。超能力者を抹殺しようとする組織との戦いが描かれている。超能力者の存在意義について彼女は悩む。
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お薦めです
2018/03/13 19:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hyotaro - この投稿者のレビュー一覧を見る
今から40年以上前の作品とは思えない疾走感と面白さがありました。七瀬シリーズの前作「家族八景」とは異なる面白さです。次作の「エディプスの恋人」も楽しみです。
あと、タイトルの「七瀬ふたたび」というのもカッコイイ。
紙の本
かの有名作品を読んでみたら
2016/12/23 23:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Chocolat - この投稿者のレビュー一覧を見る
何回もドラマや映画になった理由が解りました
でも、アイディアやストーリーは素晴らしいんだけど、文章力がもうちょっと…
男のケダモノ的内面とか、これ、女性蔑視でしょう的表現とか、そういう決めつけが許されてた時代なんでしょうか…
SF+哲学、というのも、流行ったんでしょうねぇ
と、いろいろ抵抗感もあったけれど、総じて、勢いがあって、面白かったです
紙の本
異なるということ
2002/03/30 00:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶん - この投稿者のレビュー一覧を見る
心が読める能力を持つ七瀬という少女の物語。超能力を持つがゆえに、普通の日常生活が送れない悩みを持つ。そればかりか、ある組織に追われるはめになってしまう。
超能力という素材を用いて、差別の根源となる一人一人の違いを認めることができない人間の弱さを描いている。ストーリーの展開やテンポも素晴らしい。ぜひ多くの人に読んでいただきたい作品だと思う。