投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
シリーズ4冊目ですが、一応番外編。初の長編でしたが、わたしは長編の方が好きかもしれない。
数学の島に行ったということで、いつもよりもさらに数学濃度が濃かった気がします。どこに行っても数学だらけで、渚ちゃんたのしそう。ミステリとしては普通でした。作者の挑戦とかそういうのはほんと答えがわからないので、うんうん唸ってしまいました。このシリーズを読むと、数学って素敵だなぁと思います。数学はなんとなく苦手意識があるけど、これを読むたびに数学を学びたくなる。学生の頃に出会ってたら違ったのかな。解決編後のソフィとパスカルの話が好きです。また、伏線が大量に残された気がするのでそれが どう消化されるのかたのしみです。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
『2012年 8月 7日 第3刷 発行』版、読了。
本作より文庫からの書き下ろしになった、浜村渚シリーズです。そして初の長編でもありました。
作品中も夏であった設定から、読了した時期とあわせて、良い意味で作品に読みふけることができた内容でした。
また黒い三角定規からの挑戦的な数学合戦…という趣ではなく、結果的なバカンスっぽい旅先での事件性の高い出来事に加え、数学三昧なホテルと従業員という…読み進めて「解決編」まで読了すれば、驚くような仕掛けばかりでした。
ただ、個人的には「なかがき」はなかっても良かった気がします。とはいえ、小休止的に、それまでの展開を頭のなかで整理することができたのは確か。
また巻末の解説を担当していたのが、作家のはやみねかおるさんだったのですが「なぜ? どういうつながり???」と、思ったものに、当人が解説内で語っていらっしゃた内容に納得。
これまでのシリーズ中、最もページ数が多い印象がありましたが、数学にまつわる推理小説として、本作も十分楽しめた一冊でした☆
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
今までと違い、一冊かけて一つの事件を掘り下げていて、面白かった!屋根のヤギ、双子、寺森…最後に、全ての伏線が繋がった時、爽快だった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
シリーズ初の長編。
長編だけあってミステリー、人間ドラマ共にボリュームがあった。もちろん数学も!!笑
そして最後に明かされる伏線、真実…
数学の美しさ、ミステリーの面白さが本当に伝わる一冊だと思います!!
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
シリーズ初の長編。
この作品では、渚はあまり活躍しない・・・と言うか、武藤が活躍します。彼の語りで物語も進みますしね。
いやぁ、それにしても、、フェルマーの最終定理をテーマに小説にするとはね。凄いです。著者が、どこまでフェルマーの最終定理を理解しているのかわかりませんが、それでもある程度は理解していないと、こんなの書けないですよね。
中々面白かったです。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
シリーズ4冊目。シリーズ初の長編。
個人的に、ここまでのシリーズでベスト。
この作品の魅力を説明するには、私の表現力は足りなすぎる。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
初めての長編。
数学好きだらけのホテルで、夏休みで、ピンクの水着で、渚ちゃんご機嫌で可愛らしさ増し増し!
武藤さんは大活躍!
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
2016.03.12
古本屋で購入した本。
数学は全く分かりませんが、このシリーズは好きです。
この巻はシリーズ初の長編。
最後に出てきた女性幹部さんはもしや変装して……?
うーむ、これはもっと読む必要がありそう(^^♪
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
作者さん、勉強してるなあ。
最初は簡単な数学が多かったのに、ついにはフェルマーの最終定理まで!
このまま、数学ガールの「ゲーデルの不完全性定理」まで行くのか? いや、それは素人も手に取りやすいこのシリーズには似つかわしくないのでやめて欲しい。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
浜村渚たちがなんと行き先を間違えてしまい、その結果数学に囲まれて3日過ごすこととなってしまった。ところが、その泊まった「ホテル・ド・フェルマー」というホテルは、数学で暮らしている人たちが居た。そしてその渚を連れてきた人たちが、なんとあの人だった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
クローズドサークルって訳ではないですが、島に行って事件を解決っていうのがものすごくツボでした。雰囲気が最高でした。
あの刑事さんがメインだったっていうのもよかったです。あるゲームを思い出しました。
(2013/03/18)
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
黒の三角定規の出る幕のない数学休暇ともいえる話。
面白そうなホテルだと思うが、自分はとてもじゃないがその話題について行けない。
数学雀も複雑すぎてよく分からない。
黒の三角定規に属さなくても数学を愛する人はいることを実感できた。
今回の事件がすれ違いによって巻き起こされた悲劇だと思うと悲しい。
最後のお年玉のくだりで、渚の数学以外は普通の中学生の女の子なところがかわいらしい。
青柳さんの超低姿勢な挑戦状に思わず笑ってしまった。
キューティー・オイラーも楽しい夏休みを過ごしたようで何より。マダム・エミーが徹子の部屋にしか見えない。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
黒い三角定規を直接的には追わない番外編にして、初の長編。
サイモン・シン著の「フェルマーの最終定理」が
大学生の頃に流行っていた記憶があるけれど、
その作品の中で描かれるドラマに対して
本作品の登場人物は共感し、愛し、崇拝しているのだろうなーと。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
「浜村渚の計算ノート」シリーズ3と1/2さつめです。
今回は「フェルマーの最終定理」をテーマに、シリーズ初の長編になっています。「4さつめ」になっていない理由は、今回の事件が数学テロ集団「黒い三角定規」によって直接引き起こされたものではないため、本筋からやや離れているからだそうです。
瀬戸内海の小島「増留間(ふえるま)島」にあるホテル・ド・フェルマーを舞台にした密室殺人事件に挑む浜村渚&「黒い三角定規」特別対策本部(主には武藤刑事と大山刑事)の活躍が描かれるのですが、今回のこだわりはフランスの数学者です。
ホテルの支配人はパスカル、副支配人はルネ、女性バーテンダーはソフィ、シェフはガロア、フロント係はニコラとブルバキの双子と言った感じで、徹底してフランスの数学者にこだわったネーミングです。本編の中で武藤刑事が調べたデータベースの形でそれぞれの数学者の横顔については紹介されていますので、これらの名前を全く聞き覚えのない方でも大丈夫です。
また、今回も数学ネタは随所にちりばめられていますので、考えながら読み進んでいくと2倍・3倍に楽しめます。
「フェルマーの最終定理」については、ワイルズが解決して以降、教育現場でも紹介される機会が少なくなっているようですが、ワイルズの証明方法は、数学のいろいろな方面の成果を取り入れたものと言えます。この本の中でキューティー・オイラーが
「ワイルズ先生より、もうちょっとシンプルな証明を見つけたんだ」
と述べているように、よりシンプルな証明が見つかる可能性は捨てきれません。
もともとフェルマーが本の余白の書き込みで宣言している「驚くべき証明」は、ワイルズの証明よりシンプルなのかもしれません(フェルマーの勘違いではという声もありますが)。
その意味では、いまだに「フェルマーの最終定理」の教育的価値は失われていないと思いますし、学校などでももっと紹介してほしいと思います。
なお、今回の物語のうってつけの「副読本」は、『フェルマーの最終定理』(新潮文庫)です。この本と重複するトピックもいくつかあり、より詳しく知りたい方はこちらを読んでみるとよいでしょう。また、すでに『フェルマーの最終定理』を読んだ方は、本書の物語世界をより楽しめると思います。
さらにワイルズの証明のより詳しい概略を知りたい方は『数学ガール フェルマーの最終定理』が良いでしょう。数式が少々出てきても大丈夫な方にはこちらもオススメです。
なにはともあれ、本書は「フェルマーの最終定理」をより身近かに感じさせてくれる傑作です。
ぜひご一読を! Have a nice math.
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
3と1/2さつめとはシリーズ長編だからではなく番外編のような扱いだからなのですね。余白が少なすぎるというフレーズで有名なフェルマーの最終定理。これについては内容を詳しく触れてはいません。ですがそれに絡めたいろいろな数学者の人となりやエピソードがたくさんあり楽しめました。本格としてもしっかりできていたと思います。実は読んでいるうちにいつものメンバーよりパスカルに惚れ込んでしまい…なんともラストが甘酸っぱいものになりました。サイモンシンの「フェルマーの最終定理」は積読なのでなるべく早く読もうと思います。