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南の島に暮らすティオの周りで起こった様々な出来事。
本当に癒される。
自分の中の何か大事なものが回復するような。
こういう世界もあるのだと信じられる。
ティオの島に行ってみたいな。
・・・帰れなくなっちゃうかも。
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-遠方で大事なものがいつまでも待っているというのは、なかなか幸福なことではないだろうか-
カタカナの「ピュア」がぴったりくるお話。働き過ぎのサラリーマンの皆さん、週末、ベッドの中で、この本を開いてみて! 懐かしい少年時代がそこに・・・♪
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重たい本を読んで、少しげんなりしていたので、小休止的な位置づけで読み始めたのですが、予想以上に癒されました。
気分転換に日帰りの小旅行に出かけてきたみたいな読後感。
目を閉じるとさらさらと波が浜辺に打ち寄せる音が聞こえてくる気がします。
池澤夏樹先生の文章と世界観は児童文学として描かれた本作でもとても透き通っていて美しいのです。
ティオの目を通してみた島での出来事が10篇にまとめられて、その1つ1つが共鳴し合い、心地よいハーモニーを創り出しています。
『帰りたくなかった二人』が特に印象に残っています。
私たちの内側に秘められた願望がぶわーっと溢れ出しているみたい。
『絵はがき屋さん』で「大人になったときに、どうしても好きな人ができて、来て欲しくなったら投函」する手紙がどうなったのかが気になります。
全体的にファンタジーのような不思議な出来事が次々と起こるのに、自然と人が、都会よりも密接に結びつくこの島ではどういうわけかありのままに、さらりと受け止められるのはなんでだろう。
私もティオにこの島を案内してもらいたいなぁ。
《所持》
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ずっとティオにまた会いたくて
小学生ぶりに読み返すことができました
(14年!)
あのとき手をつないでくれたティオは変わらずそこにいてくれました
話続きの短編です
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子供にだけ読ませるのは勿体ない、でも子供には絶対読んでほしい、素敵な本。
すっと世界観に没入できて、いつのまにか南の島の音が聞こえてくる。
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2009.3.21
10篇の短編からなるこの本は、池澤夏樹さんが、初めて年少の読者に向けて書かれたものなのだそうです。
文明の危機が入りつつあるけれども、昔からの豊かな暮らしを色濃く残す島に育つティオの、身の周りに起こる物語。きらきら光る海、植物の茂る山、仲良しの子供たち……
もっと小さい頃に読んでたら、もっともっと南の島へ行きたくなったかもしれない。32歳の私ですら(あるいは32歳だからこそ?)、十二分に南の島に行きたくなってしまったのだから。
私が小さかった頃も、毎日が、こんな風にきらきらしてて楽しかったな。
子供に流れる時間と大人に流れる時間は違いますよね。今は今ですごく楽しいけど。
ぜひぜひ、子供たちにも読んでほしい本です。
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こどもの頃、誰でももっていたであろう、きらきらしていた感性が本を読み進めることで思い出す。
忘れていた大切なものを思い出させてくれるような作品です。
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『絵はがき屋さん』『草色の空への水路』『空いっぱいの大きな絵』
『十字路に埋めた宝物』『昔、天を支えていた木』
『地球に引っぱられた男』『帰りたくなかった二人』
『ホセさんの尋ね人』『星が透けて見える大きな身体』『エミリオの出発』
第41回小学館文学賞受賞。ティオと島の連作短編集。
池澤さんの小説は初めて読んだ☆
ティオや人の触れ合い、自然の中での暮らしと、不思議。
一つ一つの物語に〝心〟があって、
絵本にして子ども達にも読んでもらいたい♪って思った☆
そして、大人も楽しめる本!
(2007.05メモ→2010.04ブクログ)
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少年のこころをとり戻す
ってこの本のキャッチに小躍りしてしまいましたw
基本的に児童文学なんで、ストーリーの整合性とか云々いっても仕方ない。
夏休みの絵日記を読ませてもらってると思ったら、この季節ちょうどいいですな。
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人に貸していたのが戻ってきて、内容をすっかり忘れていたので、読んでみたら。
大事なことがいっぱいつまってる、すてきな本。
陽の光の下で、おいしい水を飲みながら、一人で読むのにいいなぁ。
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もらった人が必ずその風景を見たくなる絵はがき、
空に絵を写し出す花火、神々の介入、人の出入りと生死。
いろいろなものが混ざり合って調和している南の島。
自分が一人で生きていける自信を持っている人は、
たぶん日本にはいないだろうなぁ。
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絵はがき屋さん/草色の空への水路/空いっぱいの大きな絵/十字路に埋めた宝物/昔、天を支えていた木/地球に引っぱられた男/帰りたくなかった二人/ホセさんの尋ね人/星が透けて見える大きな身体/エミリオの出発/あとがき、あるいはティオの挨拶
南にある島の不思議、神様を身近に感じる人がまだ生きている島
自然と一体になって暮らしている島
文明が押し寄せようとしている島
文明の利器と言われるものを知って
感心しながらも言うエミリオの言葉
「でも これは なくてもいいものだ」
便利さだけが必要度を計ることではないと思い知る
でも それらが無い時にはもどれない。
便利さに慣れきった身にはつらいものがある。
少しずつでも 自然と共に生きることに
慣れて行くべきかもしれない
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たなぞうで出会った本。早速ダイビングのお供に南の島に持って行き、ビーチでビールを飲みながら読みました。ミクロネシアを舞台にしてあるようですが、現実の島もこのくらい豊かな(金持ちということではない)生活ができていたら理想的ですよね。そのことについては、作者は淡白に描写していますが、最後の「エミリオの出発」に南の島の人々が本来もっている生きる力を取り戻してほしいというメッセージが強く感じられます。(僕は現地でビールを飲むことで応援したいと思います)現地で読むより、帰ってきて旅行の事を少し思い浮かべながら読むのがピッタリかも。
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「ティオの夜の旅」を歌ったので興味を持って。
島の生活が新鮮な目で彩やかにかかれていて、魔法がかかってるみたいでした。
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南の島のリゾートに持っていく本としてネット検索して池澤直樹氏がでてきた。まさにこの本は海辺で静かに波の音を聴きながら読む本。こんな素敵な南洋の島のホテルから手紙がくればいきたくなるだろう。