ゴールデンブラッド
2024/03/04 03:49
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投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
角川文庫の前も呼んだことがありましたが、あらためて圭吾の活躍と血液をめぐる開発の裏側が面白い作品でした。絵梨と圭吾の恋も何とかなれば良かったと思いますが、昔読んだところと少し違った最後のようでした。
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投稿者:みぽこぽこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今まで読んだ内藤先生の作品とは、少し違う感じでした。でも、東海林刑事が登場してくれた事で、世界は繋がっていると感じて嬉しかったです。
序盤にドラマ「相棒」のマラソン大会の回を思い出すようなテロ?が起こり、一気に血なまぐさく悲惨な事に。そして以前、大好きな海外ドラマの「アストリッドとラファエル」であったような黄金の血…ゴールデンブラットが登場。
複雑に進む話…誰が味方で誰が敵なのか。誰がキツネでタヌキなのか。そんな中で、昔ながらの商店街ののどかさや、住人の優しさやキャラクターの濃さに本当に救われました。ここの商店街に通い詰めたいなぁ。
結末を読み、自分ならどうするか。どうしたら正しいと思えるか…考えてみましたが、まだ答えは出ません。
私は向井さんとは違う道を選びそう…かも。
シリーズ化は無い作品でしょうけれど、愛すべき商店街の皆さまをぜひ、何処かでまた登場させてください。よろしくお願いしますw
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2024 2/25 読了
ゴールデンブラッド面白かったです!
内藤了先生ら、よろず建物因縁帖でファンになって、このシリーズが自分の中では最高に面白く、時点でハンターシリーズ、フロイトとぺこちゃんたちのシリーズ、ミカヅチシリーズしか読んでいなくて、本格的な推理小説はこのゴールデンブラッドが初めてなのですが、わたしは面白かったです!
どんな血液型の人にも検査無しで輸血できる人工血液ゴールデンブラッド、その開発と運用に際して絡んでくる人の悪意。
必要悪や清濁合わせ飲む(少し違うかな?)、そういう感情が犯人の中にはあるのかもしれない。これからの未来において助けることができる人の数の前では、今目の前にある少しの人の命ならば犠牲にしても良い!というのは、人の倫理や正義とかの前では悪であり、主人公を突き動かす感情もまた、妹の失われた命のためにが大前提で、その過程で失われていった命のためで。
トロッコ理論というのは現実世界でもあるし、実際に医療の現場ではこれと似たこともあるのかもしれない。
綺麗事では済ませられない黒い事実というのはきっとあるのだと思う。
そういうことを考えさせられる作品でした。
途中まで読みながら推理していた事は半分正解で半分間違っていて、お前が黒幕か!という感じだったのですが、仲間かな?というのはチラリと最初に出てきた時には考えたのですが、よもや黒幕とは!って感じで、純粋に推理しながら読むという作品の楽しみ方でも充分に面白かったです。
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『ゴールデン・ブラッド』の存在は知ってました。(私の大好きなフランスミステリドラマ『アストリッドとラファエル』でやっていたので)
血液型を問わず、免疫障害も考えることなく輸血ができたら、いいのかもしれませんが。
まだまだ、そこに至っていない医療。
その開発に巻き込まれてしまった圭吾と恵利。
いろいろ思わせる物語でしたね。
内藤さんには珍しい作品だったかも。
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どんな血友病も治すとされるゴールデンブラッド。
そんな血液を巡る不可解な事件、事故。
Whoはわかりやすかったけど、Whyが読了後も考えられるなぁと感じています。
医療で救われる命と、救いきれない命。それらの選択をする医療従事者。
私にはできないことだらけで、医療行為や製薬にはこんなに葛藤が生まれるのかと感嘆しました。
最初から最後まで面白かったです。
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内藤了『ゴールデン・ブラッド』角川ホラー文庫。
2017年に幻冬舎文庫から刊行された『ゴールデン・ブラッド GOLDEN BLOOD』を大幅に加筆修正。
ということは既読だった。最近、2度目の既読作の再刊。しかも、面白くなかったことを思い出す。読んでみてもどこを大幅な加筆修正したか判らなかった。
タイトルの夢の血液『ゴールデン・ブラッド』を巡るミステリーが展開する。ミステリー自体は平凡であり、肝心の黄金の血液に秘められた謎については論理的に説明されることもなく、読後にモヤモヤ感だけが残った。
東京五輪プレマラソンで、自爆テロが発生する。多くの負傷者を救うべく、事故現場では新開発の人工血液『ゴールデン・ブラッド』が輸血に使われ、主人公の消防士・向井圭吾も多くの人命を救うのだが……
本体価格780円
★★★
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主人公に近しい人が次々に亡くなるのが辛すぎて読むのがしんどかった。
きっと最初は誰も純粋に“命を救いたい”と医者や薬剤開発を目指したはず。それがいつしか傲慢な考え方を生み、自分の正義になる。行き過ぎで傲慢な正義を盾にした人はどれだけでも他人に残酷になれる。
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日常が突然崩れ去る。
まさに絶望。
味方というかまともな人というか、誰を信じればいいか分からなくなる。
商店街の鍵を見直して良かった。
侵入出来ないから小火起こされてしまったけども。
でも、そのままだったら寝首を搔かれていた可能性があった訳で。
普段から交流があって、尚且つ防災訓練もきちんとしてるからこその連携。
虎吉会長強い。
東海林先輩お久しぶりです。
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展開やキャラクターが分かりやすくて読みやすかったです。
個人的に生々しい感情の動きが少なかったからよかったのかもしれません。
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万人を救うためなら少数の犠牲を厭わないという考え方は悪なのか。永遠に答えの出ない問いを改めて突きつけられた。資金やデータ収集のために治せる病気を引き延ばす描写があり、最近どこかで見た糖尿病は本当は治せるが、積極的に完治させないようにしている話と繋げて考えてしまった。
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Kindle Unlimitedにて。
誰が悪いとか単純な話ではなく、考えさせられる小説だった。これから実際おこりうることな気もする。面白かった。