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実在の登山家でその方が書いた「単独行」を基にその生涯を物語にした小説。
周りに惑わされることなく自分の信念を貫き通す態度に感銘しました。
「いつかヒマラヤへ」という夢と希望をもって、
誰にも言わず、ひとりでその夢に向かって進む姿勢。
ひとりで立ち向かっていく故の孤独感がとても感じられとても切ない気持にもなりました。
本の中に出てくる自然の風景の描写がとてもきれいだなあと思いました。
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単独行登山家、加藤 文太郎。ひたすら山を愛し、次々と冬山を制覇して行く。たった一度だけ単独行を破り、二人で冬山へ...。
奥さんかわいい、かわいそう。
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思い出したように、ときどき読んでました。
読破に足掛け1年くらいかかった?
後半への序章はわかるけど、なんとも陰鬱な雰囲気が頁をめくらせなひ・・・
まぁ、せっかく読み終わったので下巻も読むけどもだ。
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2006-2007年ごろに読了と思われる。このころは加藤文太郎も遠い存在だったが、六甲山を登っているうちに、文太郎もこの景色をみたのかと少し近い存在にも思えてきた。
なんとか北鎌尾根に登りたいと2009年ごろから考えているが、うまくいかずに2011年には三年越しの夢で登りたい。
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峠へ行った後、何か山岳小説を読みたくなって読んだ本。
個人的に加藤の不器用な生き方には、感情移入しやすかった。
また何度かじっくり読みたいと、思えた本です。
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今も語り継がれる伝説の登山家「加藤 文太郎」。
単独行は加藤文太郎というアルピニストを抜きには語ることが出来ない。
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漫画から先に読んだけど、登場人物やセリフなど、程良くリンクしていてよかった。
加藤文太郎の変わっていく様子にはまった。
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加藤文太郎は不器用で強靭で愛情深かった。
新田次郎は単なる山岳小説にせず、職場と山行の両立、家庭を持ちながら雪山に向かう葛藤などをていねいに描いた。
深みのある、すばらしい物語だった。
上下巻の長編にもかかわらず、新田次郎の無駄のないストーリーテリングにより退屈しなかった。ときに、ずいぶん駆け足な展開だなと思うこともあった。それでもこのページ数になった。
加藤文太郎にまつわる話をもっと読んでいきたいと思った。
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何かをしたいなら
自分と対話し
鍛えなければ成せないのだ
・・・おまけ・・・
ずっと単独で山を登っていた加藤文太郎は
宮本健(実在:吉田富久)と最後の山行で
パーティを組んだため死んだ
と描かれているが
実際は違うらしい
加藤文太郎は
命を落とした「北鎌尾根」山行の前に
「前穂高岳北尾根」山行で
吉田富久とパーティを組んでいる
加藤文太郎著の
単独行(http://www.aozora.gr.jp/cards/000245/files/1330_21437.html)
の中には
「前穂高岳北尾根では吉田氏の足を引っ張った」
と描かれているらしい
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昭和初期、どこの山岳会にも属さず装備も自分で準備し、単独登山をする加藤文太郎。
口下手で人と接するのも苦手な加藤は山を登りながら人との繋がりを思い巡らせる。
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この頃山岳ブームだそうで。
山登りは興味はあるけれども根性の無いことには自信のある自分には無理だろうと挑戦したことがありません。なので山岳小説を読んでみることにしました。
孤高の人とはまたよくつけられたタイトルだなあ。
口下手で人間付き合いが下手な加藤さんですがこの本を読むとその分親しく付き合った方とは心からの付き合いをされていたのではないか、そんなことを思いました。
それにしても。生まれたばかりの子供と新婚の奥さんを置いて気の進まない登山に向かったとありますがそこはちょっとよく書きすぎではないかな、と。
生きて帰ることが一番大切なんだ、と悟った時に遭難とは人生とは皮肉なものだなあと思いました。
面白かったです。
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大正から昭和にかけて実在した登山家・加藤文太郎の伝記とも言える小説。新田次郎作品を読んだのは『強力伝』に続き2作目だが、登場人物の心の葛藤や、情景描写がぐいぐい自分に入り込んできて、一気に読了した。冬登山への心構えの参考にもなるので、ブームに乗って登る人達にぜひ読んでもらいたい作品だ。
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大正から昭和の登山家・加藤文太郎の小説。
山に対してあまりにもストイックだ。周囲に何と言われようとぶれない加藤の姿勢が素晴らしい。
本当は人とコミニケーション取りたいけど、思っていること違う表情になってしまい、がっくりしている様子が、なんとなく微笑ましい。
しかし、山にいるときだけ、人と話したいというのは少し傲慢だ。
わりと読みやすいは、一文が短いからだろうか。
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エベレスト登頂を目指し、日本アルプスの山々を単独行を続ける加藤文太郎。決して孤独が好きなわけではない。人恋しく感じる時もあり、自分の想いを上手に表現できない不器用さと頑固さが孤独にしている。しかし、それが誰も成し得たことのなかった単独行を成功させる強い意志にもなっている。日常の生活に登山のトレーニングを取り入れ、通勤にもルックザックに石を積めて歩いて通ったり、5日絶食したりと山に懸ける想いに凄みを感じる。登山の描写も正に自分が登っているのではないかと錯覚する程に鮮明ですばらしい。下巻が楽しみ
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再読。
内容、ほとんど忘れてたことを再認識。新田次郎は一時期にまとめて読んだせいか、いろんな小説の内容をごっちゃにして覚えてる感じが。
いい小説なんだけどラストがつらすぎ。
あと最後知ってて読むと、白と桃色を意図的に各所で対置している感じが面白い。こういうところはいかにも新田次郎らしい。