紙の本
日本史を暴く
2023/02/23 18:03
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:toshi1127 - この投稿者のレビュー一覧を見る
磯田道史は普段、歴史の闇に葬られて眠っている内容を古文書漁りから始めて、見つけた物を我々にこの本を通じて教えてくれる非常に関心度の高い書物で今までになかったアプローチと内容は非常に斬新で、中でも赤穂浪士の本懐は吉良上野介の首を取るまでだけでなく、浅野内匠頭の墓前での首切断式であったことに甚だ感銘を受けた。他にも面白い話題が満載でワクワクしながら読み続けることが出来た。
紙の本
「歴史は繰り返さないが、よく韻をふむ」(199頁)
2023/02/27 00:22
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の真実探求への情熱と文章からうかがえるお人柄などがよく伝わり、快読させて頂きました。肩の凝らない(?)好読み物。個人的には、「細川家に伝わる「光秀謀反」の真相」「秀頼の実父に新候補」「三代・徳川家光の「女装」」「尾張藩主の連続死に迫る」「赤穂浪士の「吉良の首切断式」「鼠小僧は「義賊」にあらず」と「孝明天皇の病床記録」の7篇が印象に残る。(評者の読書傾向がモロ出しですが(笑)。)
紙の本
歴史好きにはたまりません
2023/02/12 15:05
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
一つ一つの歴史話が、短く分かりやすい文章で読みやすいです。それでいて、知識を蓄えられ「へぇ~」の連続です。目からウロコ状態が止まらない!
紙の本
概説書じゃないよ。
2023/05/19 10:42
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
物々しいタイトルだけど、概説書や新説といった趣の本じゃないです。研究を進める上でのこぼれ話的な本。新聞連載のコラム集。
地道に古文書を解読していく日常。
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敬愛して止まない磯田先生の歴史エッセイ本。
個々のエッセイより、先生が新聞を読むように古文書を読めたり、町の古書店にひっそりと歴史的価値のある古文書が売られていたりすることの方が驚きだったり…。
鼠小僧が最低なこととか、織田信長がどうして地球儀を家臣に披露したのか、孝明天皇の病床記録とか、個々の話は短いけれど、読み終えたあとに歴史に血が通って生き生きとしているように感じるから面白い。
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<目次>
第1章 戦国の怪物たち
第2章 江戸の殿様・庶民・猫
第3章 幕末維新の光と闇
第4章 疫病と災害の歴史に学ぶ
<内容>
『読売新聞』連載の「古今こちこち」(2017.9~2022.9)を加筆修正のもの。京都にお勤めの著者は、京都の古書店や骨董屋で掘出物を見つけ、得意の古文書読み取り力で、内容を読み下していく。新しい発見があったり、従来の説を強化したりする。さほどの話は出てこないが、昔の文をすらすら読めるとすばらしいよね。
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明智光秀が織田信長を欺けたのはなぜか、孝明天皇の病床記録はなぜ漏れたのか――。古文書を解読すると、日本史の裏側が見えてくる。
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軽い読み物として楽しめた。家康のくだりなど磯田さんらしい独自の目線もよい。
ただ、もともと新聞のコラムであり、暴く、とわざわざ大袈裟なタイトルにしなくてもよいのにね、と感じた。
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日本史を暴くというタイトルは看板に偽りありかな^_^
内容は中公新書の別タイトルで発刊された日本史エッセイの続き。
読売新聞で直近連載されたものを纏めたものです。
時代、分野が良い意味で目配りされている為、面白い。
姿勢として古文書で読み解くという事が一貫している。古文書も一次資料を使っている分説得力はある。
歴史学的には溢れ落ちてしまう逸話を拾い上げて読ませてしまうのは筆力がある証拠。
論に纏めるには、複数史料を考慮して、史料批判、抽象化が必要。
なので著作への向き合い方として、このように考えられるかも というスタンスで臨むのが良い。
史料を探索しているとトピック的には面白いが、それ以上話がひろがらない、事実認定が不確かというものが多い。
そのようなものを一応の史料の確からしさ、時代考証の中から結論を出している事に面白さを感じる。
以下トピックあり
•戦国大名は宣教師の地球儀を通して世界が球体で理解していた。特に織田信長。実存的理解で世界を把握していた。
•鼠小僧は奥など隙の多い場所を狙っていた。
庶民に還元している訳でなく義賊でなかった。
富裕層に一泡吹かせたいという庶民の願望?
•お伊勢詣りの女郎買の金額
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内容は「日本史を暴く」というたいそうなタイトルほどではなく、歴史学者の単なる随筆。まぁ、それなりに面白いけど。
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弱いものの気持ちになれる。ここが西郷の最大の魅力であった。だが、一方で、西郷は謀略を始めると、暗殺、口封じ、欺瞞、なんでもやった
有事にあっては、そのシステムを一瞬に切り替えて、指揮官の決断によって行われねばならない
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エッセイ風に、実際の古文書研究から得た知識を端緒に、各章ごとに説明してくれているのでとても分かりやすく読むことができました。
史学に留まらず、他学問の様々な見地から古文書を読み解くことで現代に活かせる知恵を得ることができることを知り、古文書に触れてみたくもなりました。
ただ、専門的用語も著書には出てくるので、若干理解しながら読むには時間を要しました。
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歴史学者磯田先生書いた、歴史の中で定説とされていない細かなエピソード集。
今は定説とはされていなくても、歴史学者が一次情報にあたり、裏をとった史実を書いているので、将来的にこれらのエピソードが教科書に書かれる日も来るかもしれない。もしくは、教科書の歴史が書き換えられるのかもしれない。そんな凄みを持った軽い読み物。
いくつか覚えておいて、どこかで開陳したら面白そうだが、覚えていられないほどの情報量。
これだけ細かくたくさんの引き出しを持っていたら、
ひょっこり入った古本屋で世紀の大発見なんてことに出会っても不思議はない。
本書は超短い蘊蓄がたくさん詰まっているので、ほんの少しの隙間時間から、じっくり読む時間がある時まで、誰でもいつでも楽しめる。
面白かった。
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歴史の雑多なお話
面白いトピックもあったが
ちょっとバラバラ
ちょっと残念
三省堂名古屋本店にて購入
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歴史書の行間に埋もれた新事実を古文書の中に読み解き、縷縷読者に紹介している。読売新聞に掲載された著者の歴史エッセイが纏められたもので読みやすい。