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【作家生活50周年を飾る巨匠の新たな代表作!】老人の遺した異世界への通路を抜け、少年は老犬を救うため奇怪な世界への旅に出る。巨匠の想像力が全面展開するファンタジー大作。
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今までのスティーブン・キング氏の上下巻シリーズよりもかなり高額でびっくりして怯みそうになったが、キング50周年の集大成、そしてファンタジーとなると読まないわけにはいかないでしょと奮発しました。
本が大好きなので値段のことであまり悩みたくないが、それにしても上下巻の本でこの価格は高すぎると思ってしまった・・
上巻のほとんどは主人公の父親や周りを取り巻く環境について、そして老人と犬との出会い、信頼関係を築き上げていくまでの展開に費やされるが、ファンタジー要素がちらりとしてからは前のめりに、そちら側の世界に行ってからは立ち上がって読むくらいのテンションでもうわくわくとページをめぐる手が止まらない!
オズの魔法使いや不思議の国のアリス、ネバーエンディングストーリー要素ありでどっぷり夢中状態のまま下巻にいってきます!
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2025年4月25日、グラビティの読書の星で紹介してる男性がいた。今日発売!!
「スティーブン・キングの新作フェアリー・テイル
上下巻で9000円超えは高すぎるが、キング先生ファンとしては、これが売れずに今後作品が翻訳されないなんて事態になると困るから予約した。
絶望のコロナ禍で一番書きたかったものらしいけど、小説で作者が最高傑作と言ったり本当に書きたかったと言ったりするパターンだと、ビミョーな作品が多かったりするけど、本作はいかにーーー」
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2024年に作家生活50周年を迎えた巨匠の記念刊行最後を飾るのは、そのいくつもある引き出しの中でも傑作が多いファンタジーだ。
主人公は17歳の少年チャーリーで、10年前に起きた事故で母を亡くし、そのショックでアルコール依存症になった父を助けながら暮らしている。成長した彼が一人称で過去を語るという設定だ。
上巻前半はチャーリーの優等生ぶりに辟易するが、それは本人も承知だ。後半からはいよいよ非日常の世界での冒険が始まる。例によって安易な設定だが、これは作者も承知だ(笑)。むしろそれを逆手にとって愉しんでいるようだ。
下巻へ。
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読了。ファンタジー。作者はモダンホラーの巨匠。スタンドバイミーやショーシャンクの空になど映像化作品も多数。異世界への冒険ものだがなかなか行かんなと思った(上巻を8割方読み進んだところでやっと行った)。おそらく現在と異世界二つを対比させるためではないかと想像。(下巻も読んでみないとわからないが。)主人公のチャーリーは高校生で背が高くて運動の選手で進学に有利になるよう勉強やボランティアもこなし思慮深く言動を選べる子。昔は悪ガキだったけど、7歳の時に母親を亡くしアル中になってしまった父を支えてきた背景を考えると充分すぎるくらい好青年。近所のホラーハウスに住む偏屈独居老人が大怪我をしたのを発見したのをきっかけに仲良くなり…老人とその家にある小屋にある秘密を知る事に。冒険に出かけるきっかけは老人から譲られた(老人はチャーリーに財産の全てを相続させ死んでしまった)今にも死にそうな老犬を若返らせる方法が異世界にあると聞いたから。そしてそこには命の危険もあり、さらに黄金もある!
まず、異世界への穴の底にはカサカサと巨大なゴキブリがうごめいているらしく、私ならこの時点で絶対無理!異世界では色んなおとぎ話の定番要素がミックスされて面白い。
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★5 どこにでもいる高校生、近所にいた犬との出会いをきっかけに変化がおこり… #フェアリー・テイル
■あらすじ
高校生の少年チャーリーは、これから進学を控えた大切な時期。それにも関わらず、母を交通事故で亡くし、その影響で父もアルコール依存症になってしまった。
しかし父は依存症を乗り越えることができ、その結果チャーリーは学業にもスポーツにも復帰できることになる。チャーリーは神に感謝し、これからどんなことでもやると誓うのだった。
ある日、チャーリーが弱々しく鳴く犬の声を聞きつけると、梯子から落ちた老人ボウディッチが倒れていた。入院することになった老人の世話をするため、チャーリーは犬レイダーの世話と屋敷の管理を請け負う。
その後レイダーとボウディッチと心を通わせることになるのだが、老人は何やら隠し事がある様子。大量の黄金の粒を持っていたり、屋敷の倉庫からは怪しい物音がしたり。
怪我から徐々に回復しつつあるボウディッチだったが、突然脳梗塞で倒れてしまう。急な別れに困惑するチャーリーだったが、さらに思いもよらない大冒険が始まることになる…
■きっと読みたくなるレビュー
★5 またもやパワフルな物語を読んでしまった… さすがスティーヴン・キング、やっぱり世界一ですね。
本作はどこにでもいる男子高校生が主人公、近所の屋敷の犬との出会いをきっかけに変化がおこり、思いもよらなかった世界へ飛び出していく大冒険小説です。
本のサイズがデカイし重いのですが、いつものキングどおり読みやすい語り口なので、するすると読めます。安心してチャレンジしてください。
○壮大なスケール感
読み終わって物語を振り返ってみると、1年くらいみたこともない国を旅してきたような気分になるんです。アメリカの田舎町、どにでもいそうな高校生の青年だったはずが… いやー、痺れましたね。
そしてこの物語はコロナ禍の時期に書かれており、世界中の人々が外出できませんでした。このまま家に閉じこもって、鬱憤としている毎日を送っていた人々に、エールを送ってくれてる気がするんすよ。実際キングも犠牲になった人に哀悼の意を表されてますし、懐の深さに胸がじんわりと温かくなりましたね。
続きのレビューは下巻にて
https://booklog.jp/users/autumn522aki/archives/1/4163919783