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古典を最初から最後までテンポよく楽しく読めたのは初めてだった。竹取物語を最初に書いた人の生まれ変わりが森見登美彦だと勝手に思ってる。
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前に同作者の「超訳 走れメロス」を読んだことがあったのでそれと似たような文体かと思っていたら、真面目な現代語訳だったので意外に思った。ただ節々の言い回しから森見作品らしさを感じられた。
また、物語本編だけでなく、あとがき、講義、解題まで載っているため、より物語の解釈が広がるし、竹取物語についてもっと勉強したくなる。古典の入門編として、手に取りやすい本だと思う。
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さすが!森見節が絶妙に効いていて、古典文学とは思えないくらい情景が目に浮かんで、リズミカルに読むことができた。かぐや姫、翁、求婚者の男たち、帝それぞれが最高にキャラ立ちしていて面白おかしさ増し増しだった。
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「竹取物語」は大筋は知っていたけど、きちんと通して読んだのは初めて。
森見さんらしい訳で、面白がって訳す森見さんが目に浮かぶようでした。
解説やあとがきも充実していて興味深く読めました。
5人の男が次々と失恋して、この世の代表と言える帝までもが叶わない。かぐや姫は異世界代表で、この現世の異世界に憧れるものとの懸隔をまざまざと示す。それでも、富士の山からは、異世界への憧れが千年をこえて絶えることがないのだ、というところが、森見さんが訳すにピッタリだと、僕も思います。
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「嗚呼、しょうもない主人にお仕えしたばかりに、しょうもない死に方をする!」
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森見登美彦らしさが時折顔をのぞかせる感じが良かった。全編をちゃんと読んだのは初めて。求婚者たちのパートはコミカルだったけど、最後はもの悲しい。改めて現代語訳を読めてよかった。
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「走れメロス」のように、原点をもとに森見氏の面白おかしい不思議な物語が繰り広げられる本かと思ったが、森見氏が竹取物語を現代語訳した本であった。作者名で即購入しましたが、ちゃんと本の紹介を読んでおくべきでしたね。(笑)
期待していたものではなかったんですが、竹取物語をちゃんと読む、というのは今回が初めてで、森見氏をきっかけにそういう機会が得られたのは良かったな、と感じる所です。
森見氏も力を入れて書いておられる感じを受けたが、5人の求婚者の悪戦苦闘ぶり、特に、船が嵐に巻き込まれ、それまでの強気な態度はどこへやら、泣き叫ぶ求婚者と、「しょうもない主人に仕えたがために…」と悪態をつく船頭の下りが気に入っている。
面白く読めました。
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『夜は短し〜』等、森見登美彦節は慣れないのだけれど、これは読みやすかった。解説がたくさんあって、嬉しい。
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森見登美彦なのに(失礼)真面目な竹取物語の訳書であった!!
なにか森見登美彦節を期待していた自分は「おっとこれは…」と居住まいを正し、久しぶりに竹取物語に触れた。言い回しや少しの補足はあれど、真面目な森見先生の語り口を楽しんだ。
とはいえ、「森見登美彦節×美女×恋に踊らされる阿呆な男たち!?やったぜ!」と言わんばかりに食いついた勢いは霧散した。ちゃんと古典新訳でした。
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語り口は本当に古典の現代語訳って感じだけど、言い回しの所々に森見さんらしい言葉遣いがあった
さらさら〜と読んだけど、そうやってさらさら読めたのは森見さんが考えて流れが良くなるように工夫して訳されたからなんだろうな
竹取物語、ちゃんと読むのは初めてだった 駄洒落みたいなのが挟まれててクスクスしちゃった
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竹と著者の相性が悪いはずもなく、気楽に読んで楽しめた。原文のイメージそのままに、森見エッセンスを堪能。千年以上も前に書かれ読み継がれてきた異世界譚。美女を巡り阿呆な男たちが右往左往する姿にクスクス笑っているうちに物語は急展開を見せ、最後は唖然とする方向へ。たっぷり収録された翻訳裏話も楽しい。シリーズの他作品も読んでみたい。
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竹取物語の現代語訳。
文章には森見登美彦さんらしさは見られるものの、大幅な逸脱は無い
京都の大学生も出てこない
悲しい
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なんかトンデモなく楽しみにしていましたが、中身は至って正当な竹取物語でした。とはいえ、まわってきた順番を果たすのは使命のように感じられ、和歌の現代語訳はお見事でした!
2025-013
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竹取物語の面白さは、
社会風刺もさることながら、
謎だらけというところにあります。
謎が多いだけに解釈も様々、
いろんな説があります。
いかようにも解釈できるというのは、
人を惹きつける優れた物語の
条件のひとつだと思います。
なぜいろいろな解釈ができるかというと、
謎の部分が多いからです。
なぜ謎が生じるかというと、
書かれていないことがあるからです。
あえて書かないというのは、
きっと作者のセンスだったのでしょうね。
竹取物語は原本が残っていません。
これまで語り継がれてきた中で、
誰もその部分に手を加えなかったというのも、
みなその方が良いということを
わかっていたからでしょう。
当時のひとは和歌にも精通していましたから、
現代人よりよほど行間を読むとか、
言葉の裏に隠された真意を読み取るとか、
そういった能力がすぐれていたと思われます。
ですから昔のひとは、
私たちとはまた違った
解釈をしていたのかもしれませんね。
そんなことを考えていたら、
ちょうど良いタイミングで
本書が書店に並んだので手に取りました。
あらためて読んでみて、
とても良くできたお話だということを
再認識しました。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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幼少期に読んだきり読んでいなかったが、竹取物語って実はこんなに面白いんだ!という気づきがたくさんあった。
更に、古典新訳コレクションというのを初めて知る機会なった。
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古典のかぐや姫を現代小説に翻訳した作品であった。
森見さんは、原作を忠実に再現することを心がけていたため、いつもよりも森見節が少ないように感じた(勿論森見節はあるが)。
しかしながら、森見さんが読者にとって読みやすいような工夫が散らばれてるし、ここはこういう風に解釈するからこのように翻訳する、という解説も読める点が面白かった。
最後のワークショップで、古語を翻訳してみようと言う箇所があったので解釈をした。自分の文章と比較した結果、森見さんのよりキャラが際立った翻訳していたのが驚いた。今後、作品をピックアップし、現代の小説っぽく翻訳するのも面白そうだと思った。