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62件
夜は短し歩けよ乙女
著者 森見登美彦
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作!
夜は短し歩けよ乙女
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夜は短し歩けよ乙女
2015/06/05 23:23
世界……それは八割方頭の中で起こっている
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミミック - この投稿者のレビュー一覧を見る
森見登美彦さんの代表作であるこの本は、やはり主人公の愛くるしさがヒシヒシと感じられるものとなっております。
語り手が交互に入り混じれるのですが、彼も彼女もまた違った魅力があるので2人の語りは常に私を惹きつけてやみません。
私は、森見さんの作品の中で時折出てくる繋がり……例えば詭弁論部……が好きで、それが出るとつい過去に読んだ森見本も読みたくなってしまいます(笑)
一つ注意するとたら、栞を挟む必要がないほど没頭してしまうので、皆さん読む前には宿題や仕事を終わらせてから、読むのをおすすめいたします。
2020/12/14 14:30
絶賛せざるを得ない奇妙奇天烈な恋愛小説!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
一言で言えばすごい小説。一見、支離滅裂なようでいて、すべてが繋がって、終わりよければすべてよしという最高の恋愛小説になっている。視点がどんどん変わる上に、次々と奇妙奇天烈なエピソードが展開されるので、もうついていくのが精一杯。どんな意味があるのか、などと考えている暇もない。これほどスピーディーで話題豊富で奇想天外な小説であるにも関わらず、安定感があるのは、ひとえに主人公の女性の性格によるところが大きいと思う。真面目だけど柔軟性があって、天然でのほほんとしていると思えば、意外と好奇心旺盛で肝が据わっている。とても魅力的な女性なのである。もう一人の主人公の男性の生真面目さと絶妙なバランスで、結局、すべてはこの二人の物語なのだと知ったときには目から鱗である。こんなとんでもない小説を書ける森見さんの頭の中を覗いてみたい。そう思わせる作品だった。
夜は短し歩けよ乙女
2020/11/17 16:10
京都(腐れ)大学生最高傑作
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんな作品書いたら、縛られますよねー。
あまりにも素晴らしくて、読む方も書く方もイメージが出来上がっちゃう。
それほどの作品だと思います。