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2件
ナースコール!
埼玉県のリハビリテーション病院で働く玲子はやる気に欠ける看護師2年目。 新しく赴任してきた若い医師小塚太一に、「リハビリってどんな意味?」と問いかけられて答えられず──。 医師と療法士と看護師と患者、チーム医療の中で成長していく玲子。 爽やかで新しい医療小説。
ナースコール! 戦う蓮田市リハビリ病院の涙と夜明け
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ナースコール! 1 こちら蓮田市リハビリテーション病院
2017/09/27 16:58
誠実な作品
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:暴れ熊 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私自身が、一昨年膝蓋骨を骨折したり、最近病気治療のため手術入院したりして、病院生活の経験があったので、患者の葛藤や頑張る姿にとても共感した。
また、医師や看護師の頑張りや葛藤などもよく描けているなあと思った。
総じて、よく人間を描けていると思った。誇張でも美化でもなく、紛れもない等身大の人間の葛藤や努力を。
誠実な作品である。
読後感もとてもよかった。
こんな作品をたくさん読みたい。
私ならこういう作品をこそ、本屋大賞や直木賞に推したい。
ナースコール! 1 こちら蓮田市リハビリテーション病院
2017/08/08 20:34
現職医師によるリアリティーある医療小説
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
お医者さんが書いただけあって、リアリティーのある病院小説です。
病院に長らくお世話になっていたから、一部一部のシーンで「あるある!」と思ったり、「あのとき、そういうことを看護師さんたちは考えていたのかな」と思ったり…
懐かしさを感じました。
入院経験者も、医療従事者も共感しやすいんじゃないかな。
ただ、今回はリハビリ専門の病院ということで、よくある医療ドラマのような展開はほとんどありません。
外科のような派手な治療も、内科のような悲しい病気も、終末医療のような重いテーマも、小児科のようなドタバタコミカルなシーンもありません。
だからこそ、主人公も「この病院で働くことに意味があるのか」と悩みます。
でも、リハビリ病院だって大切な役割がある。
それが、主人公と一緒に、読み手も少しずつ感じていきます。
一気読みするような大きな展開はありませんが、どこか心に残る作品です。
…ただ、登場人物がわかりにくかった…。登場人物の数が多く、少ししか登場しない人もいるし、文章は「太一」など下の名前で呼んでいるのに、セリフでは名字読み…
久しぶりに登場した人となると、「え? これは誰だっけ?」と一瞬戸惑ってしまいます。
みんな、キラキラネームではなく、ありきたりの名前だからこそ、名前の特徴が残らずに戸惑ってしまう…
(全員キラキラネームの小説も、誰が誰だかわからなくなったりしますが…汗)
名字読みにするか、名前読みにするか…セリフ・解説ともに統一してほしかったです。