『プラチナハーケン1980』
2024/09/02 19:32
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1980年6月、東京のベッドタウン桜宮市にある東城大学医学部
総合外科学教室、通称「佐伯外科」を率いる佐伯清剛教授が抜擢したのは入局3年目の研修医、渡海征司郎だった
「お前には、私のハーケンになってもらいたいのだ」
渡海は指名された高度な手術を難なくやり遂げ、オランダで開かれる国際学会にも佐伯の名代として派遣されることに
その会場で渡海はある人物に声をかけられる
戸惑いを隠さず渡海は、「あなたは?」と名を訊ねる。
男性はさらりと、名乗りを上げた。
「天城雪彦、と申します」
運命の出会いはやがて渡海を佐伯外科の深い闇へと導いていく……
『ブラックペアン1988』
『ブレイズメス1990』
『スリジエセンター1991』
とその後の「桜宮サーガ」の原点がここに
《メディカル・エンターテインメントの最高到達点!》──帯のコピー
『小説現代』2024年4月号、5・6月合併号、7月号の連載を単行本化、2024年7月刊
渡海が乗るのは五代目ファミリアのハッチバッグでボディカラーはもちろん赤
カーステからはYMOの「ライディーン」、カーラジオからは松原みきの「真夜中のドア」が流れていて、1980年代前半の空気感にひたることができる
ちなみに、現在放送中(2024年7〜9月)のTBS系日曜劇場「ブラックペアン2」は『ブレイズメス1990』と『スリジエセンター1991』を原作とするが、時代も主人公も変更されていてややこしい
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原作ファンなら読んでおくべき渡海先生の若かりし時代の話。天城先生と会うシーンもあり、ドラマとは違う世界線。
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ブラックペアンの前の渡海征司郎の活躍する話。父の渡海一郎が大学を去ったときの理由がわからず、それに佐伯教授と桜宮院長ら往年の東城大学の重鎮のしたことの理由を知ろうとするが、残念ながら、それは判明せず、とうとう、渡海は佐伯外科ではアンタッチャブルな存在になっていく。その途中には天城先生も登場数rところは多分サービスなんだろうな。昔読んだブラックペアンシリーズ、チーム・バチスタ、極北ラプソディなどが思い出されるね。 全てが絡んでいるわ。
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ブラックペアンの前日譚。
桜宮サーガでは一番古い時代(1980年代)を描く作品となっています。
ちょっと忘れていた懐かしい名前がいっぱい出てきてうれしかったです。
すでに過去の作品でこの先の展開がわかっているのですが、単体作品としてはもやっとした終わり方です。
直前に「コロナ漂流録」という桜宮サーガでは一番新しい時代(2022年)を描いていたので、本作との対比ができて面白かったです。
多分TVドラマとの連動企画作品だと思いますが、あまり語られていない2010年代を補完してほしいですね。
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渡海がまだ初々しい。
結局渡海一郎と佐伯の間に何があったか今回はっきりしないで終わったが、以前の巻で明かされてたか…?覚えてなくてモヤモヤする。
他にも新たな人間関係が判明して興奮!桜宮家の長男があの人…!
今後ガッツリ絡んでくるあの人もちょい役で登場して…
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ブラックペアン前のお話
いかにして、渡海がオペ室の悪魔になったのか…
このころの渡海先生は、あまのじゃくでも佐伯教授への
尊敬もあって、可愛い…
そして、天城先生も登場!
この本を読んで、スリジエの衝撃が少し減ったというか、ドラマではどう描かれるのかめちゃめちゃ楽しみ!
渡海パパとのシーンもいいんだよなぁ
ドラマがさらに面白くなるので、
オススメです!
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「ブラックペアン1988」の8年前、オペ室の悪魔誕生秘話?
若き日の渡海、藤原サン、ネコちゃん…
17章 粛清 の佐伯教授が凄かった!
ブラックぺアン…内容忘れちゃってるんだけど(^◇^;)
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最近読んだコロナ三部作であれっ
海堂さんってこんな感じの作風だっけ
なんて思いながらバブル三部作のその前の
時代っぽいタイトルを本屋で見かけたので
手に取って読んでみましたが、すごくいい!
「オペ室の悪魔」と呼ばれいていた
渡海征司郎の原点やその軌跡、
途中出てくる東城大に来る前の高階先生や
東城大で現役バリバリの藤原副婦長、
新人の猫田看護師、忠誠心が半端ない
黒崎医師、そしてまさかの天城先生の登場
などなど後からの作品ででてくる人たちの
原点というか過去がストーリーと一緒に
その当時の時代背景や院内政治、
昭和の病院の実態なんかも読める
部分なんかも含めてすごく面白かった。
えっそんな勝手な事を許しちゃうの?
なんてハラハラしながら読んでたけど
木村医師の謀反をスパッと切り伏せる
場面の佐伯教授はさすがだったし、
まぁ持ちつ持たれつなんだろうけど
時代だったとは言え病院と製薬会社の
密着度は読んでて改めて凄かったんだな
と思いました。
「桜宮サーガ」の原点、すごく面白かった。
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チームバチスタ以来、すべて読んでいるが、藤原看護師やネコさんが20代なんて!大昔の話に懐かしさ覚えた。スターウォーズのエピソードゼロか。これからまた物語始めるの…。忘れてるからイイけど。
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うーん、読んじゃったなー
はい、元々は海堂尊さんファンだったんですよ
ファンていうか大ファンだったんです
でも近年の海堂尊さんの著作はあまりに政治的で…大好きなシリーズの登場人物たちが揃いも揃って延々と政権批判を続けるのに辟易して、読むのやめてたんですね
でも、『ブラックペアン』の前日譚と聞いて…
なぬー、ど、どうしよう
読みたい
けど、またがっかりさせられたら嫌だなー
とか葛藤の末、結局読んじゃいました
うーん、まぁまぁ面白かったかなー
政治的な内容もギリ許容範囲だったし
つかなぜ今?
『ブラックペアン』は2007年の作品、20年近くたって、なぜ今前日譚?
そんなん『ブラックペアン2』のTVドラマの放送が始まったからだろうが!
講談社の営利目的だろうが!( ゚д゚ )クワッ!!
注)出版社から出版される書籍は全て営利目的です
つかさー
主人公の渡海征司郎のキャラクターが再現されてないんだが…
ぜんぜん違う人なんだが…
この事件により性格がガラッと変わりましたって、そんな編集者と何回も打ち合わせた末の結論提示されても…(エビデンスなし)
つかあの時の渡海の行動の理由はこんなことがあったからでしたー!って17年たってから言われても…
なぜ今?
そんなん(以下同文)( ゚д゚ )クワッ!!
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タイトルから察せられる通り、「ブラックペアン1988」の8年前の物語。まだ新米研修医の渡海を主役に描かれる物語なのですが。渡海、すでにこの時からオペの腕前が尋常じゃない……! そしてその理由がわかってみれば納得なのですが。ううむ、こういう教育法って実用的だと思うのですが、なかなか実現は難しいのでしょうね。
時代的には後のことになるシリーズ前作を読んでいれば、佐伯教授にまつわる不穏なあれやこれやが腑に落ちるのだけれど。こちらが初読だと続きが気になって仕方ないですよね、これ。終盤の病院内抗争の顛末とか、実に恐ろしい。どこもこんなんなのかな、本当に。
政治よりも医療に重きを置けよ、と言いたくなるので、むしろ非常識ととられがちな渡海の態度は好ましく思えてしまうんだよなあ。そして黒崎、彼ってなんだかいつの時代も不憫(笑)。
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ドラマでブラックぺアンで天城先生と渡海先生の繋がりみたいな事をやっていたけど、このプラチナハーケンは全くの別物で渡海先生が手術室の悪魔と呼ばれる所以が最後に描かれていました
私にはちょっと消化不良に感じました
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渡海がまだ若い時、やさぐれていない時の話。正直、この作品とブラックペアンの渡海に乖離がありすぎて、そこまで性格変わる?と思う。
ただし、相変わらずの医局いざこざは面白く、最後は溜飲が下がる。
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後日談を先に読んでる身としては若き日の看護婦たちが見えるなど楽しさもある。反面、前作から間が空いており後日談で渡海らがどんな風だったか思い出せずもどかしい。
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ブラックぺアンから、今作までが長すぎて、覚えている人がいないwww渡海の若かりし頃の話。渡海も昔は正義感のあるカッコいい医者だった。