紙の本
騙る(文春文庫)
2024/02/12 20:30
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投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
骨董の奥の深さと騙しのテクニックがわかり面白い作品でした。実際の骨董品の商売もこんな感じなのではないかと思います。業界の裏側がわかり参考になりました。
紙の本
騙されるものがワルイ
2024/01/31 19:46
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投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰も殺されない詐欺。
なかなかの人々登場に快哉。
筆者の美術ミステリーは面白くてたまらない。
騙したと思ったら騙されていた利するのが何とも言えず楽しい。
なぜか人間臭い人々が右往左往。
大阪人って感じだ。
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【人間の尽きることない欲望をあぶりだす美術ミステリー!】大物彫刻家が遺した縮小模型、素人の蔵に眠っていた重文級の絵や裂…古美術業界の儲け話にたかる人々を描く、傑作ミステリー連作集。
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この手の作品は普段読まないのですが表紙が美しくて購入しました。でも小悪人が出てくる話はあまり得意ではありません。
美術は高尚なものだけれど、お金をうむところには必ず悪党が集まってくる。そんな様子がよくわかりました。
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著者の得意分野である、美術界を舞台に「騙し、騙される」を題材にした短編連作。
関西を舞台にしていることもあり、私にとっては土地勘もあり、また著者の関西弁も滑らかで、それだけでも読みやすい。美術界、古美術等に関しても、専門用語を解説しながら、しかし説明臭くならずストーリーが展開していく。騙し合いではあるが、人間の欲の深さも相まって、憎めない内容でニヤリとしてしまう。
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アートの詐欺師ものの小説。
著者の黒川さんの本は初めて読んだのですが、
普通に面白くて、あっという間に読んでしまいました。
短編だけど、ストーリーもちゃんとまとまっている。
主人公の美術雑誌の編集者がまたいい味を出している。
イケメンと言うよりは、ブサメンで、
正義のヒーローという訳でもない。
むしろ、金儲けのことばかり考えるようなワルなのですが、
時々ヒーローっぽいこともする。
そのアンバランスさ加減が絶妙で面白かったです。
騙し騙され合いのアート・骨董の世界。
素人の自分は怖くて踏み出せないですね、
こんな小説を読んでしまったら(笑)
他にも関連作品があるみたいなので、
読んでみたいと思わされるような短編小説でした。