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投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半の内容物は、自身には割としっくりきました。多分自身の今を投影しているのだろうと思います。
中盤の友人達との関わり、終盤の女との関わりは独特な感じが、します。
その中で女への話はかなり首肯したくなる内容でした。
総じて主人公は著者なのだろうと感じずにはいられません。
紙の本
鋭い眼差し…
2001/02/05 14:03
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投稿者:純子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
過剰な自意識故に、社会との関係を断ち、地下の小世界にこもってしまった男の独白を通して、理性による社会の変革の可能性を否定して、人間の本性の非合理性を主張しています。人間の行動と無為を規定する黒い実存の流れを見つめたこの作品は、ジッドによって「ドストエフスキーの全作品を解く鍵」と評されました。
紙の本
比較的読みやすい
2020/09/20 10:58
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投稿者:ぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
訳者のおかげかもしれないけれども、全体的に目が滑らずに読みやすいと思った。内容としては…暗いというか、ただただ振り返っているというか。やたらと高いプライドと知性を持ってると苦しいなあ、っていう感じだろうか。
紙の本
光はさすのか
2015/08/25 18:27
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投稿者:しろくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
いや、光は差し込んではくれません。
でも、「地下室の手記」という題名を読んで少しでも興味をもったひとは、何かしら闇を持っているはずなので、かならずや共感できる部分があるはずです。なぜなら、「闇自身には大きさがない(『方舟さくら丸』安部公房)」から。
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いまだかつて読んでる途中でこんなに不愉快になったのに読むのをやめられなかった本があっただろうか。もうほんといい加減にしろよというかもういいからというかそれ以上言わないでくれというか、とにかくすっごい擲ちたくなるんだけど、最後まで読んでよかった。クライマックス、神がかってる。さすがドストエフスキー・・ほんと鳥肌たちました。
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神経衰弱の主人公の暗く重たい告白物語。ドストエフスキーの思想観念とロシア時代背景を感じながら読んでみてください。
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多分ドストエフスキーで一番安い本だから買った本。
嫌な感じの奴の話。
絶対友達になりたくないタイプ。
でもその屈折した感情がわかってしまうところが面白い。
夏目漱石のように、面白く、かつ論理的に破綻していない文章はさすがの天才である。
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読んでる最中、何度も寝てました。
今読めばもう少しまともに読めるのかも。
薄い本ですが一気に読めず時間がかかりました。
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第5回: ドストエフスキー 『地下室の手記』
http://ameblo.jp/pippu-t-takenoki/entry-10002486442.html
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自意識過剰もここまでくるとおもしろいねと思うほど嫌な奴の話だが、2章以降は一気に読めた。これがドストエフスキー本人の話かどうかは知らないが「ぼくはならしてもらえないんだよ、なれないんだよ、善良な人間には」の苦悶した風なセリフは、こういう人がよく言うなと思った。苦悶してる風だが文中にもあるとおり人を愛する=暴君のように振る舞い精神的に支配する なのでずっと嫌な奴のまま地下室にいるんだろなぁ。
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内向的な男が地下室でひたすら愚痴愚痴いってるような話。
ドストエフスキーにしては短いので読んでみた。
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再読。確か貰い物のはず。笠井潔御大の『テロルの現象学』を読んで「これは読まねば……」と思っていたところ、偶々友人宅にて発見し譲り受けたもの。チェルヌイシェフスキー『何をなすべきか』に対する反論としての側面もさることながら、抑圧され肥大する自我を書かせたらこの人の右に出る者はいないだろう。考え過ぎというのは病気なのである。
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オレの人生の教科書だな。こういう小説(?)が読みたかったんだよ。これ1冊からどれだけの小説が生まれただろぉ
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傑作。自分の自意識をここまで克明に、鮮やかに書ききったのはさすが。ドストエフも恥かしかっただろうなー。自分のことそのまま見てるみたいな気分になった。「真面目な人ほど狂気を溜めてる」という趣旨の文に大いに納得。06/2〜3月
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極度な自意識過剰から地下室に閉じこもった男の手記っぽく描かれたフィクション。彼の言及する年代は筆者自身の人生と重なっている点もある。時代の変化と筆者自身の意識が変化する転換点となったのがこの作品。このあとドストエフスキーは大作を次々発表。ロシアの時代背景をもっと知っていたらもっと楽しめたのかなと思う。