紙の本
入門書として。
2013/03/24 22:53
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投稿者:est - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本、いや、世界を代表する理論物理学者の一人、
村山斉(むらやまひとし)教授の本です。
テレビなどでの説明も非常に分かりやすい方で
科学やらなにやらにはまったく疎い嫁でも
興味を持てるような説明をしてくれます。
恐ろしく難解なことでもサラリと説明しちゃうんですよね。
端折るところは端折って、それでも素人にもある程度の合点がいくように。
深い理解があってこそのトークだと思います。
さて、この「宇宙はなぜこんなにうまくできているのか」。
これもまた、テレビなどでのお話と同様、とても読みやすかったです。
深い理論には触れていないので、
私くらいのレベルでもおおよそ既知の内容ではあったんですが
現代宇宙論の概観を網羅的に把握するのには十分に思えます。
ここを起点にやっていくのがいいかもしれませんね。
情報量は凄いのにとても読みやすい。
宇宙に興味はあるけども、
難しい話はチョット……という場合にはまずコレで良いのでは?
紙の本
宇宙に関する壮大な謎
2022/10/04 20:35
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
まえがきによると、宇宙に関する壮大な謎について、中学生や高校生にもわかるように著された書物である。確かに最初はとてもわかりやすく書かれていて、問題なくついて行けた。ただ、終わりの方の章はとても難しい。理解できたとは言えない。でも、それでも大変面白い書物だった。宇宙に関する謎はまだまだ解明されていないことが多い。
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宇宙論の知識を整理できる
2012/02/28 08:00
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投稿者:pappy - この投稿者のレビュー一覧を見る
初心者向けに記載されているので簡単に読み進めることができるが、宇宙の加速度的膨張などのかなり最新の内容も含んでおり読み応えがあった。新聞・テレビなどで最近の宇宙論はある程度把握していたつもりだったが、この書籍により知識の不足分を補い整理することができたのであらためて総括的に理解を深めることができた。
タイトルの疑問に対する回答は巻末に提示されている。人類は多くの生物の中で偶然に高度の文明を形成するまでに進化することができたことや、地球は奇跡とも言えるようなさまざまな偶然が積み重なって人類を育む星となったこと、などと比較して考えても著者の提唱するマルチバースの考えは理に適っているように思われる。裏返して考えれば、人類の栄華などは実際はとてももろく儚いものであることが身に染みて実感させられる。
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宇宙はこんなにうまくできている
2012/09/28 11:34
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投稿者:ちーくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても読みやすく、かつ、宇宙物理の最新情報も盛り込まれていて読んでいて楽しかった。著者が書いている通り、難しい数式や理論は省略している。知りたければ別の専門書を読めば良い。
寝る前の読書、電車の中の読書にはぴったりだと思う。
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宇宙物理学のエース・村山サンの新刊。題名が「宇宙はなぜこんなにうまくできているのか」というもので、まさか「人間原理」を真面目に取り上げているようなものではないか、と危惧したがそうではなかった。勿論、宇宙の不思議について語る最後で「人間原理」についても、そして「マルチ・バース」についても「こんな考えもある」とばかりに少し触れてはいるが、それ以上ではない。
内容的には宇宙論について一通りおさらいをするもので、此れまでの著作と比べて特に新味は無いし、強いて言えば新書の更なる「ダイジェスト版」というようなやや物足りなさが残るものだ。確かに、本書は単行本扱いなのに値段が異常に安い、と言うように大きな活字で字間も広く何となくスカスカ感が漂う。
村山さんの本は出せば売れる、と言う事なんだろうが如何にもお手軽な作りでお茶を濁すというのでは彼の才能の無駄使いとしか言いようがない。残念
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考えるだけでくらくらしてくる宇宙論の話し。それを本書では分かりやすく紹介している。宇宙という広大な話が素粒子という目に見えない世界の話とつながっているのは面白い。自分が生きている間にどこまで宇宙について解明されていくのだろう?とても楽しみになってきた。
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細かいところは置いといて、とりあえず「大体こんなことが起きた」という概要を、ざっくりつかむにはとてもいい本だった。『地のトレッキング叢書』の名にふさわしい。
量子力学の本が読みたくなった。
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簡単に説明する為に深い内容までは書かれていない。宇宙に関してひととおりさらっと知りたい人には良いと思う。
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今まで勉強した宇宙論の総おさらい編。詰まるところは一カ所もなく(つまり、難解な表現を使わず)、一気に宇宙論を語ります。
そこで、今まで誤って認識していたことも発見(ハッブルの法則とダークエネルギーを同一視していた!がこれは間違い)
・ハッブルの法則:銀河が遠ざかる速度は距離に比例する=宇宙空間全体が膨らんでいる。
・重力は電磁気力よりも36桁も弱い。
・宇宙が始まったとき、反物質よりも物質が10億分の2多かった。がこれは未解明。
・ワインバーグ=サラム理論はエネルギーの高い状態でしか一致しない。低いエネルギーでは別々の理論に従う。
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やはりこの人の本を読むと分かった気になる。何も知らない素人に対して絶妙の比喩で語りかけてくる感覚、まさに「知的快楽」をもたらす才人。
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著者の村山さんは、NHKのドキュメンタリーかなにかでみたことがあった。
東京大学が、ものすごくカッコいいキャンパスを新たに作って、世界各国から物理と数学の専門家が集まっている、というものすごい環境ながら、飄々とリーダーを務める自然体の姿に、日本にもこんな若くて面白い学者さんがいるんだなー、と思った。
というのも、やっぱり、学者先生の世界は、ドロドロ政治の世界的な、ドラマのような刷り込みがあったからなのだろう。。。
宇宙の話は好きなので、昔から結構読むのだけれど、この本はとても分かりやすいし、面白い。
読みながら、ものすごく広大な宇宙と、とても小さな素粒子の世界、それから、力ってなんだ?光ってなんだ?超ひもって?などなど、分かりづらい様々なことが、イメージとして頭に浮かんでくる。
分かっていること、分からないこと、分からないけどたぶんこうじゃないかと思ってること、をきちんと区別していて、分かった時のすごさ、分からないことのワクワクする気持ちを体験させてくれた。
やっぱり数学より科学、としみじみ思った。
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海外の訳書がレベルが高い理由は、一般に、翻訳するだけの価値があると思われるから。
科学書では、知の体系がいかに自分の言葉で書かれているか、が一つの判断基準となる。
訳書を選べば一定の基準をクリアしているので、外れを引くことも少ないが、もし、日本人の書籍でレベルの高いものを自分で見つけることができれば、翻訳による微妙なニュアンスの違いを気にせず読めるのでなお良い(原書で読むのが一番なのだろうが、そこに関しては「うるせえ」と言いたい)。
で、氏の書籍は自分の言葉で語る数少ない日本人の科学書籍。
じっくり広範な科学書を執筆して欲しいとも思うが、そんなことよりも最先端の研究に注力して欲しいとも思う、ちょいとしたジレンマ。
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太陽から多くの恵みをもらい、月の神秘的な光に浄化され、子どもの頃は動かない北極星が不思議だった。
果てしない宇宙は、人間が手を出してはいけない神様の領域のような気がしていた。
そんな純粋な年頃はとうに過ぎ、科学が跋扈する時代だからこそ、夢や不思議さを失わないで入っていける、本書のような入門書はとても大事だ。
読み物としても良質。
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とても分かりやすい本だ。宇宙はなぜこんなにうまくできているのか、まだ人類は感動の途中であり、これまでに素晴らしい人々の素晴らしい努力によって分かったこともたくさんあるけれど、もっともっと分かってないこともたくさん、そして永遠に解き明かせないこともたくさん残っていることがよくわかる。それでも我々や宇宙は当たり前のように存在しているのは、不思議というより素敵だ。
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はっきり言って9割方は理解できていない。
でもわからないながらも文章を反復して、自分の頭をフル回転させながら理解しようとしているのを体験するのはとても気持ちがいい。
宇宙に果てがないようにわたしもわからないことを知りたいという欲求が湧いてきました。
何度でも読みたい本です。