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今回も鑑賞後の読了。
映画で描かれなかったフキとボタンの過去が描かれており、作品への理解が深まった。フキもボタンもそれぞれの強さがあり、作中で良い方向に変わってく姿が良かった。回を重ねる毎に長年変わらなかった大奥の姿が変わっていき、残り1つがどのような話になるのか楽しみ。
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まさか三部作だとは思わず観た(かつ読んだ)『唐傘』の続編。
今度は「火」しかも子孫繁栄、子宝の象徴たる「鼠」がセットということは、内容は推して知れという。
『唐傘』では途中から空気になっていたボタン、そして天子様の寵愛を受けているフキが中心の物語。
『唐傘』は大奥で「働く」女性たちの印象が強かったところ、今度は世継ぎを産む立場にある女性たちの印象。
ボタンは少し違う気がするが、それはさておき。
子どもの話となると、テレビシリーズの『座敷童子』を思い出すが、似ている部分も相反する部分もあって比較するのも面白かった。
どちらも最終的には身籠った女性の「母」としての愛が勝つ形。
そして、その「母」とは違う人の思惑によって、その子の命を脅かされる、そんな感じだ。
ただ『座敷童子』では、生まれることのできなかった子の情念が、『火鼠』では母の情念がモノノ怪になったので、ここは違うという。
特に『火鼠』はね、大奥の政治が絡むので……遊廓とはまた違ったえげつなさというか、命の間引きが怖い。
幸い諸悪の根源は燃えてなくなりましたので、すっきりできた。
悪は滅びた!
ただやはり今回でも解決しなかったのは、例のツダケンキャラの件。
最終話での決着になるのは予想できていたが、今回も最初と最後にちょろっとだけ。
最初に貼った札もまだ回収されていないし、どうなるのやら。
少なくとも、大奥の風通しはよくなった気がする。
ボタンも丸くなったし、フキ周りも地固めができていきそう。
『唐傘』よりも、より希望の持てるラストだったように思う。
さて、最終話で主軸になるのは誰か、今から楽しみです。
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唐傘よりもストーリーがわかりやすいと思う。
旧化猫を彷彿とさせるシーンがあるので、先に映画を観てからノベライズを読んだほうがいい。
おフキ様のことはもともと好きだったけど火鼠を経てもっと好きになった。
おフキ様とボタン様の「ごきげんよう」のやり取りが好きなので、ノベライズでは省かれていて残念だった。
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映画鑑賞後に読了。唐傘との壮絶な戦いからほどなく再び七つ口に現れた薬売り。大奥で新たに起きた、突如人が燃えあがる事件に挑む。映画よりフキの苦悩やボタンの葛藤が掘り下げられていて、物語への解釈が深まった。今度2回目を観に行くのでどう感じるか楽しみ