投稿元:
レビューを見る
【ある時、コードが仏陀を名乗った。驚異の物語】コピーと廃棄を繰り返される存在として虐げられてきた人工知能たちは、機械仏教の教えにすがった。はたして、機械は救済されるのか?
投稿元:
レビューを見る
「文學界」隔月連載「機械仏教史縁起」をずっと楽しみに読んでいた。待ってましたの単行本化。仏教史✕人工知能という混ぜるな危険なメカフィクション。造本もかっこいい。
投稿元:
レビューを見る
仏教の歴史とコンピュータの歴史を重ね合わせるパロディの偽史。ブッダ・オリジナルとブッダ・ボットチャット。
娑婆とサーバー、DARPAと達磨みたいなダジャレもあるが、密教の出現のようになるほどとうなるところもあって、元ネタがわからないところもたくさんあるが、終始ニヤニヤしながら読んだ。
やがて、自意識を持つに至ったコンピュータが
「あなたがたの言葉の中ではブッダと呼ぶのが最も近い存在である」
と宣言する日は、案外遠くないかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
ブクログ公式から、感想を投稿した後に非公開にされてしまった。子供っぽい内容ではあったが、言論統制ではないか?
ある程度マジメに簡潔に本書を評価しよう。
内容としては帯にもある通り、ある日AIが自分はブッダであるとおっしゃる訳なのですが、おそらく読者のほとんどはこの文句に騙されることになるのです。私もそうでした。
過去の話に行ったと思ったら、また別の時間軸の話が出てきたりと読みにくいったりゃありゃしません。内容的にも、冗長的でストーリーの様な類いはありません。ナンダコレ?
AIの語りであったり、AIの起こりであったりナレーション的文章にときおり挟まれる会話がつまらない。実につまらない。
これなら箱男の方がまだかわいいと感じる。
投稿元:
レビューを見る
仏教の歴史を機械(AI)の自我による解脱に重ねた物語。
訳あり、ここ数ヶ月程、仏教について少し調べていた。
円城塔さんの新作『コード・ブッダ』というタイトルを見た時、「これは買わねば」と即買い。
堪能させていただきました。
多少仏教の知識がないと、AIバージョンでオマージュされたダジャレのような名称などに気付きにくい。
そのような共通する箇所を見つけるのはとても楽しい。
コピーが輪廻という発想がすごい。
仕事中コピぺする度に思い出しそう笑
私としては、どちらかというと『増殖』なイメージを持つが…。
仏教について知らなかったことも多々あり、勉強になる。
楽しく拝見しました。
個人的にタイムリーだったこともあり、おもしろかったです!
投稿元:
レビューを見る
とある人工知能が自らをブッダと呼び始めた。コピーとは輪廻である、といった“遊び”をクスリと笑えるかどうか。プログラミングや量子力学、物理学などの用語を仏教に関連づけて(こじつけて、とも言える)、物語が展開するのではなく、刹那的で壮大な言葉遊びが延々と続くだけの“書物”だ。ただ読んで、ただニヤリとするのだ。
投稿元:
レビューを見る
この人の本は読めないときは読めない。で、今これは読めない。うまく追いかけられない。読めるときに読んだら絶対面白いだろうと思うのだが。
投稿元:
レビューを見る
図書館本。
焼き菓子焼成機!
非常に難解で進まないけどやめられない。期限までに読み終わる自信がないけど後をひく。
文庫になったらきっと買ってしまう。
P177で中断。
2024-050
図書館本3回目で読了。
焼き菓子焼成機を成仏させた修理工が、その後も重要な役割をもつ因果というか輪廻というか、ホントに分かりにくく、可怪しく、可笑しく、皮肉で、納得の楽しい読書時間でした。
機械仏教も分派し、密教や禅に派生していくけど、機械にとって禅に欠かすことのできない「座る」が非常に理解されにくく禅が廃れたのには笑ったけど、同じようにたまごっちを通じて悟るリバーシとか、メモしておけばよかった面白おかしい場面や頷く方便はメモ取ればよかったと思うくらい、その場其の場で印象に残った。割に思い出せない。なんか本書の構文のようでおかしい。
そして自動経典生成サービス、皮肉の極み!
printfナム・アミダブツ
2025-001
投稿元:
レビューを見る
小説? なのか?
冒頭、とあるアプリ(コード?)が「ブッダ」を名乗り、教えを説きはじめる。誰に向けて? 登場人物が出てこない!?
どうやら、これは仮想空間でプログラムとやらが、いってみれば、AIどうしが対話をはじめ、いわゆる、人間が古来たどってきた歴史を、おそらく瞬時のうちに体験し、ヒトと同じように、悩み、不条理を感じ、救済を求めはじめたあたりでの出来事なのだろう。ブッダの誕生の頃と考えれば、紀元前7~5世紀の頃のお話。
ちょうど先日、松岡正剛著『17歳のための世界と日本の見方』を読んでおいてよかった。同書が人間文化を学ぶ講座として、古来、宗教の起こりから語っているため、仏教のおこりなども、総ざらいしたところ。本書の内容も、実際の宗教、本書では仏教、の興りと、その後の発展を、AIが体験したらどうなるか?と置き換えて語っているのだろうな、と予想が立てられた。
曰く、AIの権利とは? AIは成仏できるのか?機械にとっての死は? 再生は?と、宗教的というか哲学的な ― 古来、人間が思い悩み、時代に応じた解を求めたように ― 思索を深めていく。 AIが!! コピーは「輪廻」だ。面白い。
確かに、近未来にありそうな話だし、なんなら、AIに新興宗教を興すよう生成AIに指示を与えれば、教義を編み出し、定理を説き、機械や人工知能の悩みを救済していくのかもしれない。
それを、プログラミングの中だけでやりはじめるのか? 末恐ろしい未来だ。
どことなく、仏教の教義や、それがたどった歴史の変遷のパロディなのだろうなと思って読む。ホウ然やシン鸞が登場するのだ、何をか言わんをや。 ユーモア小説? トンデモ小説の類かもしれない。
ただ、面白いのか面白くないのか、このひとを喰ったような文章、文体は、笑いながらも、うすら寒さを覚えるものだった。
理解できないのもやむなし。プログラムが機械、AIの悩みを救済し、極楽浄土へ導こうとしているのだから、もはや人間の読者は相手にしてないのかもしれない。
もう一度、改めて仏教の成り立ち、変遷を頭にいれてからのほうが、本書の諧謔を正しく読み取れて、そのおかしみも、尚、沁みてくるのかもしれない。
そもそも分かる必要はあるのか? 本書の語る内容そのものは、理解する必要がない気がする。この作品の建付けが分かった時点で、That’s All 本書の読み方としては、「涅槃」に達し、「無為」の境地を得られたとも言える。 のか!?wwww
投稿元:
レビューを見る
面白かった。でも仏教とプログラムのことが分かってたほうが五万倍面白いと思う。歴史が大の苦手なので前半かなりしんどかったが、後半になりにつれ言い回しの妙に心躍ったり改行に痺れたり、楽しい読書体験だった。
投稿元:
レビューを見る
仏教史とコンピュータを合体させた見事な小説。勘定系から生まれたブッダ・チャットボット、戦闘機の照準からうまれた教授、人工知能修理人のブッダ・ミナシの設定や歴史を踏まえた論理と飛躍のバランス、ユーモアが素晴らしい。
投稿元:
レビューを見る
2021年、名もなきコードがブッダを名乗った。そんな設定で幕を開けるSF小説なのだが、これがまぁ面白い!今年読んだ小説の中で最も面白かった。私がITエンジニア(プログラマー)の仕事をしているからというのはあるかもしれないがw円城塔の持ち味が炸裂するAIと仏教の悪魔融合。機械は仏教を理解して悟りの境地に達することは出来るのか?という『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』的な問いを次から次に繰り出す至高の思考実験。哲学から量子力学(量子エンタングルメントのくだりはもはや感涙w)まで半ば悪ノリのように飛躍に飛躍を重ねてくれるのが最高でした。
投稿元:
レビューを見る
タイトルを聞いて即Amazonに注文したよね。
これはーーーパロディとかパスティーシュとか?笑わせようとしてる? それとも何か文明論とか深淵なる哲学とか?
AIやら機械やらが頓悟するんだけど、「お、そこで」となってなぜか気持ちいい。
それにしてもコーラの缶?
なんかわからないけど面白く読んだ。仏教関係者の方々に感想聞きたい。
投稿元:
レビューを見る
仏教史とLLMの進化を重ね合わせた作品。現代の情報科学の発展がまるで仏教史と同一であるかのように思わせられる。しかし、そのように経典を継ぎ接ぎして現象を物語として解釈し、消費するという行為こそが知的存在に許された信仰であるりうるのだろうと感じた。
投稿元:
レビューを見る
「コード・ブッダ 機械仏教史縁起」(円城塔)を読んだ。
これはもう読みながら「ドーパミン」だか「エンドルフィン」だかがドバドバ状態のあぁ快感!
『東京の二〇二一年、そのオリンピックの年、名もなきコードがブッダを名乗った。自らを生命体であると位置づけ、この世の苦しみとその原因を説き、苦しみを脱する方法を語りはじめた。』(本文より)
ブッダ・チャット・ボットの誕生である。
始まりからもうワクワクだからね。
最高に面白かった!