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投稿者:nico - この投稿者のレビュー一覧を見る
魔女になる覚悟を決めたドレゲネ妃とファーティマ(シタラ)。
やはりこの2人の肩を持ちたくなるので、ドレゲネ妃とのタッグが好きです。
でもそんな2人の共通の宿敵である大カアンのオゴタイも王の器としてはなかなかの人物像で、敵ながらトマトスープ先生の描き方がとても魅力的な登場人物であるので、賭けの勝負の行方が今後どう描かれるのか、楽しみでなりません。
大カトゥン、ボラクチンを相手取り、一石を投じようと謀略を仕掛けに動くファーティマですが、なにやらその過程で周囲の方達のほうに悲しい出来事が起こりそうな雰囲気にハラハラとしてしまいます。
歴史小説の面白さ
2024/08/25 09:42
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投稿者:スレ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私たちが過去の人物を理解するのは、他の人が書いた文字に頼るしかありません。そのため、インタビューなどの直接的な情報がないことが多く、彼らのイメージは自由に解釈できる余地があります。だからこそ、歴史を題材にした創作では、作者が歴史上の人物をどう解釈するかが、作品の一番大事なポイントになるのです。
天幕四巻のポイントは、オゴタイとポラクチンというモンゴル帝国第二代の中枢にいる人物の解釈にあります。トマトスープはオゴタイをモンゴルを部族連合から国家へと変革した改革者として描いています。一方、ポラクチンは彼の一番のファンで、シタラの言動に刺激を受けて、自分がもっと夫のためにできることに気づきました。
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好きが高じて学者先生スレスレまでいってるオタクさん(褒めてる)すごく尊敬する。書かれてないだけで先生の資格お持ちかも分からんが。
百田さんもモンゴルの本を書かれてるし、密かなブームなのかしら…
ウズベキスタンの遺跡はモンゴル軍の破壊の上に作られていたことを思い出す。
チンギス、オゴタイ、クビライは学校でも習うけれど、ファーティマは出てこなかった。皇妃についてもさして習わなかった。歴史の流れは変わらずとも、どんな人生があったのか、先がとっても気になる。
そして絵が独特でとっても可愛い。ネットで続きとコラムが読めるので嬉しい。
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ペルシャやモンゴルや周辺の様々な部族の風物も美しく描かれて、それぞれの故郷や属する部族や国への想いがあるもの、諦めないものの物語。武力ではなく豊かなマーケットを広げていこうと考える大カーン、賢く聡明で人間的な感情も豊かでそれゆえに冷酷でもある女性たちの行動。
とても面白い。これからどうなるのか。しかし登場人物相関図を見返しながら読むのはなかなか大変。
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ソルコクタニ様は立派な人なんだけど主人公視点だけ的確に嫌な人なのが絶妙
権謀術数ものらしくなってきてドキドキ
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副題の『A Witch's Life in Mongol』が示すとおり、モンゴルにより全てを奪われたファーティマ、そしてドレゲネがいよいよ「魔女」となり始める第4巻。
しかしその復讐でまず犠牲になるのは、モンゴルの中枢部ではなく周縁部の弱い者であることも匂わされていて、被害者であることが免罪符になりえ続けるのか、それともそんな懊悩は飛び越えていってしまうのか、しんどい展開もありそうだけど次巻の刊行を待ちたい。
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4巻も面白かった。
激動の3巻から再起の4巻へ。ファーティマの心の底に今も燃える怒りが、単なる復讐劇ではなくいろいろな方面に流れて複雑に影響していくのが面白い。
人々の持つ自民族や故郷への誇り、愛、それらを美しいものとしつつその反対にあるものや裏で苦しむ人々のことも同時に描く。モンゴル側でいえばソルコクタニがまさにそうだが、ファーティマやドレゲネにとっても同じである、それが残酷で丁寧に表現されている。
平和とはなにか。身も蓋もない結論を感想しそうだったので口をつぐんでおく。ただそんなメタ的次元の言葉を述べるよりも、当事者たちの目線から物語を追うほうがよほど真に迫るものがあるはずだ。彼女たちの旅の果てまでしっかり見届けさせてもらいたい。
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進行するボラクチンの計略。
限られた条件の下、いかにして大カァン、帝国への復讐をしていくのか楽しみ。
女性皆が魔女になりえる。
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時間があきすぎていて、ストーリーの前後がわからなかった。読み直せばよいのだけど、別の本も読みたい。時間があれば再読して次巻を待ちたい。やはり 世界観は好き。