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投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
事件や事故で犠牲になった人の写真を遺族から預かる仕事は嫌だろうと思います。
ただ著者はその必要性を的確に表現されています。
さすが新聞記者です。
新聞社の経営が厳しいそうだ。時代の流れかもしれないが、やはり紙の新聞は残してほしい。やっぱり紙だわ、やっぱり新聞紙だわ。何とか残してください。お願いします。
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普段耳にしている事件やニュースの意味等を記者視点から知ることができ、興味深かったです。
マスコミやネットニュース等の言葉すべては真実ではないと思うので、時々しっかり聞いて調べて確認してみようと思いました。
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元産経新聞の事件記者による事件報道の雑学や裏側や昔話や問題点など。最近起きた事件に即しての記述も多く、昔は相当しんどかったが体を張る理由もあり、今は新聞記者を取り巻く環境もだいぶ厳しいのがうかがえる。
実名報道や被害者の顔写真公表を理由を挙げて肯定してるがこれでは賛同は得られないだろうというのと、それがまた新聞メディアの今の状況になってしまってるように思う。
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普段言葉はよく聞くけどあまりわかってない単語などの意味を知ることができた。
最後の事件の被害者報道のところは考えさせられる
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書類送検は紙の上の手続き。厳重処分=起訴を求める、から相当処分を求める、寛大な処分を求める、しかるべき処分を求める=不起訴を求める、まで4段階ある。
刑事告訴されれば、必ず書類送検される。相当処分でも起訴されない可能性が高い。
書類送検で済まないから逮捕される。
処分保留で釈放されるとあらためて逮捕される可能性が高い。
起訴猶予は不起訴のひとつ。
鈴木宗男議員の身柄拘束は437日、村木厚子さんは164日、特捜部長の逮捕に繋がったえん罪事件。
ゴーン氏の人質司法批判が、高飛びによって批判派が非難を浴びた。
保釈が取り消されたケースは年間127件あった。
告訴と告発の違い=当事者なら告訴、第三者なら告発。
絶対的親告罪は告訴が必要。相対的親告罪は身分があるものの告訴が必要。
告訴を受理すると捜査して送検しなければならない。
虚偽告訴罪はかなり重い罪。
調書を巻く=調書を作る。江戸時代は調書が巻物だったからではないか。
取り調べが過酷なのは捜査二課。
贈収賄事件は年々減少している。村木事件で検事が逮捕されたからではないか。物的証拠が乏しいと地検の検事が受け付けない。
大きな怪我でも意識があれば重傷、意識不明なら重体。
失踪者の9割は自然解決している。捜索願を出しても冷たい。特異家出人は別。捜査は難しい。防犯カメラの映像は時間がたつと上書きされてしまう。
誰が特異家出人か、は難しい。事件性が高いもの。
「逮捕した、と公表した」と新聞が報道するのは警察と報道の一線を引くため。
新聞の部数減=朝日が400万部割れ、最盛期は800万部、読売が688万部、毎日が187万部、日経が170万部。ハイヤーの経費が出ない。今は週一回程度しか車を呼べない。
毎日、朝日は、愛知岐阜三重で夕刊を廃止した。
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2000年頃までは、容疑者が逮捕されると、自宅住所が番地までくわしく記事に書かれていたとのこと。
そうだったかなあ、と記憶を探るもまったく覚えていない。
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被害者の人権蹂躙等による二次被害や、メディア独自の左右極端に振れた正義感が世間の感覚と乖離して批判の対象となり、マスゴミと言われるメディアについて、新聞記者の観点から事件報道を通して内情を説明している。新聞社等のメディアといえども営利企業であり、また社会的地位の高さからくる特権意識のイメージから必要以上に叩かれることも多いが、メディアにはメディアの正義があり、権力の監視装置としての存在意義が分かる一冊であった。
著者は産経新聞の元記者であるが、思想的な左右極端な偏向も感じられず、中立な立ち位置で話を進めているため違和感なく読み進められた。
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重体と重傷の違いは知っていましたが、近頃よく聞く「認否を明らかにしていない」という表現が「何だそれは」と気になっていました。
これからは様々な媒体で報道されるニュースの言葉使いを注視しながら情報を得るようにしたいと思います。
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後半になって気がついたんだけど、この本ってタイトルと、サブタイトルをつける勉強にもなると思った。例えば本文読んでからタイトルを考えてみて、見比べるとか、、、
三枝さんの時代と今の時代の警察担当の記者の環境は異なる点が多くがあるように感じた。ただ共通することとして重傷が示す意味や火事の際にそこに住む人と連絡が取れないことが、表す内容など勉強になる事は多くある。また長い記者人生の経験、特に心に残ったものが書かれているはずだから、それを短い時間で知ることができるのはラッキーだと思う。
特に個人的に飲酒残っている項目は、被害者の方の写真を手に入れる意味。もちろんこの写真の人が〇〇さんですよと報じるわけだから本人確認が大切なのは理解できるけれども、想像以上にこの写真が〇〇さんというのを裏付けるのは大変らしい。だからこそ写真っているのかなと思っていたが、絶対に必要。ただ自分自身は被害者になったことないし、被害者の方の気持ち遺族の気持ちを理解することはできない。だからこそ教えてもらうと言う謙虚で素直な姿勢で向き合いたい
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産経新聞の元記者の手による事件報道の解説書。
事件記者と警察の関係、事件報道で見使われる似た用語の違いなどを実際にあった事件の例を挙げながらわかりやすく解説していく。
ミステリ、とりわけ警察物好きにとっては既にお馴染みの言葉は多い。興味深いのは報道側の言葉の使い分けで、こんな裏事情があるのかと目から鱗の話も。
昨今の人権重視の報道姿勢や、被害者の写真掲載意味、果ては新聞の斜陽化がもたらすであろう弊害など、さまざまな視点で事件報道について考える機会になった。
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実名報道には嫌悪感があり、止めるべきだと思っていたけれど、報道する側にも、それなりの正義があるらしいと知れた。
被害者写真の公開は、イマドキはSNSで勝手に広まっちゃうよね…。やはり嫌悪感はあるのだけれど、こんなふうに必要性を説かれたら、成る程って思っちゃう。
昨今、オールドメディアっていう言い方が流行っている。インターネットに載っている情報なんて、新聞社とか官庁とか、ちやんとした組織が提供してるの以外は出鱈目ばっかりだと思っていたので、昨年の兵庫県知事選のとき、現職支持の中年女性が「You Tubeで真実を知りました」ってテレビのインタビューに答えていて驚愕した。マジか。
真実ってなんだろう。
どうしたら、間違えずに騙されずにいられるんだろう。(2025-02-04L)
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タイトルを見て、なんと不謹慎な、と思ったが、読み進めて行くうちに考えが変わった。
ただ自社の利益だけの思考ではいけない、
警察組織、法曹界の監視役でもあり、公益性もある真実をきちんと伝える義務がある報道を私企業が負っている、と言う認識が必要。
価値をお金だけに置くのではなく、視野を広げて見ることが大切だな。
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好きな芸人のひとり(ひとくみ)である、さらば青春の光の大阪制作番組「さらばのこの本ダレが書いとんねん!」で紹介されていたので拝読。警察や事件ものの小説やノンフィクションは結構読んでいるので新鮮味は少なかったが、記者の見る事件の視点は面白かった。大使館のバカラ賭博の話は面白かったな。最終章の記者の矜持を語った箇所は説得力ある。
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自分がニュースで覚えている事件の、報道の裏側が少し知れたりして、面白かった。
昔はしっかり現場や人に話を聞いて記事を書いていた。今は時代が変わり、働き方改革、経費削減、人手不足で記者の方も思ったような取材ができなくなってきているのかもしれないとも感じた。
あと、事件は昔に比べて減っていることに驚いた。監視カメラ等が、犯罪を抑制しているのかもしれない。
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流石の筆力で一気読み。事件をどう報道したのか、新聞社の中でどんな配慮がなされたのか、一つ一つの事件を追いながら詳しく解説され、とても面白くドキドキしながら読みました。ドラマとはちょっと(かなり?)違うことも知りました。
新聞の現状にも触れられ、私たちが様々な事を判断するための確かなベースがどれほど必要で大切か、それを育てる努力と費用を私たちは軽んじていないか、無料ということの危険性を痛感しました。