青年皇帝と不老不死の少女
2024/12/01 17:58
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
少女の姿のまま不老不死となり後宮で暮らしている貴妃と、流血政変の末に即位した青年皇帝の、似非中華ファンタジー。
工程が持ち込む謎や呪いに興味が湧けば解明に乗り出す。
割と実直な化学ネタ、割と力業な方法で解決していく。何度も殺されそうになっても死なないので無茶します。
最も謎な存在が、謎に迫る奇妙さ。事件を調査していくうちに青年皇帝の秘密にも行き当たります。
登場人物も少ないし、複雑な設定もないのでさらさら読める。肝心の弔妃の呪いは全然解決しないので、世間の手ごたえ次第で続編もありかと思われる。
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まんま『後宮の烏』じゃん……??
n番煎じの作品は掃いて捨てるほどあるから別にいいけど、そこかしこで似たような雰囲気なので、途中で読むのやめちゃった。なんちゃって中華風後宮ミステリーはお腹いっぱいだから、類似作品はねぇ……。あと、中華風の世界にカタカナ用語(ビタミンだのサイエンスだの)満載なのも、萎える。あと、なんでそんなに医学進んでるんw わざわざプラシーボとか言わんでも偽薬でよくね? その辺りの説明なしだから、そこで世界観が壊れて我に返っちゃうのよね。
このくらいの軽快なライトふうなのが好きな方もいらっしゃるとは思うが、私には合いませんでした。
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後宮にいながら皇帝との子を成す役割にいない妃に後宮での事件の解決を皇帝自ら頼みに行く……と、某有名作品を彷彿とさせる設定だが、中身は割と違った。
不老不死の件以外はファンタジーが絡まないミステリ。
300年生きている弔妃の知識や語録が、どちらかというと長生きゆえに身についたそれというより、現代日本からの転生者のそれだったが。
中華風の世界観で、マザコンだのビタミンだの言われたので困惑した。
ああ、そういう作風の方だった。
最後の『母の日記』は展開が面白くて、ぐいぐい読めた。
皇帝の性格がそもそも好ましいし、彼がなぜ子を成そうとしなかった理由も分かったので。
ただ基本的にはキャラを楽しむライトノベルな後宮ミステリかなという印象だった。
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16歳の綺麗な少女のまま 年を取らない春麗に
若い王 廉新が会いにくる。
年を取らない春麗は弔妃として朱雀宮に住んでいた。
廉新が持ってくる宮廷の謎を 弔妃が解いていく。
20ヶ月も妊娠が続いていて出産しない宮女
虎がでて人を襲う事件
寝室にかけておくと 徐々に身体が弱っていく美人画
最後は廉新の母親の日記に関わった殺人事件
たぶんその頃にはなかった現代的な解析で 解決していく。
最後の母親の日記は 読まなくても知っていた廉新を 弔妃が慰める。
登場人物の人柄がいいところが 気持ちよく読める
ところです。
読み終えると 温かい気持ちになります。
いい話しですね。
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その後宮には、どんな怪異もひれ伏す伝説の妃あり。新後宮ミステリー開幕!
中津国の後宮で、一人の貴妃が二〇ヶ月ものあいだ身籠り続けていた。亡き皇兄の呪いと噂される怪異を鎮めるため、若き皇帝廉新はある人物のもとへ。
それは三〇〇年の時を生きる伝説の「弔妃」。歴代皇帝に仕え、その神秘性から畏怖され秘されてきた不老不死であり、皇帝さえも意のままにできない特別な妃で――。
自身にかけられた呪いを解くため医科学に精通する弔妃は、その圧倒的知識で宮廷内の怪事件を弔ってきたという。謎を通し二人が出会う時、数奇な運命が動きだす。