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27件
「佐方貞人」シリーズ
著者 柚月裕子(著者)
検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。ホテルの密室で男女の痴情のもつれが引き起こした刺殺事件。現場の状況証拠などから被告人は有罪が濃厚とされていた。それにも拘わらず、佐方は弁護を引き受けた。「面白くなりそう」だから。佐方は法廷で若手敏腕検事・真生と対峙しながら事件の裏に隠された真相を手繰り寄せていく。やがて7年前に起きたある交通事故との関連が明らかになり……。
検事の信義
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検事の信義
2021/11/03 12:31
真摯に誠実に
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チェリまほっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回も佐方貞人検事にしびれまくりだった。
彼のように仕事をし続けたいし、そうすれば増田さんのような理解者もずっとついていてくれるのだと思った。あとがきの評も大変興味深かった。
2021/03/12 18:32
柚月マジック
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこじゃら - この投稿者のレビュー一覧を見る
柚月裕子の著書を始めて手にしたのは、何気にふと目にした山手線の社内ステッカーで見た「慈雨」でした。
その後、多くの著書で後半になると先々と読まずにいられなくなり、こみ上げてくるもので目頭が熱くなる。
自分はこれを柚月マジックと読んでいて、本書も「本懐を知る」でこのマジックにかかってしまいました。
ストーリー的には普通だと思うのですが、柚月マジック恐るべしというところです。
ちなみに、佐方貞人の上川隆也ははまり役だと思っています。
2024/08/07 18:33
第一話から心を掴まれる。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
能力があってしかも正義感が強い検事の話五話からなる連作短編集である。ミステリー要素のある第一話から心を掴まれる。主人公の人間性がはっきりと現れる第三話から、ぐっと話は盛り上がってくる。そして主人公の周辺人物たちの正義感 義理人情が描かれる第五話で良い幕切れを迎える。作者柚月裕子は岩手県の出身らしいが、広島弁がストーリーに良い味を加えている。ただ第三話で少しだけ台詞に違和感を覚えた。広島弁の男性一人称は「わし」であって「俺」とは言わないはず。