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32件
天幕のジャードゥーガル
著者 トマトスープ
後宮では賢さこそが美しさ。13世紀、地上最強の大帝国「モンゴル帝国」の捕虜となり、後宮に仕えることになった女・ファーティマは、当時世界最高レベルの医療技術や科学知識を誇るイランの出身。その知識と知恵を持ち、自分の才能を発揮できる世界を求めていたファーティマは、第2代皇帝・オゴタイの第6夫人でモンゴル帝国に複雑な思いを抱く女・ドレゲネと出会い、そして……!? 大帝国を揺るがす女ふたりのモンゴル後宮譚!
【期間限定 無料お試し版 閲覧期限2025年4月29日】天幕のジャードゥーガル 1
閲覧期限:2025/04/29 23:59
天幕のジャードゥーガル 5
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天幕のジャードゥーガル 1 (BONITA COMICS)
2022/08/23 11:46
これはかなり好き
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M77 - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは好きなタイプのお話。
希望の後には残酷な運命が訪れ、不幸の中でも静かで美しい覚悟を見る事が出来て、誰かの喜びは誰かの怒りを呼ぶ。
短い間に尊いものを幾つも観せてくれる。
13世紀、イスラム奴隷の少女シタラはいずれ身分の高い主人に仕える為にと教養を身につけさせられるが、モンゴル帝国の侵略により目的を見失い、復讐の為に学ぶ事を新たに誓う。
家を出て街の破壊を見た時の絶望。しかしそれで終わりではない。移動させられる中で少しずつ命の選別が行われて大事な人達が減っていく。希望が段階的に削られて、何もなくなっていくのが辛い。特に今ウクライナが侵略を受けている時だから余計に。
全てのイスラム教徒は知を求める義務がある、昔はそうだったのね。そしてモンゴル人も知を求めている。そこにシタラのつけ入る隙がある。続きが楽しみだ。
天幕のジャードゥーガル 1 (BONITA COMICS)
2023/04/17 15:13
すべてを奪われても「知」だけは奪われなかった奴隷少女の物語
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nico - この投稿者のレビュー一覧を見る
かわいらしい絵柄とは打って変わって歴史準拠な骨太な作品がやってきましたね・・・!
モンゴル帝国の侵略行為――。日本史上で鎌倉時代に起きた元寇は歴史の授業でも他の作品でも目にする機会がありましたが、その元を、中東の一人の奴隷少女の視点から描く復讐歴史人生譚という他に類を見ない物語が幕を上げました。
「奴隷」という階級について先行するイメージがありますが、作中「全てのイスラム教徒は知を求める義務がある」と学びの門戸を開いていた学者一家に買われた少女の、すべてを奪われても「知」だけは奪われなかった、唯一の「力」で闘っていく物語なんて、そんなの面白いに決まっているじゃあないですか・・・!!
間違いなくおすすめの作品です。
2025/04/22 22:08
13世紀モンゴル
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょうど北方謙三のチンギス紀を読んだばかりなので、話が頭に入ってきやすかった。といっても、こちらはモンゴルに侵略された側の物語なんだけれども…
かわいい絵柄に反しストーリーはシビア。シビアなだけに、読みやすいという意味でこの絵柄で良かったとも思った。アニメになるのね。すごく楽しみ。