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始めのうちは、思い出せなかったストーリーも読み進めるうちに甦ってきた。
満ちた月は、あとは欠けゆくのみ、、!
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シリーズを読み直さなかったので、忘れている部分も多々あって混乱したけど、無茶苦茶面白かった!
止まらなくて一気に読んでしまった。
雪哉ぁー!と何度思ったことか!
凪彦が聡明な気持ちの分かる金烏代で良かった。
それぞれが山内をなんとかしようとしているのに、どうにもすれ違うというか、理想がずれてしまう。
博陸侯(雪哉)がえげつなくて、びっくりするんだけどそれよりびっくりしたのは、紫苑の宮がまさかの澄生だったこと!
浜木綿と紫苑の宮は死んでるわけないと思ったけど、まさかだったー。
物語が一気に動く!次作はいつ読めるのだろうか。
にしてもあせびがやっぱり怖くてどきどきするし、北家の鶴が音がもーなんもいうか滑稽過ぎて笑ってしまった。
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【大人気異世界ファンタジー「八咫烏シリーズ」が新たなステージへ――】累計200万部突破&NHKアニメ全国放送決定! 大人気異世界ファンタジー「八咫烏シリーズ」待望の最新作。
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CL 2024.5.12-2024.5.14
今回で話の流れがスッキリしたような気がする。ここから楽園の烏に繋がるのね。
それにしても雪哉はこれが真の姿なのか?第二部はどこへ向かっていくのか?
第一部ほどそれぞれのキャラに思い入れができないのは残念。奈月彦も浜木綿も真赭の薄も澄尾も千早も明留も茂丸も、皆魅力的で印象深かったんだけどな。
完結したら全巻読み直したい。
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「烏に単は似合わない」以来の登殿の儀。
人物相関図から情報過多。
お家の力関係も前回は拮抗しているように見えたが
今回は大きな差がある。
お后選びも登殿のときには既に決まってる。
時代が変わったんだと改めて感じた。
落女の澄生の正体はやっぱり…かな。
終盤、「楽園の烏」はじめの名前が登場して
望月は楽園より時間軸が前なんだと気がついた。
楽園を読み返したくなった。
雪斎(雪哉)のことは今でも変わらず好きだぞ!
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ようやく第二部のスタート地点に来た!これから!これからを早く知りたいし、雪哉を幸せにして欲しい、と願ってしまう私がいる。生きている間に完結して欲しいな。
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小野不由美さんの「十二国記」シリーズが好きで手元に全シリーズを揃え、楽しんでいました。
その後松本清張賞を受賞した、本シリーズの第1作を読んで、このシリーズを読んでいこうと思わせてくれるほど魅力のある作品なので、今は追っかけています。
シリーズとして第1作から9作まで、それぞれでクローズアップされる八咫烏は違いましたが、同じ時代の作品でした。
今回からは世代交代があり、登場する八咫烏も前シリーズと関係はあるものの、新しいメンバーが登場しました。
今回は、第1作同様、皇后の妃選びから始まりました。正妻の座が誰に決まったのか、はっきりせぬまま本作は集結しましたが、今後に続く匂わせ方がまた上手くて、すでに次回が待ち遠しいです。
新たに読まれる方もそうでない方も人物関係図がとても重要でした。ご参考までに。
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すみきのことそんな好きになれなかったのは、たわらのじょうとの会話でしっくりきた。なんか理想すぎてついてけないんだよな。理想から始めないといけないし、貴族に現状を訴えるのも良いが、じゃあそれで今日明日の飯を食わせてもらえるかというと、どうなんだろう?どんなクズでもすみきは救ってくれるだろうか?そこがわからない。雪哉はクズは切り捨てると決めてるので、そうならないように生きれば良いが、すみきはどうなんだろう。すみきの周りの人はとても良い人達で、話せばわかってくれる人達ばかりだったのかもしれないし、実際すみきの話術でみんな言いなりだったのかもしれない。では、言いなりにならない、道理の通じない相手に出くわしたら?山神みたいなやつとは?作者がそこをどうころがすのかなあという気持ち
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八咫烏シリーズ第二部4作目。
金烏代の后選び、登殿の儀。四家の四姫が集う。
だが、権力関係で桜花宮は、不穏な雰囲気に包まれる。
しかも、凪彦が注視したのは“傾城の落女”澄生だった。
序章 第一章 俵之丞 第二章 桂の花 第三章 凪彦
第四章 松高 第五章 雪斎 第六章 澄生 終章
用語解説、人物紹介、山内中央図有り。
かの政変から10年以上が経過し、
成長した金烏代の后選び、登殿の儀が行われることに。
以前の登殿の儀とは違う、人間模様が繰り広げられてゆく。
同時期、朝廷では“傾城の落女”澄生が登場し注目を浴びる。
金烏代・凪彦もまた、彼女を注視することに。
だが、澄生の視線の先にあるのは、政治を掌握する
百官の長・黄烏である博陸侯雪斎(雪哉)だった。
貴族本位で現在の政治を強権的に推し進める、博陸侯。
貴族と平民の間にある歪みを感じ、民を守りたい、澄生。
二人の舌戦による対峙は、山内の滅びを回避したいという
同様の思いをも、浮き彫りにする。
それにしても、滲み出る雪哉の孤独感。
近しい者たちが離れてゆく中、彼は一人で何処へ
向かおうとしているのか?満ちた月は、後は欠けゆくのみ。
もしかして、自分を滅する誰かを待っているのか?
そういえば、垂氷の親族はどうしているのだろう?
今回は第一部からの登場人物のその後が、多く出てきました。
菊野、双葉、うこぎ、千早、撫子、そして真赭の薄と澄尾。
彼らの何人かは、これからの物語にも登場しそうな、予感。
また、四家の四姫や俵之丞、松高、茜と弟たちも同様に、予感。
そして、金烏代・凪彦。
人を見極められる賢い彼が今後どう行動してゆくかも、楽しみ。
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はあ苦しいなんなんだこれ…
「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」
は平安時代栄華を極めた藤原道長が詠んだ歌として有名だけど、雪斎はそれと同じようなことを他人から言われている訳で、もちろん雪斎は賢いからそんな褒め言葉で気持ちよくなるはずもなく…
彼の孤独を感じてしまって苦しかった。
澄生は紫苑の宮だったことが雪斎の口から明かされたけど民を想う信念とか、真っ直ぐとした強さは父親の奈月彦そっくりで、絶対対峙したく無かったであろう相手と対峙しなくてはならないのがまた苦しすぎる。
垂氷郷雪哉が博陸侯雪斎になるまで、何故ここまで合理的で冷徹な独裁者然とした人物になってしまったのかを考えるとまた苦しい気持ちになるけど、年月が経っても「紫苑の宮の顔を見間違うはずがない」と断定する程に執着というか愛というかとにかく強い気持ちを奈月彦のいた頃の山内に持ち続けていること、今作の終盤で治真の問に対して反射的に「なるべく殺したくはない」と呟いたこと。
たったそれだけだけどまだ少しは希望はあるかなって思った。(そう思いたい、の方が正しい)
逆にその発言で雪斎ではなくて雪哉らしいというか、心の底にあるものが少し見え隠れした気がするのが痛々しい。
最初は鶴が音の不遜な振る舞いにいらいらしてたけど雪斎や澄生、凪彦たちの立ち回りが混乱を極めてくると桜花宮の姫さま達の不憫さが一層際立つし鶴が音の思い上がり甚だしい態度もバカ正直で自信家なところも愛おしく思えてきたから不思議。
けど鶴が音の傲慢さと真赭の薄が桜花宮に入内した時の傲慢さは全然雰囲気が違うなとも思った。
真赭の薄は己の類稀なる美貌を1番の根拠に自信を持っていたけど鶴が音は自分の家の背景にいる雪斎や己の知りうる情報を1番の根拠にマウントを取るタイプなので。
自信の根っこに己がいるか他人がいるかの違いは大きいなと感じた。
ここから四人の姫たちがどうなっていくかも楽しみ。
蛍が凪彦に耳打ちした内容も気になる。
個人的に今回好きだった姫は桂の花。
山吹、蛍、鶴が音と違って立場上目立つことはないけど奥ゆかしい、慎ましくてとっても可愛らしい姫さまだった。
楽園の烏で山内の状況ががらりと変わったことを突きつけられた訳だけど雪哉や澄尾、真赭の薄といった面々が第二部で描かれるとやっぱりもう「あの頃」では無いんだなぁほんとに変わってしまったんだなぁということがまざまざと突きつけられて…
もちろん変化することは悪いことではないのだけど、第二部で描かれている山内の変化はあまりにも失うものが多すぎて、ね。
第一部も中々に辛かったけどそれを乗り越えた先の第二部にはさらなる地獄が待っていた感じ。
とにかく私は真赭の薄が大好きなので、自分の信念に基づいて日々を過ごしていること、澄尾と夫婦になったこと、子を儲けて素敵な家庭を築いていること、それを知れただけでもう幸せ。
あと4月からのアニメ化も楽しみ。
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今回も一気読み。はじめちゃんが来る前の話しかぁ。私、雪哉が外遊に行く前に奈月彦が「外遊から戻ったら話したいことがある」って雪哉に言ってたのがなんだったのかずっと気になってるんですけど、今回はそこらへんの回収なし!(笑)あと、やっぱり茂さんが生きてたらな〜なんか違ったかな〜とずっと思ってる。
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待ちに待った新刊は、帯の文言に軽い衝撃を受け最後の数ページで時の流れを衝撃をもって知る。
読後すぐに楽園の烏を引っ張り出して再読。
楽園の烏が初読と違う感想に…
間違いないのはラストがいつなのか、どうなるのか全く分からないけどこれだけは分かる。
その時わたしは絶対に大号泣する!
その時まで読み続けていきたい。
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澄生かわいい。澄尾が久しぶりに出てきて嬉しい。奈月彦が藤波に刺された場所が出てきたときは息が止まった。凪彦は今は無力だけど至極真っ当なやつだった。澄生の理想は甘く思えるけどそれに動かされる人も間違いなくいるよな、とかいろいろ感じた。でも最後に全て持って行かれた。
澄生の正体は予想できたとはいえ、それが雪哉の口から「私があの子を見間違うはずがない」と明かされたところで何もかも吹き飛んだ。雪哉にとって、紫苑の宮と桜を見に行ったことは大切な思い出だったということが改めてわかって胸が締め付けられた。
終章の語りの部分の名前が雪斎でも博陸侯でもなく、雪哉として書かれているのが彼の孤独感を表しているように感じた。
時系列的には追憶→望月→楽園だったことも明らかになり、そうなると楽園のあれこれも感じ方が変わってきたり気になるところが出てきたり。
新刊出たばかりでお疲れかとは思いますが、続きもお待ちしております、阿部智里先生。
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ようやく役者が揃った、という印象。
第一章とあまりに様子の違う山内を描いた『楽園の烏』。そこに至るまでの悲劇を追った『追憶の烏』。長束や路近サイドを綴った『烏の緑羽』。
そして本巻では金烏代となった凪彦に、新たに落女の澄生が登場します。もちろん博陸侯である雪斎も出てきますが、私的にちょこっと出た真赭の薄と澄尾夫妻が束の間の至福(笑)
八咫烏シリーズは奈月彦の代の登殿の儀で始まりましたが、今回は凪彦の登殿の儀。勿論兄上みたいにすっぽかしたり、殺人事件が起きたりはしませんですが……、権力の誇示ときな臭いのはいつの時代も同じ。ただ大紫の御前となったあせびの雰囲気が変わらなくて、やっぱり怖い。(てか、誰が前回の登殿であせびが大紫の御前になると思った……)
ネタバレにならない程度に長く語ってますが……、いよいよ物語が動き出すんだなという感想です!
タイトルにもある望月、有名な和歌になぞらえて出てきますが、ラストの雪斎の一言にハッとしました。
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雪哉が大好きな私。第二章に入って、雪哉が変わった気はしたが、あくまで雪哉は雪哉であったようだ。全てを見通すほど頭脳明晰であるがゆえ、苦悩もやはり大きいようだ。
雪哉の葛藤がわからない人たちによって、雪哉の敵が増えていくのがなんだかいたたまれない。
皆が納得する政など、所詮理想でしかない…