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投稿者:氷狼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
突如行われた白エルフによる民族浄化により、族滅の危機に瀕した闇エルフ。
隣国オークの国オルクセンの王グスタフに助けられ、彼の国で暮らすことに。
120年前、野蛮なる彼らと戦った闇エルフだが、彼の国の変わり様は目を見張らんばかりで。
闇エルフの族長ディネルースとオークの王グスタフを軸に描かれるストーリー。
野蛮とはかけ離れた、知性と包容力のあるグスタフと彼に率いられた軍事国家。
彼らが目指すのは世界統一?
最初の標的はディネルースたちを虐殺した白エルフの国エルフィンド。
グスタフを王と仰ぎ復讐に燃えるディネルースは...
オークがなかなかに格好良く紳士的に描かれ、エルフが粗野に描かれ、今までの世界観がぶっ壊されそうな感じ。
そして、世界の雰囲気もファンタジーな感じではなく、近代戦争、第一次世界大戦の頃の感じでもある。 幼女戦記のあの感じが近い。
彼女たちがどの様にエルフの国、ひいては...に戦いを挑み、世界の在り様がどう変化するのか。
楽しみな作品。
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同胞のはずの白エルフによって、故郷を追われたダークエルフ。彼女たちを救助したのはオークを筆頭の多種族国家。暴虐淫獣のオークの奴隷になろうとも、彼らの力の下、未だ逃げ切っていない同胞を助けにいくダークエルフの族長・ディネルース。
同胞を助けた後、彼女たちダークエルフに待っていたのは、奴隷でなく国家の臣民として種族を受け入れるオークの王グスタフの言葉だった。
ファンタジー世界では定番、ド定番の敵役ダークエルフとオーク。闇に潜み禁呪を扱うというような、暗殺者的なダークエルフ。暴虐淫獣のオーク。このイメージは、読み進めるうちに、勝手になくなってゆきますね。
ダークエルフというか、白エルフに対してのイメージが違うのか「オルクセン王国史」。ダークエルフという異端であるから排除するという、メガテンのLAW思想に通じる嫌悪がありますここの白エルフ。
オークが理知的なのが、とにかく衝撃。しかも、種族全体でそうであるから余計に驚く。突然変異オークのグスタフではないのがね。
銃と魔法が存在する時代世界設定。登場人物をファンタジー世界の住人にしたことで、魔法の存在を当然と思わせることに成功したミリタリー漫画だ、これ。
魔王と呼ばれるオークの王・グスタフと、彼に命を救われ忠誠を誓うダークエルフ・ディネルースの物語が、どこへ行き着くのか。
蒸気機関によって鉄道が機能しているので『軍靴のバルツァー』と近しい時代と考えればいいのかな。魔法が存在している『軍靴のバルツァー』世界?『幼女戦記』は行き過ぎと思います。
いやいや、鉄道があるということはさぁ、ミリタリーということはさぁ、みんな大好きなロマン兵器!列車砲!が登場したりすると思うんだよね。
いいよね、列車砲。もう、大好きです。ぜひ、登場してもらいたい。ザレムにぶち込め!それは違う漫画だ。
これは、漫画だけでなく原作の方も読んだ方がいいよね。というか、辛抱できない。
ただ、グスタフの名君っぷりが心の奥底に一抹の不信感を落としていることは事実。スレた読み手のいけない部分だとは思うのですが、彼を信じすぎた結果の裏切りに耐えられないので、予防線を張っているにすぎないのですが。
オークはどこまでいってもオークという差別意識があるのか。
だって、オークだものなぁ。『BASTARD』のあのイメージはやはり強い。読んでる最中は「オルクセン」のオークなんだけど、ページを閉じるといつものオークが顔を出す。
何はともあれ、どんな物語になるのかが非常に楽しみ。原作買おっと。
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一話の掴みが凄かった。その後はオルクセン王国の紹介がメインになり、TLでよく流れてきていた兵站の話はこれから?取捨選択して省略してる部分もありそうやけど、小説1巻あたりにコミックス数冊費やすペースかな?
この巻を読んで一番気になったのはやはり、副題にもなっている「野蛮なオークの国重は如何にして」先進文明社会に変わったのか。そこは描かれていない。国王グスタフ自身が特殊で先進性があるのはわかるが、一個体がたった120年で種族の性質から別物にしてしまうのはいったい何があったのか。副題にするくらいなのできちんと答えは用意されていると思うけど、ほんと気になる……
オーク(豚顔のモンスター)の市で豚の頭が売られていて、えええ……てなったけど、これもちゃんと後から理由が明らかになった。
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オークと言う種族について、認識を改められる作品でした。作品の時代背景も作り込まれており、ページをめくるのが楽しい作品です。