ルーティンを逸脱してみる
2025/05/19 11:05
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
四十路を越えたシングル女性の主人公は日々ルーティンの繰り返しで生きている。捻挫で自宅勤務に切り替えた社員の様子を見てくるように言われて行ったことから、繰り返しの日々に変化が出てくる。
語られていく人生や登場する人たちの次第に鮮やかになっていく。
変化の先が明るく読めるのがいい。
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Audible書き下ろし。序盤はポストコロナの今どきの職場の雰囲気を上手く捉えたコメディ的な展開かと思いきや、10年前に主人公が経験した人生のトラウマの振り返り。そしてそれを乗り越えて現在の時間が粛々と進行していく展開。金原ひとみのストーリーテリング能力がとても高い上に朗読の日笠陽子さんが巧い。
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題名からしてナチュラルボーンキラーズをイメージしていたが全く違った。話をする相手により対比させたり、同調させたりと会話を楽しめた。文字でも体験したいと思い購入しようと思ったらaudble オリジナルでガッカリした。別の金原作品を探そう。
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長めのレビュー書いてる途中で、アプリから少し離れて再度開くと、レビューが全部消えてた
自動で一時保存出来るようになったら嬉しいです to 運営
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中年版 君たちはどう生きるか
まさにその通りの本でした。
手元に置いてまた読み返したくなる本。
最初はちょっと読みにくい文章と思ったけど、浜野さんの心情がよく分かる。
浜野さんのような辛い経験は無いけど、40代女性の情緒不安定さ、頷けるところがたくさんありました。
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結構ダラダラとした語り口調なので最初はまらなかったんだけど、まさかさん出てきてから一気に吸い込まれて、最後ちょっと泣いちゃうかと思った。いっぱい辛い事あった中でこうして昔から自分を知ってくれてて見守ってくれてた人と一緒にいることができてよかったよ、よかった。あぁ、これ書いてるだけでまた涙出てきた。金原さんは心がどこか壊れてる人を描くのが本当にうまい
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オーディブルで。小説ももちろんめちゃくちゃおもしろかったが、朗読がめちゃくちゃマッチしてて聴き始めたら止まらなかった。登場人物すべてが愛しくて躍動的で架空のバンドやホストなのに思わず検索してしまった。こういう小説に出会えることがすごく嬉しい。感謝。
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オーディブルで
45歳バツイチ浜野さんはこの世に何人もいるだろうけど平木さんはいるところにしかいない
そしてほとんどの確率で2人は出会わないしかさましまさかは存在しない
それ故に人間関係は完全にフィクション、でも不妊治療などの話はかなりリアルでそういう世界線として小説自体は楽しめた
面白かったけどなかなか重いので表紙みたいなイメージではないし書籍まではいいかなー
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生まれ持ってのチキンか。潔く自分のことをチキンだって認めるところ、いいな。浜野がまさかに魅かれる理由がちょっとだけ分かる様な気がする。オチのないどうでもいい話をし合ったり、付き合ってる体で付き合うという傍から見たら意味の分からない関係も、中年の2人だからこそできるのかなと思う。
浜野は自分に何の希望も持っていない女性で、生きていても無駄みたいに思っている節もあるが、まさかや平木と出会ってからは生命感に溢れてて良い感じである。
ちなみに浜野が感じている「自分は何も面白い返しもできないつまらない人間」は、私も心当たりがあって刺さったな。面白かったり、絶対思いつかないような発想をするような人間が近くにいると余計自分をつまらなく感じる。
でも、そんな自己肯定感の低い浜野をちゃんと見ていて、好きになったまさかがいた。世の中捨てたもんじゃないなと思った。
もちろん、この2人が上手く行くかなんて分からないが、何だか安心して見てられる。
ほっこりして読み終えた。
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ポップな装丁からは想像できないめちゃくちゃ穏やかな作品。
夏は暑い、冬は寒いみたいに自分の人生はこうとしかあり得なかったというセリフが印象に残った。
人生に対して何の評価もせず、ただただ今あるものをフラットに見つめる視点で私もあり続けたい。
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毎日が平穏に過ぎることを良しとして、少しずつ色褪せてゆく日常から目を逸らす心情には現在進行形で身に覚えがあります。そんな穏やかといえば聞こえは良い世界にネオンカラーなペンキをぶちまけたようなパッションと、やってやった爽快感をもたらす読後感でした。
タイプが違うように見える二人が親友だったり、反発し合っているようでお互いが良き理解者だったり…人間は一筋縄ではいかない性分なのだと思います。
自分と同じような人とつきあうよりも全く違う人とつきあう方が人間として成長があるとも思います。
「心が動かない平穏な状態」をぶっ壊す平木さんとの出会いは刺激的で、平木さんの言動に捏ねくりまわされると自分の心まで気持ちよくなってきました。
平木さんから紹介されたまさかさんとの未来と希望(でも40代の落ち着きが安心する)、では歳をとればとったなりの人間関係が築けるのかもしれないと穏やかな気持ちになりました。
歳を重ねても新しい人と出会ったり知らない場所に飛び込んでみたり、疲れることって実は気持ちが良いのかもしれない、こんな生き方もあるのだと楽しくなりました。
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内容はなかなかグロい。
流産はかなり気持ちが暗くなる
けど、まさかさんに会って、少しでも主人公の気持ちが前向きになれてよかった。
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●読前#ナチュラルボーンチキン
待ってました!、前作から1年ぶりの、シン・金原ひとみさんの新作。以前の暗めのイメージがまだ完全払拭できていないので、「なんか笑いもあるエンタメ作品?」と思ってしまうことに違和感。本作も面白そう!
https://mnkt.jp/blogm/b241003a/
●読後#ナチュラルボーンチキン
期待を裏切らないおもしろさ! 単に笑えるとかでなく、深く考えさせられる仕込みを自分の感性で味わえたおもしろさ。過去作が生み出されたからこそこの著作も生まれたことが感じられ、シン・金原ひとみワールドを堪能!
https://mnkt.jp/blogm/b241003a/
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なんかめっちゃ好きだったな〜。
金原さんいわく、『中年版「君たちはどう生きるか」』なんだそうです。
うんうん、ほんとそうだった。
金原さんと言えば、もっとどキツイというか(←褒めてる)パンチのある感じのイメージだったけど、今回はクスッとしてしまう所も多く、なんだか温かみのある作品だった。
色々あって、今は、ただただ同じルーティーンで毎日を過ごすだけの日々をおくる45歳の浜野文乃。
そんな彼女の世界が、同じ会社の自由奔放女子、"ひらきなおり"(←名前な笑)と関わる事で、少し開けていく。
フワフワ〜としたゆるい読み心地なんだけど、なぜだかおもしろくて引き込まれた。
それはやっぱり金原さんのワードセンスの良さによるものなんだろうな。
ある程度の年齢になって、しかも何か過去に心折れる出来事に遭っていたら、私も浜野さんの様に人との関わりも最低限に、単調な毎日を過ごしてたかも知れない。
そしてそこに過不足を感じる事もなかったんだろう。
だけど面倒に感じる人との繋がりは、時に思いもよらない変化や幸せを見つけるきっかけになる事だってあるんだな〜と感じた。
どう生きるかは自由だけど、あまりに狭い視野になりすぎず、出来れば心豊かに生きたいな〜。
やわらかく、穏やかな読後感だったけど、響くとこもあり、個人的には大好きでした\♡︎/
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平木さんのような人と対面しても、そそくさとできるだけ関わらないように避ける人はいると思うけど、浜野さんはなんだかんだ、関係を築いた。それは浜野さんの中での平木イズムへの憧れがごく僅かにあったのかもしれない。それとも自分を変えてくれる期待をしてたのかなぁ。平木さんと浜野さんは結局、相性が良かっただけで、まさかさんともそれが良かっただけな気もしなくはない。