紙の本
闇の奥底で蠢く狂気。
2002/01/30 14:45
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投稿者:凛珠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
誤って恋人を射殺してしまった妹をかばう為に、兇器の拳銃を捨てようと山梨の山中で車を走らせていた世良祐介は、事故を起こしてしまい、偶然そこへ通りかかった美女・亜美と出会う。彼女のペンションへ泊まることになった祐介だが、そこで待ち受けていたものは、恐るべき狂気であった……。異常心理を描いたサスペンス小説である。
物語が進むにつれて、登場人物たちの過去や生き方も明らかになってゆく。大きな進展の無いシーンでも、読者を惹き付けて読ませるのは、作者の巧みな観察力・描写力ゆえだろう。
紙の本
消耗感が残った
2002/07/17 12:26
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投稿者:りさこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小池真理子作品には珍しく男性が主人公。
私は小池真理子は絶対に女性主人公の名手だと思っている。
だからちょっと物足りなかった。
読んだ後の心地よさがなく、消耗した感じ、汗が変に渇いて
ベタベタした感じ、のどが渇いた感じ、そして嘘っぽい感じ。
もっと恋の話が読みたいという方には向かないです。
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ふとしたきっかけで迷い込んでしまった狂気の館。そんな感じ。
後半になるにつれて狂っていくのが、本当に怖い。
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小池真理子作品は狂気感が良くてもの凄く好きです。
その狂気の中にもちゃんと純愛があって、凄くツボでした。
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サスペンス長編。これぞ!!心理サスペンスの白眉!!めちゃくちゃ怖い。読めば分かります。私は読みながら心臓ばくばくだし、手に汗握るし、ページ捲るのが怖くて仕方なかった。さすが、小池真理子さん。
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【2004.01.26.Mon】
妹をかばおうとする祐介は山奥のペンションに迷い込む。そこには狂気に侵された男秀治とその娘亜美がいた。祐介の心の葛藤、秀治の怖ろしさがとてもテンポよく描かれている。悲惨な結末を迎え、最後は祐介の容疑が晴れていくであろう予感を残し、第3者的な視点で締めくくられている。少し物足りない気分もある。
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妹がモデルガンと間違え彼を撃ってしまい一緒に居た兄が証拠隠滅の為に逃げた所が山奥のペンション「こぐま」犯人と間違えられ秀治に監禁されあやうく殺されそうになる。その後同じマンションの住人で表札をだしていなかったその人物の家に誤配の郵便が届き妹からの手紙だった事を隠していたがこの事を話さなければ世良(兄)さんが犯人にされてしまうと裁判で証言し無実となる話。
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一人で小池真理子ブームだった小4の時に読んだ。内容殆ど覚えてないけど本当に怖かったです・・・。今度読み直したいという意味でメモ。(桐切)
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誤って恋人の脚本家を射殺してしまった妹をかばうため、凶器の拳銃を捨てようと山梨方面に車を走らせていたフリーライター、世良祐介。ところが車を木にぶつけ立ち往生してしまった。偶然通りかかった亜美という若い女に助けられ、彼女のペンションに連れて行かれる…雪の降りしきる山奥のペンション、蠱惑的な女、サイコパセティックなその父親。やがて狂気が全てを…。(amazonより抜粋)
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妹がピストル事故で恋人を殺してしまった。たった1人の肉親である兄は妹をかばい、ピストルを捨てに山へ行く。が、衝突事故を起こし、たまたま助けられたペンションでは元教師であるペンションの主人は狂気におかされていた・・・。
こわかったよ。『恋』以外あんまりいい作品がない小池真理子のこれは良かった気がする。娘を溺愛するあまりに他人が信じられず、おかしくなっていく父親。最後はちょっとあっけなかったけど。それまでの展開はなかなかでした。
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とにかく怖かったんだけど続きが気になって一気に読んでしまった。想像したより狭い中でのストーリーでこのまま続くのかな、と途中で思ったが最後は引きつけられて、そして怖いと思った。この怖さはすごい。
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秀治パパ怖いよ……! ラストに一筋の光明が見えるのが唯一の救いだけれど、雪に降りこめられたペンションというシチュエーションもあいまってとにかく怖すぎた。
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解説 吉野仁 によれば、
心理サスペンスであり、モダンホラーだとのこと。
たしかに、心理不安,現代恐怖ということばはよく似合う。
妹が事故で人を殺した時,不安さえなければ、すぐに救急車を呼び,
必要があれば警察が来るだろう。
不安だからこそ、冷静な時になら取れる行動が取れない。
山奥のペンションの親娘も同様だろう。
不安だからこそ、男を監禁しようとする。
現代社会の心理の裏側を描写している。
最後は裁判の陳述を台本風に描写しているのは一工夫なのだろう。
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読んでる途中で気づいたけど、これ昔に読んだことある(-_-;)
あんまり面白くない。
登場人物の誰にも魅力がない。
最後のオチもなんだかなぁー
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誤って恋人を射殺してしまった妹をかばうため、拳銃を捨てに山奥へ向かう世良。まずそもそも無理がありすぎる気がしました。
妹をなぜそこまでかばうのかっていう背景も丁寧に描かれていますが、なんかすっと入ってこなかったです。
そして拳銃を捨てに向かう最中何故か高熱に見舞われている世良。ってのも「なんで?」って感じでした。
登場人物たちの行動・判断に納得いかない場面が多い!
まぁそんなこんなで、結局世良は事故を起こし、亜美という女に助けられてペンションへ行き、そこで亜美の父親に監禁される。
結局は亜美の父親の狂気を描いているのですが、それが思ったほど怖くないんですよね~。
物語の大半が、ペンションに閉じ込められた世良と、亜美と、父親の3人で進むのですが、いまいち盛り上がりに欠ける。基本、ペンションの中で世良が監禁されてるだけなんで(笑)
いや、逃げようと画策したり色々あるにはあるけど中途半端。そしてラストも非常にあっけない。
ちょっとこの作品は合わなかったです