紙の本が好きな人が好きそう
2025/03/28 21:11
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投稿者:はぐらうり - この投稿者のレビュー一覧を見る
『われは熊楠』『楽園の犬』とまったく違う作風で驚いた。期待とは違ったけれど、これもまた良い。『よむよむかたる』と同じく読書会のお話。流行ってるのか。こちらのほうが好きだったかな。
読書会は、読み手の人生が表れる感じが良かった。自分も忘れてしまうので備忘録的にここにメモを残しているが、読んだら語りたくなるものなのかもしれない。このアプリも、壮大な読書会みたいなものなのかもしれない。
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
好きじゃないとやっていけないよね。
売るにしろ買うにしろ、変な値付けするわけにいかないし。
大儲けできるような業態じゃないし。
副業で素人が手を出しても失敗するよ。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前、読書会をしたことが、あります。しかし、このように、皆が対等の立場だと楽しそうですね、というのは、仕切り屋さんの先輩が、仕切って、あんまり楽しくなかったので。この会なら参加したいです。大学三年生の吉乃は夏休みのある日、伯父が営む古書店を訪れ,……
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静寂と薄暗さとカビ臭さの漂う古書店「深海」で開かれる深夜の読書会。それぞれが選んだ課題の本で何度か語り合う内に少しずつ打ち解けたり、それぞれの進むべき道が見えてくる。存在する本、しない本、どの感想も人それぞれだしとてもいい。読んでみい本たちばかり紹介されて本の魅力がとてもつまっている。ただ、吉乃の大学の浅木先生の最低さには腹が立ったので吉乃が取った行動には拍手喝采。茂伯父さんの残した紺色の本に書かれていたことに軽く打ちのめされ悲しさ寂しさも漂うけど、深海がかけがえのない場所だったのはみんな同じだと思える。
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近くで読書会をやっている場所がある。毎月、課題図書が決められて、感想を言い合うらしい。
どんな人が何人くるかもわからないので、気になりつつも行ったことはないのだけど…
「深海」で開かれる読書会は参加者6名。ほどよい人数で、年齢や性別もバラバラ。本は参加者が順番に決めることになっている。メンバー構成のせいか、出てくる感想もバラバラで面白い。こんな読書会なら参加してみたいなと思う。深夜0時から始まるというのが、ハードルが高いけど。
「夜更けより静かな場所」というタイトルは素敵だなと思ったけど、意味を知った後はなんだか悲しい。
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深夜の0時まで営業している古書店<深海>でアルバイトを始めた大学三年生の遠藤吉乃。
<深海>の経営者は吉乃の伯父の遠藤茂62歳。
吉乃は伯父の開く夜0時からの読書会に参加するようになります。
読書会のメンバーは吉乃、茂、吉乃と同級生の真島直哉、図書館司書の安井京子、グラフィックデザイナーの中澤卓也、深海でアルバイトをしている国分藍の六名。
各自が選書した本を毎回みんなで読んできて深夜0時から2時までの読書会。
『真昼の子』吉乃選
『いちばんやさしいけもの』真島選
『隠花』京子選
『雪、解けず』中澤選
『トランスフレーセント』国分選
『夜更けより静かな場所』
以上の六作品が毎回取り上げられた本のタイトルで、目次にもなっています。
でも、この六作品、全部作中作で実在しない本でした。
『真昼の子』を伯父の茂に勧めてもらった吉乃の本に対する感想を読むと凄く面白そうで読みたくなってきますが、実在しないのはちょっとがっかりしました。
「本に関わる仕事は経済的な成功から無縁」というのには他の本でも似たような話があったのを思い出し悲しい気持ちになりました。
本当に本を愛する人はそれぞれ手持ちの古書にも特別な愛着を持って接しているのがよくわかりました。
そしてまた本を書く人々の気持ちも理解できたような気がします。
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それぞれ人生に抱えている辛さや苦さみたいなものを温かいもので包んで光の差す方へと導いてくれるようなお話でした。
タイトルもとても素敵。
岩井圭也さんの作品の中でもこれはかなりお気に入りです。
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「本の続きが気になって、ずっと本を読む」、「読書後に、興奮が冷めず、余韻が抜けない」など、読書好きが、共感できる要素がたくさん詰まっていました。
この本を読んで、古書店に行きたい気持ちと、読書会に参加したい気持ちでいっぱいになりました。
本の感想や意見を話し合って、読みを深める読書会。
読んでいて、自分もリアルの読書会に参加している気持ちにさせてくれました。
是非、本好きにおすすめしたい1冊です!
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感想
人生を泳ぎきる。右往左往しながらちょっとずつでも前に進もうとする。やっぱりあっちにすればよかった。そんな後悔も今は愛おしい。
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人生っていろいろで、傍から見たものとその人自身が考えてることってズレが生じてるよなぁって思った。幸せそうに見える人もその人なりの悩みを抱えて生きている、そんな感じ。
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とてもよかった!
読書会って結構ハードルが高いんだよね。
仲間内ならまだしも、知らない人同士って結構ドキドキする。
中澤の共感してもらえると思ってたのにっていうのがとてもよくわかり、そのアンサーの繁さんの言葉にハッとさせられた。
どの人の話も良かった。
ただ吉乃がちょっとうーんって部分が多かったかも。
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静かなのがとにかく好きなこともあり、まず題名に惹かれ、評判も良さそうだったので期待して読んだ。岩井圭也さんの本は、まだ3冊しか読んだことがないけれど、次何読もうとラインナップを度々観察している。題材が多岐にわたっていてすごいなと思う。あまり興味のある分野が題材でないのが残念なところだけど、今回は本が題材なので、直ぐに手を出してみた。
読み始めてすぐ、あー、これ系かーと何となく予想がついてちょっとトーンダウンしてしまった。章によって語り手は変わるものの、大半は大学生の語りで、その設定に合わせて子供っぽくしているのだろうが、文章も沁み入るものではなかった。
今回はこれを題材にこんな風に書いてみよう!と、実験的に多種多様な題材と書き方をしているのかなと感じられた。そして、深みが足りていない気がした。
以下、気になった所。
◯「読書会はディベートではないのでね、人の数だけ感想があるということです」
ディベートの力は、一昔前から重要視されているみたいだけど、個人的には嫌いだ。というか、アホらしいとすら思う。読書会はそういう場でないという所が当たり前だけれど、とても安心感を与えられた。
◯突き詰めれば、演奏とは自分がどういう人間かを知る作業だ。(略)最初から、私には表現したいことなんてなかった。空っぽの人間であることを認めるのが怖くて、教職に逃げた。 257
ヴァイオリンをしていた女性の語り。思い当たる節が自分にもある。音楽は空っぽでは人に何かを伝えるだけの演奏はできない。活力も足りない。技術や才能、金銭面、色々と厳しさはあるが、このバイタリティも大きな厳しさだと思う。
◯「不思議なことに、悩んでいるうち、その問いが心の中で落ち着く瞬間がある。答えが出たわけではなく、まあそれはそれとして、大過なくやれているんだから大丈夫だろう、と思える瞬間があるのだ。答えの出ない問いと折り合いをつけるには、悩み続けるしかない。ただ、そうやって考えること自体が僕の一部になっている。」
ここがやや読み応えがあった箇所だった。古書店「深海」の店主の話をもっと聞きたかった。
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初めての岩井圭也さん。
古本屋『深海』で、店主の遠藤茂と姪の吉乃。吉乃と同じ大学の真島、図書館司書の安井、グラフィックデザイナーの中澤、そして元音楽教師・ヴァイオリニストの国分の6人で深夜0時〜2時まで行う『読書会』。
彼らが一人一冊、課題図書を読み、各々感想や意見を述べていく話から自分と向き合っていく物語。
この物語では『本の力』を感じたこと。
それぞれが人生の岐路に立たされてる時、読んだ課題図書(絵本・小説)で、自分と登場人物と重ね、共感と同時に起きる『周りの意見』。
客観的に見つめ直す機会...結構自分自身の行動や心理って自分では分からず、物理的なことや人の意見・指摘があって初めて気がつくことが多い。
自分も本と出会い、今まで得てきた価値観や人生観が間違ってたことではないけど、得てきたもの以外のものが枝葉のように広がっていくのがじわりじわりと感じ取れるので。
『読書会』の楽しさ。この物語に自然に入り込めたのもありますが。
「共感は一つの論点」「こだわるのは、読書会の可能性を狭めるかもしれない」
「物語の面白さには色々あるのですから、共感だけを軸にするのはもったいない」
茂が言った言葉たちは、まさに読書会の軸となる部分。
課題図書に対して各々の感想や意見が多種多様。自分の感想・意見が全てではないので正解はないんですよね。
読書会だけでなく仕事でのディスカッションやブレストでも言えることですが。
すごく面白かった!こういった読書会があれば参加したい!
また小説だけでなく、絵本なども読んで価値観を変えていきたいなと改めて思いました。
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これからも沢山の本と出会いたいと思えた本
事前情報なしに、自身がタイトルや本の雰囲気か素敵だなと思ったものを選んで手に取った本なんですが、物語の内容もそれに近く、登場人物達が自分自身を悩み迷い立ち止まる。その中で人や本・言葉達と出会い、新たな道を自身で選んで進んでいくという物語でした。
「いつの間にか、わたしは海の底にいた
そこはわたしにとってかけがえのない場所だった」
物語の中へと入っていく事をこのように表現するのがとても素敵で、自身も本を読んでいる時、深く深く海の底へと入っていってるだなっと想像したら、なんかとても素敵だなっと嬉しくなりました。
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古書店での深夜の読書会に集まる人たちの物語。
題材に選ばれた本が私の好みでなかったことはあるが、登場人物について知ることができたので展開は面白かった。
ただ、店長の自伝は…
幼少期から活字中毒というほどの本好きなはずなのに、文章が陳腐な感じがした。
大学生の主人公も他人の論文貶すし、入社前から人事担当に副業宣言するし、終盤に向けてだんだんと主人公を応援したい気持ちが薄れていった。
大切な人には、伝えたいことは言葉で伝えたいし、残される人ためにお別れする機会をつくるのは、残す人の人となりだな、と改めて感じた。
最近、夏川草介の地域医療現場での人の生き方死に方に関する本を読み込んでいたので、それと比べてしまい、がっかりしました。