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みんなのレビュー9件

みんなの評価4.0

評価内訳

9 件中 1 件~ 9 件を表示

紙の本

オバケ組織を入門書にすると

2024/03/15 23:59

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

第3章のようにSSという組織に担う人材とイデオロギーについては知らなかった事が書かれている反面、武装SSについては簡単過ぎるのは新書本に収まるくらいの入門書故だからだろうか?クノップの「ヒトラーの親衛隊」みたいにヴィットマンの戦果を疑っているが、そんな事を言い出したら国防軍の「騎士十字章に輝く英雄」達の戦果にしても怪しいものに見えてしまう。スコルツェニーの場合はモサドがエジプトでのミサイル開発の情報収集でエージェントに起用したように言われている事と随分と違う実像もあるわけで。アルデンヌやブタペシュト攻防戦で国防軍より武装SSの戦死者が多いと指摘されても武装SSの部隊が配属された結果ではないのか?とも言えるのだが。パイパーはポルシェに就職していたとは知らなかった。
 ヒムラーが内務大臣やドイツ警察長官も兼任してハイドリヒがインターポール長官となり、SSの将軍達が警察の階級を兼任していたように警察とSSは同一化が進んでいたので「零時」の後も排除出来なかったようだ。というより無理だろう。この本はDDRとオーストリアについての「過去」は一切触れていないので人民警察やオーストリア連邦警察との人的つながりは書かれていない。
 連邦軍に元武装SS隊員の入隊は「個々に精査され、高級将校にはなれなかった」とあるがスタインの本ではSS中佐までは入隊が出来たというので、どうなのだろう?入隊出来ても将軍にはなれなかったのか?「一九六〇年の時点で、西ドイツ軍に勤務できた元親衛隊員は七〇〇名ほどである」は多いのか少ないのか。NVAとオーストリア連邦軍に元武装SS隊員がどのくらいいたのかも書かれていないが。SED中央委員や閣僚に元SS隊員がいたのが西側に暴露されたドイツ民主共和国は小物なら他にもいただろう。
 何故元SS隊員が戦後のドイツで順応出来たかは本人や家族が票を持っていて政治家達も共産主義政党や極左でもない限りは彼らの票を意識せざるを得ない面が多々あるのではないか。これはオーストリアも同じだろう。DDRのようなSED独裁体制ではないのだから。
 ギュンター・グラスは戦後のドイツで早替わり出来た最大の元武装SS隊員だろう。自分が志願して武装SSに入隊したにしろ年齢的にも「大した事はない」にしても自らの過去には封印してイデオロギー的に合わない保守派を批判して憧れていたはずの騎士十字章をコケにした作品を書いたのだから偽善にも程があるというものだ。グラスのあり方は、この本はワルシャワ蜂起での役割が触れていないが「第二次世界大戦時にはロシアで悪名高い「パルチザン戦争の指揮」を執り、ドイツの戦争犯罪の主犯の一人になった」はずなのに「零時」後は進んで連合国側に協力した代償にソ連やポーランドに引き渡されずに戦犯裁判の被告人にすらならなかった「騎士十字章に輝く英雄」エーリヒ・フォン・デム・バッハ=ツェレフスキーSS大将とよく似ている。この本は何故悪名高いフォン・デム・バッハ=ツェレフスキーとワルシャワ蜂起戦での彼の部下だったハインツ・ラインファルト、イタリアでのSS警察最高権指導者だったカール・ヴォルフといったSSの将軍達が戦争責任を問われずに済んだのかも書くべきだった。

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紙の本

初めて

2024/03/16 11:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ニッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る

新書でナチス親衛隊をとりあげたのは、初めてではないかと思います(選書では武装親衛隊があります)。そのためボリュームは少ないですが、全体がコンパクトに分かります。大学生や社会人の入門書としては、最適です。

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紙の本

突撃隊SAよりは書くことが多いSS親衛隊の概説書

2024/04/28 15:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kapa - この投稿者のレビュー一覧を見る

ヒトラーの単なる身辺護衛のための小さな組織にすぎなかったが、ナチ政権発足後、党や全国の警察組織を支配下におさめ、強制収容所による敵対勢力の弾圧。第2次世界大戦後は東部占領地域でのアインザッツ・グルッペ行動部隊、アウシュヴィッツなどの絶滅収容所によるユダヤ人の大量殺戮を主導、80万人の巨大な軍事組織・武装親衛隊もあったいわば第三帝国内の「第二の国家」SS親衛隊の通史である。ドイツのいわば入門編新書シリーズの一冊のようだが、これまでの研究書など二次文献に依拠して要領よくまとめている。これまでヒトラーの伝記、第三帝国通史のなかで、重要なアクターとして登場する存在であったが、本書では反転させて親衛隊を通してヒトラー伝・第三帝国通史を見るような構成となっている。とくに、草創期からの主要人物が多く紹介されており、さながら親衛隊人名録の性格を併せ持っている。
すでに親衛隊に関する多くの研究書がある現在本書が新たな発見とか新解釈を提示しているわけではない。トンデモ本に記載されるようなことについては、きちんとした情報を示している。そしていくつか本書各所では、例えば次のような先行研究からのキーワードを引用しつつ、現在の研究の蓄積との関係を示す記述を目にすることが多い。
「ダイナミックな集団力学の横溢」(スヴェン・ライヒャルト)「非現実的な妄想と合理的な支配術の二重性」(ヨアヒム・フェスト)「大権国家」(エルンスト・フレンケル)「根絶を目指す反ユダヤ主義」(ゴールドハーゲン)「重要なナチ裁判として最後」(ハインリッヒ・ヴェーフィング)「沈黙のコミュニケーション」(ヘルマン・リュッベ)…
二次文献関連情報は註で示されるが、紙幅の都合からかややおざなりの内容。しかも引用された研究者の著作が参考文献に掲載されていないものもあり、やや不親切。著者の公的機関の教育関連の経歴から推測されるのだが、教育/啓蒙普及的なパンフレット、という内容の感は否めない。また訳者は、これまでナチス・第三帝国・ヒトラーに関する訳書が多い(『ヒトラーと映画 総統の秘められた情熱』ビル・ニーヴン 著2020 白水社を読んでいた)し、個別の研究論文も発表しているが、今回はあくまで研究の一環として「翻訳」という仕事に徹している。そのためか内容的に、概略的で「薄い」ところがある。最後に現在我が国でこの分野の著作も多く研究の第一人者である芝健介氏の「解題」が用意されており、これも親衛隊の概説書である。訳本の補足として、歴史的な背景を踏まえてどのように読んで理解を深めていくか、を示しており、いわば「二部構成」的なつくりとなっているようだ。
「ヒトラーの馬を奪還せよ」(アルテュール・ブラント 筑摩書房)で登場した「ナチの王女」、「聖女」と呼ばれ、父とナチの支持者であり続け、ナチ戦犯支援団体「静かなる助力」協力者で知られるヒムラーの娘グドルン・ブルヴィッツの話などがあればよかったのだが。
本棚を見たところ、これまでに12冊のナチス・ヒトラー・第三帝国関連の中公新書があった。古くはナチズムの発生と興隆を特異な現象としてではなく、ドイツの保守主義の流れの中に位置づけた村瀬興雄『ナチズム ドイツ保守主義の一系譜154』(1968、改版1993)とか、本書とも関連するナチ・エリートと伝統的保守派の既成エリートとの関係を明らかにした山口定『ナチ・エリート: 第三帝国の権力構造446』(1976)など。戦争・ホロコーストとい鉄板テーマに加え、『ヒトラーと映画』とか『ヒトラーの演説』といった、ユニークなものもある。

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2024/03/22 17:04

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2024/03/31 22:13

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2024/04/23 12:30

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2024/04/09 15:49

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2024/04/25 21:46

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2024/04/29 02:06

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