望月の烏 八咫烏シリーズ10
著者 阿部智里
若き金烏の新たな后選びに波乱の予感――。累計200万部突破&2024年4月よりアニメ放送スタート!大人気異世界ファンタジー「八咫烏シリーズ」待望の最新作。絶対権力者・博陸...
望月の烏 八咫烏シリーズ10
商品説明
若き金烏の新たな后選びに波乱の予感――。
累計200万部突破&2024年4月よりアニメ放送スタート!
大人気異世界ファンタジー「八咫烏シリーズ」待望の最新作。
絶対権力者・博陸侯の後ろ盾のもとで、
新たに異世界〈山内〉を統べる金烏代となった凪彦。
その后選びのため、南北東西の大貴族の家から選ばれた、
四人の姫君たちが、宮中での〈登殿の儀〉へと臨む。
しかし下級官吏として働く、絶世の美姫の存在が周囲を――。
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平安時代を振り返りたくなる
2024/04/20 14:24
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のぶ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『望月の烏』読了。
八咫烏シリーズ第2部も、もう満ち時。楽園で新しい扉が開かれてから、現実の世界線がちっとも進まなかったのは、作品の都合上仕方ない。『追憶~』で奈月彦の死の前後を描き、『~緑羽』で長束彦と路近の関係と二人の関係を作り上げた側近たちの姿をのぞかせた。そのたびに触れられる紫紺の髪を持った美女の存在。試験を受けて招陽宮に現れた女官がどのような魂胆で中枢に近づいたのか。雪斎公を助けとなりたい一心で、という彼女の本意は何か。彼女の存在を知り、形だけの金烏となった幼き凪彦がとる行動は。
2作目、3作目で含みを帯びていた雪斎を脅かすであろう女性。彼女視点になることはないが、明らかに彼女を取り巻いて進んでいく山内の新しい時代。桜花宮に四姫がそろい、雪斎の目論見のもとで進んでいく状況を例えての『望月』。明らかに藤原道長。舞台の参考にしたであろう平安時代の安寧をきれいに踏襲していて、期待通りの描写をしてくれたことにまず感謝。このハシゴを外さないでいてくれたのはありがたい。もし反対の描写があったとしたら、それはそれで面白いかもしれないが、史実に近しいことが小説の中で起きているからこその面白みというものがある。シリーズの度合い一部が始まった当初から期待していた流れでもあるので、振り返ってみれば長かったと思わざるを得ない。そして結びの雪斎のセリフよ!満ちているからこそ。完全に近いからこその未来への憂慮。これから先に起こることがどんなものになるか。悪いことことしか起きないに決まっているじゃない!思わず鼻で笑ってしまいそうになる展開からの、時系列開示。これでまだ『楽園~』よりも前の話なのだから頭を抱える。いったいいつになったら現実世界線に戻ってきてくれるのか。でも心のどこかで安心している私がいる。「きっと次こそ現実の先が語られる」そんな根拠のない確信があるからだ。
シリーズ刊行からすでに10年近く。第一部では1~4作目は普通に時系列通りに進み、5作目で突然過去の話が開示され、一気に現実と結び合った。そして第二部の1~4作目は前の時系列の語りが多い。第一部と対になっていると考えれば自ずと……。
次の発売はは早くて今年の秋。少しずれていることを考えると来年の冬以降だろう。私の脳内の山内が崩壊に進む前に、次の物語で山内の復興が語られるのを期待してもいいでしょうか?山内が復興するなんてことはないのかもしれないけれど。
面白い
2024/03/20 09:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:らんま - この投稿者のレビュー一覧を見る
次世代の子供たちが中心に物語が回っていきます。単で登場していたあせび姫も絡んできて、続きが早く読みたいです。
凪彦の妃選び
2024/06/01 20:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
奈月彦が殺害されてから数年が経過。重祚した捺美彦も病没し、凪彦が金烏代として即位しています。雪也はすっかり権力者となり、あせびは、大紫の御前に収まっています。
凪彦の妃選びが始まります。四家のバランス、凪彦の立場などが徐々に明らかに。
そして、謎の美女澄生の存在。
深読みすれば、誰が敵で味方か全然分からなくなる。なかなかドラマチックな展開に。
絶望の烏
2024/04/30 23:29
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
金烏代・凪彦登場。
思っていたよりずっと良い子で、ずっと周囲を気にして生きている子だった。
実母はあのあせびで羽母は双葉。
あせびを憎悪しながら凪彦に愛情を注ぐ双葉の心は不安定。
それゆえ周囲の人の感情に敏感にならざるを得なかった凪彦。
終盤に澄生を失い、佳道を遠ざけられたが蛍という仲間を得た。
彼には希望があると信じたい。
表面上は敬っていても雪哉が凪彦を憎んでいるのは明らか。
凪彦がいなかったらあの政変は、あの暗殺事件は起きなかったのだから。
しかも母は雪哉に人間の醜さを見せつけたあせび。
もしかしたら彼らが頂にいる山内そのものに雪哉は絶望しているのかもしれない。
読んでいる間、鶴の音の幼稚さに呆れる事が多かった。
その父も危機感がない。
劣化が進む北家を雪哉はどう思っているのだろう。
彼が無神経な鶴の音を放置している事そのものに何か裏がありそう。
落女の正体は予想通りの彼女。
雪哉の「あの子を見間違うわけがない」
この言葉が妙に嬉しかった。
まだ絆は千切れたわけではない。
まだ絶望するには早い。
そう思いたい。
クライマックスの幕開きだ!
2024/03/27 20:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひねくれた雪哉のこじらせた烏愛が
1周回るどころか回転止まらず、だと
信じていたけど、そろそろ信じきれなくなってきた(涙)
これで話はスタート地点にたどり着いた。
クライマックスの幕開きだ!
衝撃が多すぎて
2024/03/19 16:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マツモトキヨシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初に1巻を読んだ時のお妃選び、
まさか代替わりして新たなお妃選びを読むことになるなんて
感慨深いような、なんとも複雑な気持ち。
凪彦が意外と普通?の帝になってることに驚いた。
ちょこちょこ出てくるあせびに冷や汗が出るし
ラスト突然名前が出てきた撫子にも驚くし
こんなに読んでいて疲れる?小説は他にありません。