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みんなのレビュー13件

みんなの評価3.7

評価内訳

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本作でも「反則ギリギリ」はあったのか?

2025/01/27 10:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kapa - この投稿者のレビュー一覧を見る

ある書評では「反則ぎりぎりのラインを狙ったような大仕掛けが炸裂する」『魔王の島』の著者ジェローム・ルブリの二冊目である。前作は著者も知らず中身ではなく、「死の島」をの「カバー買い」であったが、読み終わって「何なんだ?これは」という衝撃。だから、今回は内容を期待しての購入である。
一七世紀に女性たちが魔女と見なされ殺されたという歴史があるモンモール村(これは仏語の「死の山」を約めたもの)。村は世界的製薬企業経営者ティオンヴィル氏によって所有・運営され、平穏を保っていた。新たに赴任した(部下は三人の)警察署長ジュリアンに、ティオンヴィル氏から自分の愛娘を殺した犯人を捜してほしいという極秘の依頼を受ける。一方で彼は過去の事件、赴任直後に起こった奇怪な出来事に遭遇し、この村は何かおかしいと疑いはじめる。過去にこの村であった刑務所焼死事故で生き延びた一人の犯行なのか? つい最近の羊飼いとその相棒の自殺、一部の住民を苛む幻聴、幻視、奇行の原因は、殺された魔女の呪いかなのか? そして同じ日に自殺・殺人・事故死と6件の死亡事件が同時発生する。全ては一本の糸でつながっているのか?
途中で新聞記者と情報提供者の二人の女性が、「モンモール村事件」報告書という形で読む場面が介入してくる。前作での最後に物語は精神医学の講義の教材という仕掛けと同じ趣向だ。ということは、事件は解決しているということか。ティオンヴィル氏は製薬企業経営者で新薬開発をしているし、また、魔女は柳の木から抽出した鎮静効果があるアスピリンのような薬を使っていた、これらを考えあわせると、ティオンヴィル氏は所有している村の住人を非合法の向精神薬臨床治験対象としており、その影響で連続死亡事件が起こったのだ、したがって犯人はティオンヴィル氏、では愛娘を殺した犯人は?これが結びついてこない。
今回の「反則ぎりぎりのラインを狙ったような大仕掛け」は、いろいろな見方はあるだろうが、「脳生理学」だろう。脳は、ニューロンを通して電気信号を伝え、思考・行動をするが、脳が誤作動をすると、この電気信号がうまく伝わらず、奇癖・奇行に悩まされる。殺されたとされる愛娘はこの治療方法のない難病を患っていたというのだ。そしてティオンヴィル氏は、脳内の電気信号をコントロールする治療法を研究し、焼死したとされたが実は生存していた刑務所囚人を使って「人体実験」を行い、ついに治療法を確立し、愛娘の病気を治したのだ。したがって愛娘は生きている。もっともらしく科学的な記述もされている。理論的には可能だろうが、現実には確立していない治療方法を事件解決の鍵とするのは、「反則」ではないか。治験治療とはいえ、複数人の意識を同期できるのだろうか。結末を読むと、映画『マトリックス』で生身の人間がサイバー空間に入っている時に、生命維持装置を外すと、サイバー空間と現実世界の両方で死んでしまうシーンを思い出した。
ではティオンヴィル氏は一連の事件をまとめて報告書を作成し、新聞記者にスクープさせようとしたのか。そこでスクープされるニュースは、非合法の人体事件?難病の治療方法?この人のミステリは、前作もそうだが、犯人は誰か、また、善悪をはっきりさせる、ということを狙っているのではない。「大仕掛け」を楽しむミステリということだろう。
ただ、「雪が降ったなら、みんな、これから死ぬ。」とか「雪のかけら」という謎めいた言葉もでるが、物語の背景との関係はわからなかった。

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