女性刑事クロハ
雨の降りしきる港湾地区。埋め立て地に置かれた冷凍コンテナから、十四人の男女の凍死体が発見された! 睡眠薬を飲んだ上での集団自殺と判明するが、それは始まりに過ぎなかった――。機捜所属の女性刑事クロハは、想像を絶する悪意が巣喰う、事件の深部へと迫っていく。斬新な着想と圧倒的な構成力! 全選考委員の絶賛を浴びた、日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
アルゴリズム・キル
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アルゴリズム・キル
2019/01/04 16:29
アルゴリズム・キル
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
なかなか読みにくい小説です。解説を読むとストーリーがすんなり入ってきますが、小説を読むとなかなか理解できなく読み直すことが多く少し疲れます。主人公のクロハは魅力的ですがその良さが半減されています。ストーリーは良いのですが。
プラ・バロック
2011/08/01 16:19
14人の凍死体という衝撃的な事件の裏に隠された真相と悪意。新しいタイプの警察小説?!
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
14人の凍死体という衝撃的な導入に魅かれて手に取った、
ハジメマシテの作家さん。
レンタルコンテナの中で見つかった14の凍死体。
状況から判断するに、自殺とみられる。
14人もの集団自殺。
衝撃な事件である。
しかもその14人にはこれといった繋がりが見つからない。
インターネットで集まっての集団自殺か。
主人公は、クレハという女性警察官だ。
所属は機捜(機動捜査隊)である。
そして彼女もまた趣味として、
SNSを利用していた。
そしてこのSNSをはじめとした媒体が、
本書の中で重要な役割を担うことになる。
作中、クレハの現実の中に突然、
仮想空間でのやりとりが織り込まれることがある。
読んでいてバーチャルとリアリティの判別が難しく、
混乱しているのだが、
これはおそらく著者の意図するところだろう。
この点に関しては、筆力がないから描き分けができないのだ、
などと否定的な意見もあるようだけれど、
わたしは逆に、このあやふやさが読者に
巧い具合に混乱を与えているように感じる。
基本的にわたしは、警察小説は苦手だ。
女性差別。または逆差別。
変に負けん気の強い女性。
階級意識に縄張り争い。
メンツ。
などなど、読んでいてあきあきしてくる。
本書にも多少、
縄張り意識や階級意識など登場するけれど、
それほど気にはならなかった。
警察小説というくくりでは、
横山秀夫作品や誉田哲也作品よりも、
(わたしにとっては)読みやすい作品だった。
ただ、タイトルの意味はよくわからなかったのだけれど。
続編もあるそうなので、ぜひ読みたいと思う。
プラ・バロック
2015/09/30 22:41
話の
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
序盤はとても面白いし、雨の湿った暗い空気が見付かった大量の死体と相まって雰囲気は最高なんだけど中盤から主人公の家族関係や家庭の問題、嫌な同僚の問題などに話がとっちらかえって、ネットの世界とリアルが混じりすぎてなんだか分かりづらい。
でも普通ならこのキャラは死なないよな-と思う人があっさりと退場したこと、終始漂うシトシトした雨の雰囲気は好き