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【期間限定 無料お試し版 閲覧期限2024年5月27日】魔導の系譜(1) みんなのレビュー
- 漫画:イヌヅカヒロ, 原作:佐藤さくら「魔導の系譜」(創元推理文庫)
- 税込価格:0円(0pt)
- 出版社:マッグガーデン
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コミカライズが幸せなタイトル
2020/03/21 19:58
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:梅 - この投稿者のレビュー一覧を見る
原作ファンです。
この漫画や原作小説がやけに「なろう系とは違う本格ファンタジー」とか言われるのを見ると疑問符が浮かびます。ゼクスはすごく強くなりますし……(オブラート)。転生したり悪役令嬢が出てきたりはしませんが、原作は東京創元社から出ている割に相当Web小説かラノベの寄りのストーリーです。良く言えば"王道"、悪く言えば"n番煎じ"。でも、そういうお約束の多い小説だからこそコミカライズ向きだったとも言えます。
創元ファンタジイのエースとも言える乾石智子先生の作品は、読者の五感や六感に訴える部分が多く、読むだけで三半規管が狂いそうになります。原作が既に高画質でドルビーアトモスで4DXみたいな感じで、単に眺めるのではなく体感するコンテンツと言えます。これは下手にメディアミックスすると取りこぼすものが多すぎて原作ファンをがっかりさせかねない、ある意味面倒くさい作品だと思うのです。
対して『魔導の系譜』原作は、描写が比較的淡々としていて、正直なところファンタジイらしさはあまり感じられない文章です。キャラクターたちの主観的な描写もあるにはあるのですが、体感するコンテンツというよりは、カメラを通して客観的に眺めるものの印象が強いです。原作では解像度が低かったり、死角になってよく見えなかった部分が、メディアミックスによって新たに見えやすく描かれたりする……『魔導の系譜』はそういうタイプの作品だと思うのです。
ファンタジイ小説としての優劣を語るならおそらく多くの人が佐藤先生より乾石先生を選ぶでしょう。しかし、ファンタジイとして素晴らしいからといってメディアミックスも素晴らしくなるとは限りません。ファンタジイというよりエンタメとして考えると賛否の比率が変わってくると思いますし、原作を知る人間がコミカライズも楽しめるかどうかを語るなら、佐藤先生の文章に軍配が上がると私は思います。
コミカライズを担当しているイヌヅカヒロ先生は人間の表情を描き分けるのがとても巧みな方です。村人が魔導士であるレオンを蔑む時の顔などはかなり誇張されていて笑ってしまいますが(笑) 何より、レオン自身が魔導士としてだけでなく人間としても三流の自分を恥じて蔑んでいる表情は最高です。間違いなく佐藤先生の文章からも想像できる範疇の表情なのだけれど、ヒロ先生の絵の説得力が素晴らしく、「もうこの表情しかない」という気持ちにさせられるのです。
レオンがゼクスと導脈を繋げるシーンは、ファンタジイらしく肉体の檻を越えて世界を感じるような描写があり、原作でもコミカライズでもそのシーンは一番の見どころでしょう。そういう部分はやはり小説で読んで自分で想像するほうが好きなのですが、「そうか、ヒロ先生はこんな風に描くんだ。これもありだな」と思いました。原作が創元ファンタジイ新人賞に引っかかったのは、この魔脈と導脈の設定が魅力的だったのがおそらく最大の理由ですから、その描写には全力を注いでほしいですし、実際ヒロ先生はものすごく力を入れて描いていると感じられて嬉しいです。
表紙も原作の岩本ゼロゴ先生のイラストをリスペクトしたような雰囲気で好きです。あの夕暮れはレオンの心の色かなぁと、『魔導の黎明』を読んで思いました。
あとインクが滲んだようなロゴデザインととても素敵です。装丁は「徳重甫+ベイブリッジ・スタジオ」とクレジットされています。HPを見た感じマックガーデンがよく依頼しているスタジオらしく、佐藤先生が参加している『小説 魔法使いの嫁 金糸篇』の装丁も同スタジオです(担当のデザイナーさんは違う)。
先生の話が良い
2022/09/19 20:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:らんま - この投稿者のレビュー一覧を見る
少年を育てることになる先生は、知識はあっても魔力が足りない本人の努力では夢かなうことができなかった過去を持ちます。
それでも自分にできることを続け、数多の生徒を教えてきた師匠と、才能を暴発させ続ける弟子。
続きが気になります。
“とんだ偽善だ いや 偽善ですらない(第3話)”
2021/03/20 19:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:* - この投稿者のレビュー一覧を見る
第1話~第4話を収録。
第4話の電子163ページで描かれている、胴体が丸っこい鳥と、タヌキのつぶらな瞳が愛らしいです。
魔導士
2022/09/11 04:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
よくあるファンタジーものかと思いきや、かなり扱っている内容が重いので、読む人によってはきついんじゃないかなあ……
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