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12件
先祖探偵
著者 新川帆立
ひとりでも寂しくない。 私はもっと、強くなれる――。 「あなたのご先祖様を調査いたします」 風子は、母と生き別れてから20年以上、 野良猫のように暮らしてきた。 東京は谷中銀座の路地裏で、探偵事務所を ひらいている。 「曾祖父を探してください」「先祖の霊のたたりか もしれないので、調べて」など 様々な、先祖の調査依頼が舞い込む。 宮崎、岩手、沖縄…… 調査に赴いた旅先で美味しい料理を楽しみながら、 マイペースで仕事をしている風子。 いつか、自らの母を探したいと思いながら―― 大人気作家による「探偵小説」の傑作が、ここに誕生。
先祖探偵
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先祖探偵
2022/11/26 15:17
この作家の作品の中ではいちばん好きかも。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
『元カレの遺言状』で登場し、矢継ぎ早にヒット作が続くこの作家。追いかけるように読んで、いよいよ、この作品が出版されている中では最後と手に取った。
主人公は、ちょっとハードボイルド風な探偵業の女性・邑楽風子。
といっても探すのは、この世にもういない人たち=先祖のことだったりもする。
まずは、依頼を受けて、戸籍や寺の過去帳を辿る先祖探偵の手法が興味深い。時々、スピリチャルな話題も登場したりするのも物語に奥行きを醸す。
もともと、孤児として育ち、かすかに記憶する母のことを探そうと始めたこの稼業。最後は、きちんと、母の素性と孤児として育たねばならなかった理由にたどり着くが、だからといって、それで完結するのは惜しいなぁ...と思う読後感。
是非ともシリーズ化してずっと長く続きを読みたいと思う。
先祖探偵
2022/11/01 21:38
自分のルーツを探る
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
依頼人の先祖を調査する探偵業をしている風子が調査を通じて人々の思惑や悪意、後悔を明かしていきます。
主に戸籍にまつわるお話ですが、これもリーガルミステリーになっているのかな。誰もが持っているけど仕組みはよく知らないことばかりで興味深かった。
風子ちゃん自身捨て子で自分のルーツが分からない。母の記憶が少し残っているだけ。
事実と同時に母の深い愛情を知ります。
戸籍というものの不思議さを感じるミステリーです。
先祖探偵
2022/11/01 16:36
探偵と言っても探偵じゃない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
先祖を探してくれる専門家というユニークな探偵のお話です。ハードボイルドな女性探偵という面では若竹七海のような、出自をたどるという面では乃南アサのような感じを受けました。