紙の本
スープが飲みたくなります
2023/12/04 09:58
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投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
安定のシリーズです。
春夏秋冬の4部作構成になっていて、どの季節も旬の野菜をふんだんに使ったスープで、「しずく」へ行って、飲みたくなります。特に、出勤前の朝メニューに惹かれます。
謎解きは、前半はまだ良かったけど、後半はイジメや交通事故の加害者を軽い刑に収めるとか、青酸カリまで出てきて、少しイヤな気分でした。それがなければ、穏やかに読めたのになあ、と残念でした。
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時系列がミスリードで、引っかかる所がありましたが、やっと浅野と理恵が落ち着いてホッとしました。長かった!
前妻の静句の事は超えようがないけれど、それごとまるっと受け入れた理恵が素敵でした。
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子どもの悪意とか小さな自己中とかを描くのが上手。話の流れとしては前フリから終盤の告白のところがなんだかしっくりこない。ミスリードというよりなんかわかりにくい。
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ここまでが長かったなあと、読み終えて改めて表紙を見ながらしみじみと感じたり。
まさかこの一冊内でもあんなに待たされるとは思いもしなかった。
それでいて、実は……というミスリードがあるのは、ある意味お約束か。
自分がその違和感に気付けたのは、オリーブの件でした。
他にも違和感あったけど、スルーしちゃっていたので。
答え合わせは終盤に本編にて用意されているので、今回はその答えを知ってからの二度読みは必至かも。
冒頭で理恵さんの告白から入り、答えが出るまでの季節ひと巡り話。
春・夏・秋・冬、答えは章のタイトル通り冬にて。
いやもう本当に待った。
もやもやしながら読む羽目になった。
それもまた仕掛けなのだと気が付けないまま。
各話それぞれ印象的だったけれども、やはり理恵さんの告白から入っているということで、夏の話で麻野さんが嫉妬らしきものを見せたこと、また理恵さんが麻野さんと二人きりの外出でもよかったところを露ちゃんも誘ったところが個人的には印象深い。
麻野さん個人としてだけでなく、露ちゃんも含めて、そして静句さんもひっくるめて麻野さんのことを好きでいる理恵さんが素敵だなと思えて。
そんな静句さんのまさかエピソードが入ってきた冬の話も衝撃的ではあった。
麻野さんがそれにショックを受けていたことも。
お珍しい……やはり亡き妻のことになると冷静ではいられないのだろう。
そこをすくい上げたのも、露ちゃんや理恵さんだったのが尊い。
冒頭の告白の答えは実際に本編を読んでいただくとして、今回は本当に仕掛けの多い話になっているので、過去の本も振り返りつつ読むと、より感慨も理解も深くなるのでは。
復習のようで、でも未来に繋がる予習のような話でもあって……そんな特別なお話でした。
最後はいつもの定型句で締めます。
自分もスープ屋しずくに行きたい。
何処に行けば飲めますかね、あの美味しそうなスープは。
しかも次からは、いつもとは違う光景も……おっと、これ以上は黙っておきます。
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いつものように美味しそうなスープにほっこり。
ほとんどおせっかいな親戚のおばちゃんの気持ちで見守っていましたが、待って待って、やっと一歩前進しました。今後の進展に期待。
今回も不思議な事件が…人の心のすれ違いからいろんなことが起こるものです。
最後に…プロローグにやられました!
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プロローグから本文へ。
二人の態度から、過去の話に戻るのだとすぐに分かったので何の違和感もなく読み進め、エピローグで強調している一文を、なんでわざわざ強調?と思ったら、ミスリードしていたつもりだったのか、と興覚め。
各話はそこそこ面白いので、無理にミステリーっぽい構成にするような、余計なことしなくていいのに。
とはいえ、ライトノベルとしてお手軽なシリーズ。
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「春待つ芽吹き」
遺産は姿を変えていた。
どれだけ大切な人や心を許した友人だったとしても、大金を目の前にすると関係が壊れてしまうかもしれないから黙るべきなのだろ。
「真夏の島の星空の下」
不思議な出来事が続き。
後ろめたいことが一切無かったとしても、意中の相手との会話の中で態々異性と二人きりだったなんて言うのは気が引けるだろうな。
「秋に君の言葉を聞きたい」
タイミングよく現れた。
好意を持っている相手が凄く頑張っていたことを知っていたとしても、相手の努力を何一つ考えることすらせず陥れるのは違うだろ。
「答えは冬に語られる」
真実を知らなかった者。
勝手に全てを打ち明けていいのかと考えた結果なのかもしれないが、一人だけ何も知らないままいたと思うと寂しく感じそうだよな。
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今回も美味しそうなスープがたくさん登場。
読んでいる間に感じていた小さな違和感、最後の最後に明かされた事実で「あ、だからか」と腑に落ちた。
露の同級生の話に出てきた雄馬、性格悪すぎ。このまま成長したらろくな大人にならなさそう。
ただ露の性格も私はちょっと苦手。身近にはいて欲しくないな。
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はー。読了後の満足感。最初と最後、表紙が繋がりました。色々と回想しながらの会話も裏舞台が知れて良かったです。
今後が楽しみな巻でもありました。読み応えがある完でした。
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約2年振りに読んだ8作目。やっと、やっとだね。私も嬉しい。それぞれも話も安定した面白さ。まだ終わらないようだけど、どうするの?
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2023年。
スープ屋しずくに毎朝通って朝ご飯を食べる理恵。とうとう告白。ハッピーエンド。終わりなのか?
出てくるスープメニュー、リアで再現してほしい。とってもおいしそう。スープ食べたくなり、つい、スープストックへ行ってしまいそう。
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すごく温かい話で,謎解きと言ってもとても複雑な話ではないし,色々な背景があっての出来事がそれを引き起こしたんだ。
とこころがホッとなります。
シリーズものとは知らずに読みましたが,素直に入り込めるのでここからでも楽しめると思います。
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「スープ屋しずくのレシピ集」ほしい!
って思ってる人は自分だけじゃないはず。
露ちゃん最強。
露ちゃん視点のスピンオフとか出たら嬉しいかも。
それと、これは気づいた人がニヤリと楽しめばいいのだろうけど、なくてもシンプルに楽めるかなとも思ってしまいました(^^;
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自分の気持ちを相手に伝えるって難しいが、理恵は,はっきりと相手に伝え、少し時間を待つことにした。麻野に理恵の気持ちがわからないほど鈍感ではない。前の奥さんの事が今回は出ていて、色々と事情が分かり解決に向けて周りの皆が頑張った,浅野のぶれない心というか気持ちの持ち主がすごい。こんな男性は今時居ないような気がする。次回が楽しみ。
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【収録作品】
第一話 春待つ芽吹き
第二話 真夏の島の星空の下
第三話 秋に君の言葉を聞きたい
第四話 答えは冬に語られる
麻倉と慎哉の恩人の遺産探し、叔母・従妹と共に理恵が出かけた沖縄旅行での謎、露の級友のみみず腫れの原因、静句が職務を通じて仲良くなった中学生にしたことの理由が語られる。
スープもパンもおいしそう。