紙の本
小説内小説
2024/03/29 11:26
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
思いもよらなかった。
普通に読んでたら、びっくり。
これは、手練れの小説家さんじゃないと書けないよね。
流石です。
紙の本
私小説のような小説のような作中作のような
2024/03/05 01:36
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
編集者は筆者と読者を
マッチングする仕事。
小野寺さんが本屋大賞でピックアップされていなければ、
このタイトルの本に手が伸びることはなかったかもしれない。
(小野寺さんを知ったのは「ひと」ではない作品だけれど)
1作品が売れても作者名が売れるわけじゃなかったり、
出版の苦しいところが描かれている。
最近の出来事にからめて、
やっぱり映像化はもっと原作者に還元のある形になってほしいな、と思ったり。
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感想
自分が思うほど嫌われていない。でも成果は出しておいた方が良い。だから焦りは消えない。好きなことをしていても焦る。なんとかしなくては。
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とても面白かった。
語り口が好きです。
そこかしこに深く頷いてしまうセンテンスも多く、「読みながら読み返す」をしました。
「無駄に想像しない。無駄に休まない。無駄に求めない。無駄に守らない。」
何度も唱えています。
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最初はちょっと読みにくいなぁと思い、読み切れるか心配したけど、編集者が菜種くんが出てきてからはグッと読みやすくなった。
作品を書くのは作家でも、物語を作り上げでいくのは編集者と作家の二人三脚なんだなーと思ってと思った。
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登場人物
横尾成吾
ヒット作や映画化された作品を持ってはいるが、知名度は低めの作家
50歳を目前にして、将来への漠然とした不安、意欲作を没にされたショック、一人暮らしの寂しさ、…などを抱えている
井草菜種
前担当者から横尾の担当を引き継いだ、編集者
30歳近くになり、ヒット作を出せていないことへの焦り、目標を達成してこれなかった自信のなさ、人付き合いの下手さ、…などを抱えている
物語
横尾成吾が自信を持って出した草稿がついに没になり、担当の赤峰も井草に交代。
作家として食い繋ぐにはどうすればいいか、次にまた没を食らったらどうしよう、…不安に駆られる。
一方の井草菜種も、どのように付き合っていけばよいか、編集者としてどのように作品作りにアプローチしていけばよいか、悩みあっていた。
悩み、踠きながら少しずつ前進しようとする2人の周りには、25年来の友人や妹や編集者仲間_
さまざまな人との関わり合いの中で、自分と向き合い、自分に気づいていく…
読後感
小野寺さんらしい、人の悩みや葛藤を柔らかなタッチで繊細に描いている一冊
なので、悩みもがいている中でもどこか明るく重い気分にならないように作られているのはさすがだと感じた
物語のクライマックスが遅く、一気に上がってくるので、途中冗長に感じられるところがあったのも正直なところ
だが、終盤の盛り上がりや最後に明らかになること、また結びの言葉は驚きと爽やかさを運んできてくれるので、全体としてはとてもよかった
大切なキーワードが散りばめられているので、時間をおいて何度も読み返すべき、味のある作品だと思った
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一つの小説を書きあげるまでの、作家と編集者の一年を描いた物語。
あまり情熱を感じさせない30代の編集者と、我が強くない作家。
ヒット作を生み出したいという目標は同じで、それぞれ努力は惜しまない。
何か事件が起きることもなければ、大きな展開があるわけでもない。
あくまでも日常での起伏、思い悩む姿が描かれ、それがとても身近に感じる。
今回も面白かった。
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ひそかに横尾成吾ファンの私としては読まないという選択肢は無かった!
謙虚で、真剣に作家として向き合い、自分を律しながら生きながらも、すぐそこにある愛に長く気づいていなかった横尾さんはとてもおもしろい人だなと思いました。
もしも転生できるなら、カーサみつばに住みたい笑笑
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すごく読みやすいし引き込まれて読み終えた後はホッコリした
編集者と作家の視点で交互に描かれていく小説
テンポもいいが何より2人の関係性がいい
個人的には編集者の菜種に感情移入をする
そう、この感情移入も編集者は織り込み済みで出版しているのだという
やりますねぇ
普段小説を中心に読んでいるのだが、それらの小説の裏ではこのようなやりとりがあっているのだなと感心した
小説を読む上で反省しないといけないことも出てきた
なんとも…読書する人間は必読かと思う
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小説家と編集者でのW主人公作品。以前読んだ他作品にも同じ形式のやり取りがあり、今回もすんなり入れた。
もちろん同い年である横尾さんにがっつり感情移入する。後が無いはずなのに、余り追い詰められた感じがなく重くなく読める。苦労はしているのたけど。
弓子の病気を知り、先のことを考える辺りは自分自身にも問われているようで身に沁みた。この先も弓子とはこのままの関係で良いパートナーであって欲しい。理想的な関係なのかも。
終わりの方でどっから現実で、どこから作品なのか入り乱れて少し混乱してしまったが、終始横尾さんの生活の様子にハマってしまった。また再読しよう。
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小野寺先生の小説は人情味溢れる作品で、スッとストーリーの中に入っていけて、とにかく読みやすい。
今回は、なかなか売れない作家となかなかヒット作を売り出すことの出来ない編集者とのタッグストーリー。
性格もなんだかのんびりしている面が似ている。
2人のやり取りにほっこりして安心して読めた。
最後まで読み進め、『え?!何!』と思わせる結末。ほほー、そうきたかぁと。読まなきゃわからないですねー^_^
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大事件が起きるわけでもなく かと言って 小さなドキドキは起こる日常
小野寺史宜さんの本はそんなところが好きです物語がすんなり頭に入って来る感じが好きです
そして気がついたら物語の中にいました。
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先週末に大阪に帰省した際に梅田紀伊国屋書店に出向いて購入。
一気読み。
この手の作品は最後のどんでん返しまでの内容が余りに乏しく小説としての評価が低い。
道尾作品なんかはそれまでの内容が面白いので途中でネタバレしてもそうがっかりしない。
期待外れの作品。
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登場人物2人それぞれからみた世界を、偶数月と奇数月にわけて交互に描く1年の物語。2人が似ていて穏やかで優しくて、あたたかい気持ちになる。ドカンと大きなことはできなくても、少しずつちょっとずつできるかも、やれるかなってことを積み重ねていけば、その先に今までとは少し違った世界があるかも、という優しい作品でした。