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紙の本
薄い紙幅ながら、国関係がよく理解できる、コスパ良の1冊です。
2023/12/23 15:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
当書の最大の売りは、紙幅が200ページに満たない薄さでありながら、その情報量は実に豊富な点です。
そもそも、台湾はどういう位置付けの地域なのか、台湾と中国の関係の実態は、台湾有事が起こったら国々がどんな構図になるのか、そして日本の立場はどうなるかなど、国関係の整理と理解が、読みやすい文章でスイスイ進めるようにできています。
読み通す時間が短いながら、正確な知識がスイスイ頭に入る。さらに定価も900円を切る安さ。大変、コスパ良の1冊と思います。
紙の本
台湾有事は敵を作り、軍事力増強の口実になるが、後始末は大変だ
2024/01/20 10:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦争は百害あって一利なしとわかっているはずなのに繰り返されている。戦争を避けるには、外交でお互い理解しあい、戦争をする気がないことを確認する必要がある。しかし、絶えず問題になるのは軍事力であり、国内の戦争を煽る勢力の存在であろう。
本書は軍事ジャーナリストとして、台湾有事を煽り立てられているが、実際はそうでない現実を明らかにする。日本の輸出入のトップは中国であり、アメリカについて中国との戦端を開けば日本の経済は破綻することは多くの人が理解しているはずだが、走り出すと危険であることは間違いない。そのことを冷静に、データを駆使して、コンパクトにまとめている。ロシアがウクライナ侵攻をして以降、中国が軍事力を持って台湾に侵攻すると煽る人がいるが、歴史的経過を無視していることは明白である。アメリカ以上に日本政府が前のめりになっている現実を本書でも指摘している。目次を見ると、
まえがき
第1章 日本の参戦は条約と憲法に違反
第2章 現状維持が本音
第3章 米中台の戦力の実相
第4章 つくられた危機
第5章 「台湾有事」―アメリカはどう動くのか
特別対談 尾形聡彦×田岡俊次
あとがき
巻末資料 となっている。
以上のように展開される。1972年に日中共同声明があり、日本と中国の国交回復、日中平和友好条約の締結で、中国は一つ、台湾は中国の一部であることを認め、国際的に承認され、国連安保理の常任理事国に中国が入ったわけであるから、中国と台湾の間の有事というと内乱にすぎない。たしかに香港に対する中国の暴力的な行動を見ると、平和的、民主的な対応が必要だが、周囲の国が軍事力で対応すべきことではない。当然、日本国憲法の理念や規定から見ても台湾有事を想定して軍事力強化はあり得ない。そのことを順序立てて文章を進めている。日本政府や与党は、歴史的経過や法的思考、国際法上の扱いが理解されず、ムードに流されているのではないかというところを浮き彫りにしている。マスコミも取り上げ方や幅広い情報を流さないなどの問題も多いことを感じさせる。とにかく、台湾有事と騒ぐのでなく、より正確な情報を集め、冷静な判断をしていく必要があることを示している。一読してほしい本である。
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